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NISA口座開設の税務署審査について。どれくらいの期間がかかる?

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NISA(ニーサ)・積立NISA口座開設時の、税務署審査の期間と手続きを解説します。NISA口座は税務署審査を通過しないと開設できないため、非常に重要な情報となります。審査に落ちることはあるのか、そもそも何のために税務署審査が必要なのか、税務署審査に関してきちんと理解して、余裕を持ったNISA口座開設手続きを行っていきましょう。

NISA口座の税務署審査手続きを行う人の画像

NISA(ニーサ)・積立NISA口座開設の税務署審査の概要

NISA(ニーサ)・積立NISA口座開設時の税務署審査の概要を説明します。NISA口座は、税務署審査を通過しないと開設することができません。まずは概要を抑えて、口座開設時に慌てることがないよう、準備しておきましょう。

NISA(ニーサ)口座は1人1口座だけ

NISA口座は1人1口座しか開設できません。投資の利益が非課税で受け取れるNISA(ニーサ)制度を利用して投資を行う際には、NISA専用口座の開設が必要ですが、全ての金融機関と3種類あるNISA制度全てを含めて1人1口座しか開設できません。

税務署審査の意図

税務署審査はNISA口座の二重開設を防ぐ目的で行われ、審査に通らないとNISA口座を開設することはできません。

審査の内容は、既にNISA口座を開設・保有しているかどうかが確認されることとなります。そのため、年齢や職業によって税務署審査に落ちることはありません。

通常証券口座開設時には不要

NISA(ニーサ)口座の二重開設を防ぐ目的で行われる税務署審査は、通常証券口座を開設する際には必要ない手続きです。銀行の預金口座を開設する際も不要です。

2金融機関にNISA(ニーサ)口座開設申請を行った場合

誤って、2種類の金融機関へNISA(ニーサ)口座開設の申込を行なってしまった場合は、申込が先に完了した金融機関でNISA口座が開設されます。

後から手続きが行われた金融機関に対するNISA口座開設申込は取り消されます。

審査にかかる日数

例えば、SBI証券でNISA(ニーサ)口座を開設する際には、税務署審査にはおよそ1〜2週間かかると言われています。NISA口座開設から実際の口座開設までには約3〜4週間かかります。

そのため、NISA口座開設申請開始時期によっては年を跨いでしまうことや、書類が送付されるまでの日数も考慮する必要があります。余裕を持って早目に口座開設手続きを開始することが大切です。

参考:口座開設の流れ(株式会社SBI証券公式サイト)

NISA口座開設の流れ

具体的なNISA口座開設の手順をお伝えします。基本的に、ほとんどの金融機関で以下と同様な流れで口座開設・税務署審査が行なわれることとなります。きちんと確認しておきましょう。

1.金融機関を決める

まずは、口座の金融機関を決める必要があります。

NISA口座は、証券会社だけでなく銀行や信託銀行、農協や信用金庫などでも口座開設が可能ですが、NISA口座を開設した金融機関によって投資可能な商品や、取引にかかる手数料が異なります。それぞれの金融機関の情報をきちんと確認するようにしましょう。

2.書類を準備する

開設したい金融機関が決まったら、口座開設に必要な書類(*1)を取り寄せます。書類の取り寄せは、各金融機関の公式サイトや窓口から請求し、送付してもらうことが可能です。

また、取り寄せた書類に加えて金融機関によって、様々な書類を用意する必要がある可能性があります。NISA口座の開設申請を行う金融機関の情報を確認してから開設手続きを行いましょう。

(*1:非課税口座開設届出書・非課税適用確認書の交付申請書など)

参考:NISA口座を開設するには、どのような手続が必要ですか?(日本証券業協会公式サイト NISA専用ページ)

3.金融機関に提出して、税務署審査

取り寄せた書類の必要事項を記入し、必要書類を揃えて金融機関へ提出します。

提出後、金融機関から税務署へNISA口座開設が申請され、税務署にて審査が行われます。

4)口座開設

税務署での審査終了後、金融機関にNISA口座開設可能な旨が通知され、金融機関を経由して投資家にNISA口座開設完了が通知されます。

参考:NISA口座開設の流れ(金融庁公式サイト)

