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NISA(ニーサ)・つみたてNISA口座開設について。金融機関選びのポイントや必要書類など

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NISA(ニーサ)やつみたてNISA口座の開設について説明します。NISA口座は、投資家1人につき1口座しか開設できないため、口座を開設する金融機関選びが非常に重要です。NISA口座開設の金融機関選びのポイントとおすすめの金融機関を比較し、口座開設の手続きも説明します。NISA口座での投資を検討している方は、参考にしてみてください。

NISA(ニーサ)口座の開設情報を調べているパソコンの画像

NISA(ニーサ)・つみたてNISA口座を開設する前に知っておくべきこと

NISA(ニーサ)やつみたてNISA口座を開設する前に知っておきたい情報を解説します。これからNISA制度を利用した投資を行いたい方は、以下の知識を身に付けた上で、NISA口座から投資を始めましょう。

金融機関を選ぶポイント

NISA(ニーサ)、もしくはつみたてNISA口座を開設する金融機関選びのポイントを説明します。NISA口座は、投資家1人につき1口座しか開設できません。そのため、NISA口座を開設する金融機関選びは非常に重要になります。

口座を開設する金融機関選びのポイントを理解して、自身のNISA口座開設の際に活かしてください。

取扱商品数

NISA(ニーサ)口座を開設する金融機関を選ぶ際には、取扱商品数に着目することが重要になります。NISA口座では、金融機関ごとに投資できる取扱商品数が異なります。そのため例えば、自身で豊富な選択肢の中から投資対象を決定したい場合には、取扱商品数が多い金融機関を選ぶことが大切です。

NISA口座開設前に、金融機関で取扱のある投資対象について調べて、口座開設を判断することが重要です。

手数料

NISA(ニーサ)口座を開設する金融機関選びの際には、売買取引を行う度に発生する手数料を確認することが大切です。

手数料は金融機関ごとに異なり、同じ金融機関のNISA口座を利用している場合であっても、投資スタイルによって差し引かれる手数料が違います。さらに、金融機関同士の一取引ごとにかかる手数料の差が小さくても、何回も取引することで、差し引かれる手数料に結果的に大きな差が発生する可能性があります。

自身の投資スタイルを考慮して、できるだけ手数料を抑えた投資を行える金融機関を選択することで、投資の利益を最大限享受できます。

NISA(ニーサ)・つみたてNISA口座の手数料比較。証券会社9社と銀行3行について

IPO対応数

NISA(ニーサ)口座の金融機関選びの際には、IPO投資の対応数を確認することも重要です。IPO投資とは、新規上場銘柄を抽選で上場前に購入して投資する投資方法です。未上場銘柄は、上場によって値上がりする確率が非常に高く、非常に人気の投資法です。NISA口座では、投資の利益を非課税で受け取れるため、IPO投資を行うことで非常に効率的に利益を得られます。

IPO銘柄は、金融機関によって上場前に引き受けられる株数が異なります。IPO銘柄は、抽選によって購入可否が決定するため、1種類のIPO銘柄の引受数が多いと当選確率が上がります。また、IPO銘柄の取扱数が多いと様々な銘柄の抽選に参加できます。

NISA口座からIPO投資を行いたい方は、各金融機関のIPO銘柄の引受数と取扱数を確認して、金融機関を選択しましょう。

キャンペーン

NISA(ニーサ)口座の金融機関を選択する際には、キャンペーン情報を確認しましょう。金融機関によっては、キャンペーンによってNISA口座開設に伴って、現金キャッシュバック等のメリットを享受できる場合があります。

キャンペーンは期間限定で開催されているケースが多く、口座開設時期によってはキャンペーンのメリットを受け取れない可能性があります。自身がNISA口座開設を検討している金融機関のキャンペーン情報を確認して、メリットがある場合には参加してみましょう。