NISA口座を開く

ここからは、NISA口座を開設する際におすすめの証券会社をご紹介します。証券会社によって、NISA口座から投資可能な商品や手数料が異なります。自身の行いたい投資スタイルに応じて最適な証券会社を選択していきましょう。
証券会社ごとの情報は、2019年3月27日時点のものです。

NISA口座とは?口座比較や変更手続き、おすすめの口座も紹介

SBI証券

ネット証券会社の最大手で、100万を超えるNISA(ニーサ)口座開設数を誇ります。

・国内株式売買・海外ETF(*1)買付け手数料が無料
・投資信託の取扱本数:2,590本以上
・IPO株(*2):対応
・つみたてNISA対応本数:150本

SBI証券のNISA口座では、2,590本以上の取扱があり、そのうち1,290本が販売手数料が無料のノーロードファンドです。また、9カ国の外国株式へ投資でき、値上がり率が高いIPO投資も行えます。つみたてNISA口座から投資できるファンドも150本と非常に多いです。

NISA口座取扱商品が幅広く、数も多いことから多くの投資家に利用されています。手数料の安さも業界最高水準です。

SBI証券を始める

(*1:上場している投資信託のことです。)
(*2:新規上場株式のこと。事前の抽選で上場前の購入が可能。)

楽天証券

楽天グループのネット証券会社です。
・国内株式売買・海外ETF買付け手数料が無料(*1)
・投資信託の取扱本数:2,666本
・IPO株:非対応(*2)
・つみたてNISA対応本数:150本

投資信託の取扱数はSBI証券よりも多く、そのうち取引手数料がかからないファンドが1,351本と取扱商品数については業界最高水準を誇ります。また、「マーケットスピード」という取引ツールやスマートフォンアプリの「iSPEED」に高い評価があります。

(*1:キャッシュバックによって手数料が実質無料となっています。)
(*2:通常証券口座であれば対応しています。)

楽天証券を始める

マネックス証券

米国・中国株投資に強いマネックス証券のNISA(ニーサ)口座です。

・取引手数料が全て無料
・投資信託の取扱本数:1,150本
・米国株式3056本、中国株式2,000本以上
・IPO株:対応
・つみたてNISA対応本数:145本

国内株式の取引手数料に加えて外国株式の買い付け手数料がキャンペーン適用によって無料になる大きなメリットがあります。また、外国株式の取扱数が非常に多く、NISA口座で合計5,000以上の取扱があります。

IPO投資も可能ですが、投資信託の取扱数がSBI証券や楽天証券と比べて少ないため、デメリットとなる可能性があります。

マネックス証券を始める

(*1:国内株式もしくは投資信託のみの取扱で、それらの取引手数料がかかりません。)

松井証券

100年以上の歴史がある、老舗の証券会社です。

・投資信託の買い付け手数料が実質無料
・投資信託の取扱本数:707本
・IPO株:対応
・つみたてNISA対応本数:146本

松井証券のNISA(ニーサ)口座では、キャンペーンによって、ノーロードファンドではない投資信託を含めた全ての買い付け手数料がポイントバックによって実質無料になります。ノーロードファンド以外の投資信託を取引したい方には非常に嬉しいメリットです。

松井証券を始める

GMOクリック証券

・国内株式と投資信託の取引手数料が全て無料
・投資信託の取扱本数:110本(*2)
・IPO株:対応

GMO系列の株主優待を利用することで、手数料のキャッシュバックが可能となっており、併用することでさらにお得に運用を行うことができます。

しかし、つみたてNISAに非対応なため、長期的な積立投資を行いたい方にはおすすめできません。

GMOクリック証券を始める

(*1:国内株式もしくは投資信託のみの取扱で、それらの取引手数料がかかりません。)
(*2:2018年10月16日最新。)

税務署審査にかかる日数も考慮し、口座開設をすすめましょう

NISA(ニーサ)口座開設時に必須となる税務署審査について説明しました。税務署審査は、口座の二重開設を防ぐ目的で行われるため、既にNISA口座を開設して保有している場合には審査を通過できず、NISA口座を開設できません。

また、税務署審査には1〜2週間ほどの時間がかかるため、NISA口座開設を完了するまでには時間がかかります。手数料やNISA口座から投資可能な金融商品を確認して最適な証券会社を選択し、口座開設手続きを行う際には、時間的に余裕を持って行いましょう。

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