NISA(ニーサ)・つみたてNISAのキャンペーン情報を比較。金融機関選びのポイントとは

情報源の豊富さ

投資は情報戦です。そのため、NISA(ニーサ)口座を開設する金融機関選びの際には、金融機関ごとの投資情報の豊富さも確認することが大切です。

金融機関では、NISA口座開設によって投資家が利用可能な情報サービスが様々に提供されています。スマホアプリから市場の変動に影響がありそうな情報が手に入る場合や、投資知識が身に付くセミナーが開催されているケースがあります。投資を行う際に、情報収集の手間がかからないことで、すぐに自身の投資に反映させられ、損失の発生を抑えられます。

金融機関ごとの情報サービスについて知った上で、NISA口座を開設する金融機関を選びましょう。

サポート体制

NISA(ニーサ)口座を開設する金融機関を検討する際には、投資家に対するサポート体制を確認しましょう。投資家サポートとは、投資相談などの投資家に嬉しい金融機関のサポート制度のことです。例えば、投資初心者の場合は、投資を行う中で分からないことなどが発生した際に万全なサポート体制があることで安心して相談できます。

しかし、金融機関によっては、投資相談ができない場合や、電話経由で注文できないケースがあります。投資相談を行いながら投資を判断したい方などは、NISA口座開設前にサポート体制もきちんと確認しておきましょう。

金融機関別の特徴の違い

次に、金融機関の種類ごとの金融機関別のNISA(ニーサ)口座の特徴の違いを説明します。NISA口座は、金融機関ごとに様々な特徴がありますが、金融機関の種類ごとにそれぞれ特徴の傾向があります。

これからNISA口座を開設する金融機関を選ぶ際には、以下の金融機関の種類ごとの特徴を知って、自身に最適な金融機関でNISA口座を開設しましょう。

ネット証券

ネット証券会社のNISA(ニーサ)口座は、取扱商品数が多く、手数料が安い特徴があります。

例えば、ネット証券大手の楽天証券のNISA口座では、国内株式3,720銘柄の取扱があります。投資家自身で様々な銘柄の中から投資先を選択して、非課税メリットを享受したい方は、ネット証券がおすすめです。また、取引手数料が安いため、できるだけコストを抑えて投資したい方に最適です。

しかし、ネット証券は店舗がなく、投資家サポートが総合証券会社に比べて薄い傾向にあります。投資経験が浅く、相談しながら投資したい方には不向きです。

大手証券

大手証券会社のNISA(ニーサ)口座では、投資家サポートが充実している特徴があります。大手証券会社は、全国各地に店舗があるため、直接店舗で専門家に相談しながら投資を判断できます。

ネット証券では手続きから売買取引まで基本的にインターネットになるため、馴染みのない方には不便ですが、大手証券会社では、店舗で投資家の代わりに証券会社が手続き行なってくれる場合があります。投資初心者やインターネットの利用に不慣れな方には嬉しいサポートが充実している傾向にあります。

しかし、大手証券会社では非常に高い手数料がかかり、ネット証券よりも取扱商品数が少ない傾向にあるため、投資家自身で判断して投資を行いたい方は不向きです。

銀行

銀行のNISA(ニーサ)口座では、ネット証券会社や大手証券会社よりも取扱商品数が少なくなります。銀行では有価証券の取引ができないため(*1)、株式投資を行えません。投資信託には投資できますが、取扱数が少ない傾向にあります。幅広い投資対象の中から投資先を選択したい場合には、銀行のNISA口座は不便です。

銀行の預金口座と投資信託取引口座内の資産を一括管理したい方には、銀行がおすすめです。

(*1:金融商品取引法第33条第1項より。)

おすすめ銀行のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座を比較。投資信託の銘柄数やメリット

注意点

ここからは、NISA(ニーサ)制度を利用した投資を行う際の注意点を説明します。NISAを利用した投資を始める前に注意点を理解していないと、NISA口座開設後にデメリットとなる可能性があります。きちんと理解して、NISA口座から投資を行い、非課税メリットを賢く利用しましょう。

NISA(ニーサ)口座は1人1口座

NISA(ニーサ)口座は、投資家1人につき1口座しか開設できません。これは全ての金融機関を含めて1口座です。また、NISAとつみたてNISAを併用することもできません。

既にNISA口座を開設していて、別の金融機関にNISA口座開設を申し込んでも、NISA口座の保有状況は税務署で管理されているため、新規開設を行うことはできません。

NISA口座開設の税務署審査について。どれくらいの期間がかかる?

申込み期限

NISA(ニーサ)制度には期限があります。NISA制度は2023年まで、つみたてNISAは2037年までの期間限定の制度です。そのため、非課税期間に関わらず、制度期間内でしか非課税メリットの適用を受けて投資を行うことはできません。

制度期間を理解した上で、期間内でできるだけ多くの利益を上げ、非課税メリットを利用しながらNISA口座で投資を行いましょう。

参考:NISAとは(金融庁公式サイト)
参考:つみたてNISAとは(金融庁公式サイト)

特定口座を選ぶ

NISA(ニーサ)口座を開設する際には、NISA口座を開設する金融機関で通常口座を開設する必要があります。つまり、証券会社であれば通常証券口座、銀行であれば預金口座を開設していないと、NISA口座を開設できません。

さらに、証券口座を開設する際には、証券口座の種類を選択する必要があります。証券口座は一般口座と特定口座の2種類に分かれ、特定口座は確定申告の有無で「源泉徴収あり」「源泉徴収なし」の2種類に分けられます。投資初心者であれば確定申告が不要な、「源泉徴収あり・特定口座」の開設がおすすめです。

源泉徴収は投資の利益が発生した時点で税金が差し引かれる仕組みで、確定申告手続きの手間がなくなるメリットがあります。しかし、源泉徴収は発生した利益額から納税額の概算が差し引かれるため、実際よりも多く引かれるケースがあります。また、年間で投資の利益額が20万円以下の場合は、確定申告の必要が無くなるため、源泉徴収なしの特定口座の方が手間がなく便利です。

NISAでは、投資の利益が非課税になるため、基本的に確定申告は不要ですが、非課税枠を超えて投資をしてしまった場合などに、源泉徴収あり特定口座を選択しておけば、脱税のリスクを無くせます。

参考:No2020 確定申告(国税庁公式サイト)
参考:No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人(国税庁公式サイト)

NISA口座と特定口座を解説。口座開設のポイントと種類、移管について

NISA(ニーサ)・つみたてNISA口座開設におすすめの金融機関

NISA(ニーサ)、もしくはつみたてNISA口座の開設におすすめな金融機関をご紹介します。証券会社6社と、銀行2行のNISA口座についての情報を理解して、自身に最適な金融機関でNISA口座を開設しましょう。

証券会社

まずは、NISA(ニーサ)・つみたてNISA口座開設におすすめな証券会社をご紹介します。ご紹介する証券会社のNISA口座は、それぞれに特徴があり、投資スタイルによって最適な証券会社が異なります。自身がNISA口座から行いたい投資スタイルを考慮した上で、最適な金融機関を選択しましょう。

SBI証券

ネット証券会社の最大手、SBI証券です。SBI証券のNISA(ニーサ)口座では、非常に豊富な取扱商品数と、手数料の安さが大きな魅力です。

取扱株式 国内:-(記載なし)
海外:3,573本
取扱投資信託 2,580本
つみたてNISA取扱数 150本
手数料 海外株式以外無料

SBI証券のNISA(ニーサ)口座では、9カ国、3,500本以上の海外株式へ投資できます。投資信託は2,500本以上の取扱があり、業界最高水準を誇ります。さらに、つみたてNISAでは、金融庁が定めた162本の銘柄の内、150本に対応しています。

手数料については、国内株式やETF・REIT(*1)の取引手数料が無料です。投資信託については最大で最大4.32%の買い付け手数料がかかる可能性があります。

IPO投資を行え、インターネット・スマホ・電話から注文を約定できます。投資相談サービスも提供されているため、投資初心者でも安心して投資を始められます。NISA口座の開設数が証券会社でトップで、多くの投資家に利用されている人気の証券会社です。

SBI証券を始める

(*1:REIT(リート)とは、複数の投資家から資金を集めて、不動産へ投資する金融商品です。賃貸料収入や不動産の売買益が投資家へ配当として還元されます。)

SBI証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座を徹底解説!手数料や取扱商品について

楽天証券

楽天グループの証券会社で、大手ネット証券会社として、SBI証券と並んで様々な項目で業界最高水準を誇ります。

取扱株式 国内:3,720本
海外:2,848本
取扱投資信託 約2,580本
つみたてNISA取扱数 150本
手数料 海外株式以外無料

楽天証券のNISA口座では、国内株式3,720本と、海外株式2,848本の取扱があります。投資信託は、SBI証券と同水準の約2,580本の取扱があります。さらに、つみたてNISA口座では150本の取扱があり、非常に多くの投資対象の中から投資先を選択できます。

取引手数料は、海外ETFの買い付け手数料がキャンペーンによって無料になっており、ETFやREITについても無料で取引できます。楽天証券では、投資によって他楽天グループのサービスで利用可能なポイントを貯めることができ、楽天グループのサービスを利用する方には嬉しいメリットです。

しかし、楽天証券のNISA口座では、IPOへ投資できない特徴があります。高確率で利益を上げられるいPO投資を行いたい方は、楽天証券でのNISA口座開設は不向きです。

楽天証券を始める

楽天証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座について徹底解説!手数料や取扱商品数など

松井証券

老舗の証券会社です。松井証券のNISA(ニーサ)口座は、手厚い投資家サポートがあるなど、初心者向けのNISA口座という特徴があります。

取扱株式 国内:3,980本
海外:5本
取扱投資信託 707本
つみたてNISA取扱数 146本
手数料 実質全て無料

松井証券のNISA口座では、海外株式の取扱本数が5本と非常に少なく、国内株式へ投資したい方向けとなっています。また、投資信託については、松井証券が厳選した707本の銘柄しか取扱がないため、豊富な選択肢の中から投資先を選択したい方には不向きです。

さらに、松井証券のNISA口座では、取引手数料について大きなメリットがあります。国内株式の取引手数料はもちろん、キャンペーンによって全ての投資信託を実質無料で取引できます。(*1)IPO投資も行えます。

しかし、電話注文の際には最低20円、約定代金の1%が現物取引の際にかかるなど、手数料額が大きく異なるため、電話注文を行いたい方はきちんと確認することが重要です。また、問合せ窓口格付けの最高評価である「三つ星」を8年連続で獲得した、非常に手厚いサポートを利用できるため、安心して投資を始められます。

松井証券を始める

(*1:松井証券のポイントで、手数料がバックされます。)

松井証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座を徹底解説。手数料やキャンペーン情報など

マネックス証券

米国・中国株式の投資に強いマネックス証券のNISA(ニーサ)口座です。

取扱株式 国内:上場銘柄(一部制限有り)
海外:約5,000本
取扱投資信託 約1,150本
つみたてNISA取扱数 145本
手数料 海外株式・海外ETFの買い付けのみ無料

マネックス証券のNISA口座では、海外株式約5,000本以上を、無料で買い付けられる特徴があります。上述の証券会社では、取引国ごとに買い付け手数料がかかりますが、無料になります。米国・中国株投資を中心に行いたい方には最適です。

また、つみたてNISAでは、145本の投資信託に対応し、NISA口座では1,100本の投資信託に対応しています。投資信託の取扱本数は、SBI証券や楽天証券の半数となっていますが、1,000本以上の中から投資先を選択でき、充分な取扱本数と言えます。

マネックス証券を始める

マネックス証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座を徹底解説!米国株やIPOへ投資可能?

カブドットコム証券

三菱UFJフィナンシャル・グループのネット証券会社である、カブドットコム証券のNISA(ニーサ)口座です。カブドットコム証券では、株式取引の際にのみ約定金額に応じて手数料がかかりますので、株式取引の手数料のみを記載しています。

取扱株式 国内:上場銘柄全て
海外:取扱無し
取扱投資信託 1,103本
つみたてNISA取扱数 149本
手数料(株式) Web:最大で1,890円
電話:最大で3,890円

カブドットコム証券のNISA口座では、国内株式は、上場銘柄全てに投資できますが、海外株式へ投資できません。さらに、投資信託の取扱本数が1,100本を超え、つみたてNISA口座では149本に対応しており、海外株投資を行わない場合にはおすすめです。

カブドットコム証券のNISA口座では、株式の約定価格と注文方法によって、一取引にかかる手数料が異なります。例えば、10万円以下の場合は、インターネットでは90円から取引できますが、電話注文でオペレーターを経由した際には3,890円が手数料として引かれ、注文方法によって手数料が大きく異なります。

カブドットコム証券のNISA口座の株式取引手数料は、他ネット証券会社と比較して非常に高く、NISAの非課税枠の最大である120万円をオペレーター経由で1度に取引した際には、3,890円が手数料として差し引かれます。しかし、投資信託については、買い付け手数料が最大で3.78%となっており、SBI証券や楽天証券よりも安く取引できるケースがあります。

カブドットコム証券を始める

野村證券

日本国内最大手の総合証券会社である、野村證券のNISA(ニーサ)口座です。野村證券は、国内に160以上の店舗を持つ日本最大級の証券会社です。取引手数料については、投資対象によって手数料が大きく異なるため、株式取引の手数料を参考に記載しています。

取扱株式 国内:非公開
海外:取扱無し
取扱投資信託 830本
つみたてNISA取扱数 6本
手数料(株式) Web:最大で2,057円
電話:最大で10,080円
店頭:最大で約104万円(*1)

野村證券のNISA口座では、海外株式へ投資できません。また、野村證券のNISA口座では、投資信託の取扱本数が830本、つみたてNISAでは6本と、SBI証券や楽天証券などのネット証券会社と比較すると非常に少なくなっています。投資先の選択に迷う可能性がある初心者向けのNISA口座と言えます。

また、野村證券のNISA口座では、IPO投資を行えます。さらに、国内最大級の証券会社として主幹事証券会社となるケースが多く、IPOの引受数は非常に多くなります。投資相談を行える店舗の数も全国各地に非常に沢山あるため、相談しながら投資を判断したい場合には非常に便利です。

取引手数料については、店頭・電話・Webといった注文方法によって異なります。例えば、店頭注文で非課税枠最大の120万円を一度に取引した際には、約104万円が手数料としてかかり、上述の証券会社と比べて圧倒的に手数料が高いです。

野村證券を始める

(*1:店頭注文で120万円を取引した際にかかる手数料です。「120万円×0.8640% + 3,327円」)

野村證券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座を徹底解説!キャンペーンや取扱商品について

銀行

次に、NISA(ニーサ)口座開設におすすめな銀行、2行について説明します。銀行でNISA口座を開設して、自身の資産を預金口座と一括管理したい場合には、以下の銀行のNISA口座の特徴をそれぞれ比較して口座開設を判断しましょう。

イオン銀行

イオングループの銀行です。全国各地にあるイオンの中に店舗があります。

取扱投資信託 250本超
つみたてNISA取扱数 20本
積立可能額 1,000円から
手数料(投資信託) 最大で3.24%

イオン銀行のNISA(ニーサ)口座では、250本以上の投資信託の取扱があり、銀行のNISA口座としては最高水準の取扱数を誇ります。さらに、つみたてNISA口座では20本の取扱があります。

また、毎月1,000円から積み立て投資が可能なため、まとまった投資資金を用意できない方にも嬉しいポイントです。全国にあるイオン銀行の店舗や、ネット・電話・スマホから注文を約定でき、幅広い投資家のニーズに対応しています。

イオン銀行を始める

みずほ銀行

日本国内のメガバンクである、みずほFGの銀行です。

取扱投資信託 100本超
つみたてNISA取扱数 5本
積立可能額 1,000円から
手数料(投資信託) 最大で3.24%

みずほ銀行のNISA(ニーサ)口座では、100本超の投資信託の取扱があります。上述のSBI証券や楽天証券の2,500本を超える取扱本数と比較すると、非常に少ないことが分かります。また、つみたてNISAでは5本しか取扱がなく、幅広い投資を行いたい方には不向きです。

また、NISA口座を開設することで、通常預金口座を利用する際のATM取引手数料が無料になるなどのキャンペーンがあります。キャンペーンが適用されると、24時間365日、預金口座での取引手数料が無料になるため、非常に嬉しいポイントです。

しかし、みずほ銀行のNISA口座では、取扱本数が非公開となっているため、口座開設を行なってからでないとどの投資信託へ投資できるかが分からないデメリットがあります。

みずほ銀行を始める

口座開設の仕方

NISA(ニーサ)口座を開設する方法を、証券会社と銀行の場合それぞれのパターンで説明します。金融機関ごとのNISA口座の特徴を理解して、金融機関選びのポイントを参考に自身に最適な金融機関を選択したら、以下の手順に沿ってNISA口座を開設しましょう。

NISA口座開設の申し込み方法。必要書類や申し込み期限など注意点とは?

証券会社の場合

まずは、証券会社でNISA(ニーサ)口座を開設する手順を解説します。NISA口座から株式へ投資したい場合には、証券会社でNISA口座を開設する必要があります。

実際に口座開設を行う際に慌てることが無いよう、きちんとポイントを理解して、証券会社でNISA口座を開設する際の参考にしましょう。

証券口座開設が必須

証券会社のNISA(ニーサ)口座を開設する際には、NISA口座を開設する証券会社の証券口座を開設する必要があります。既に証券口座を開設している金融機関でNISA口座を開設する際には、NISA口座開設をすぐに申し込めますが、未開設の場合にはまずは通常証券口座を開設する必要があります。

金融機関によっては、証券口座とNISA口座を同時に申し込めるケースがあるため、申し込み前に金融機関の情報を確認しておきましょう。

必要書類の返送

金融機関に、NISA(ニーサ)口座開設を申し込んだら、必要書類を提出しましょう。必要書類は、基本的に以下の2種類を用意する必要があります。

  1. NISA申請書
  2. NISA口座開設の申込書です。

  3. マイナンバーが分かる書類
  4. マイナンバーカード、もしくはマイナンバー通知カードのいずれか

マイナンバーの分かる書類は、マイナンバーカードを提出した場合には他の書類を用意する必要はありません。しかし、マイナンバー通知カードを提出する場合には、写真付き本人確認書類を1種類、もしくは写真無し本人確認書類2種類を用意する必要があります。

また、マイナンバーカードを郵送にて提出する場合には、カード両面を提出する必要があります。一方、Webアップロード(*1)によって書類を提出する場合には、上述の書類を用意して写真をWebアップロードするだけで書類提出を完了できます。

上述の書類を用意しておくことで、NISA口座開設手続きを完了できますが、金融機関によって細かく必要書類が異なる場合があります。自身がNISA口座を開設したい、金融機関の情報をきちんと確認しておきましょう。

(*1:書類提出の方法は、金融機関によって異なります。)

NISAの口座開設にマイナンバーは必要?拒否した場合や提出のデメリットとは

審査

投資家から証券会社への書類提出が完了したら、証券会社から税務署へ、審査に出されます。NISA(ニーサ)口座の開設には、税務署審査を通過する必要があります。税務署審査は、NISA口座の二重開設を防ぐ目的で行われ、既にNISA口座を開設している場合以外は通過できます。

金融機関によっては、NISA口座開設後に税務署審査の結果が通知されるケースがあります。金融機関の情報を確認しておきましょう。

参考:NISA口座の申込から取引開始までの期間短縮について(金融庁公式サイト)
参考:NISA口座開設の流れ(金融庁公式サイト)

NISA口座開設の税務署審査について。どれくらいの期間がかかる?

NISA(ニーサ)口座開設

証券会社に必要書類を提出後、NISA(ニーサ)口座開設が完了します。口座開設が完了すると、証券会社から投資家へ通知され、取引を開始できます。

口座開設通知は、Web口座のログイン画面に表示される場合やメールにて通知されるケースなど、証券会社によって方法が異なります。事前にきちんと確認しておきましょう。

NISA(ニーサ)口座開設までの期間

証券会社でNISA(ニーサ)口座を開設する際には、税務署審査通過前に口座開設が完了する場合には1〜2週間、税務署審査通過後にNISA口座開設が完了する場合には3〜4週間の時間がかかります。

税務署審査は審査だけで1〜2週間かかるため、証券会社のNISA口座開設手続きの流れによっては非常に時間がかかる可能性があります。事前に手続きの流れを確認し、時間に余裕を持ってNISA口座開設の申し込みを始めることが大切です。

銀行口座の場合

次に、銀行口座でNISA(ニーサ)口座を開設する場合の手順を説明します。NISA口座と預金口座内の資産を一括管理しながら、投資信託へ投資したい場合には、以下の手順に従ってNISA口座を開設しましょう。

預金口座開設

銀行でNISA(ニーサ)口座を開設する際には、預金口座を開設してからNISA口座の開設申請を行いましょう。預金口座は、Webから、もしくは窓口で口座開設手続きを簡単に完了できます。自身がNISA口座を開設したい銀行の情報を確認して、手続きを行いましょう。

投資信託口座の開設

預金口座の開設が完了したら、投資信託を取引するための「投資信託口座」を開設します。銀行でNISA(ニーサ)口座を開設する際には、預金口座の他に、投資信託口座の開設が必要になります。投資信託口座を開設してから、NISA口座開設の申し込みを行いましょう。

既に投資信託口座を保有している場合は、インターネット口座へログインして、「NISAのご利用申し込み」から手続きを開始できます。

必要書類の返送

投資信託口座の開設と、NISA(ニーサ)口座開設の申し込みが完了したら、必要書類を提出します。必要書類は、証券会社でNISA口座を開設する際と同様に、2種類を用意する必要があります。

  1. NISA申請書
  2. NISA口座開設の申込書です。

  3. マイナンバーが分かる書類
  4. マイナンバーカード、もしくはマイナンバー通知カードのいずれか

マイナンバーカードを提出する場合には、他の本人確認書類を用意する必要はありません。また、マイナンバーカードは両面コピー、Webアップロードの場合は両面の写真をアップロードする必要があります。

さらに、マイナンバー通知カード等を提出する場合には、運転免許証やパスポート等の書類を用意する必要があります。必要書類の詳細は、銀行によって細かく設定されている場合がありますので、銀行の情報をきちんと確認しておきましょう。

NISAの口座開設にマイナンバーは必要?拒否した場合や提出のデメリットとは

以降の流れは同様

書類提出を完了し、NISA(ニーサ)口座開設を申請したら、銀行から税務署へ審査に出されます。しかし、銀行によっては審査通過前にNISA口座開設が完了し、取引を開始できるケースがありますので、銀行の公式情報を確認しておくことが重要です。

NISA(ニーサ)口座開設までの期間

銀行でNISA(ニーサ)口座を開設する際には、税務署審査通過前に口座開設が完了する場合には1〜2週間、審査後に口座開設が完了するパターンでは3〜4週間の期間がかかります。

すぐにNISA口座を開設して、取引を開始したい場合には、税務署審査通過前に口座開設を完了できる銀行を選択することで、できるだけ早く投資を始められます。銀行の情報をきちんと確認しておきましょう。

ご自身に合った口座でNISA(ニーサ)口座を開設しましょう

NISA(ニーサ)、もしくはつみたてNISA口座の開設について説明しました。投資の利益を非課税で受け取れるNISAは、期間限定の制度で、取扱商品数や手数料、IPO投資の可否、投資家サポートなどの点で金融機関ごとに様々な特徴があります。また、NISA口座は投資家1人につき1口座しか開設できないため、NISA口座を開設する金融機関選びは非常に重要です。

口座開設手続きについても、金融機関によって口座開設までにかかる時間や手間が異なる場合があるため、自身に合った金融機関を選択することが大切です。非課税メリットを最大限享受して、効率的な資産形成を行うためにNISA制度を利用しましょう。

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