マネックス証券のNISA(ニーサ)、つみたてNISA口座を詳しく解説します。米国株など外国株式に強いマネックス証券ですが、NISA制度を利用した投資を行う場合、投資家にはどのようなメリットがあるのでしょうか。マネックス証券のNISA口座についてきちんと知って、NISA口座開設の金融機関選びに役立てていきましょう。
マネックス証券のNISA(ニーサ)口座の特徴
マネックス証券のNISA(ニーサ)口座のメリットとデメリットを説明します。他ネット証券会社のNISA口座と比較した上でマネックス証券のNISA口座開設を検討したい方は、以下の情報を確認しておきましょう。
メリット
マネックス証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座には、以下のメリットがあります。
- 海外株式の取扱数が多い
- 手数料が安い
- IPO(新規上場株式)の取扱数が多い
- 単元未満株へ投資できる
- キャンペーンが豊富
マネックス証券のNISA口座では、他大手ネット証券よりも非常に多い海外株式の取扱があります。NISAから様々な海外株式へ投資したい方には非常に嬉しいポイントです。
マネックス証券のNISA口座では、基本的に売買取引の際の手数料が無料です。キャンペーンによって投資信託を全てノーロードで購入可能となる場合があり、非常に便利です。
マネックス証券のNISA口座ではIPOへの投資が可能で、さらに取扱数もネット証券会社の中で高い水準を誇ります。
NISA口座から単元未満株への少額投資が可能となり、年間の非課税枠を最大限便利に活用できます。
マネックス証券では、新規にNISA口座を開設した場合や一定の条件に該当した際に、現金プレゼントのキャンペーン対象となります。
特筆すべきは、海外株式の取扱数が他ネット証券会社のNISA口座に比べて圧倒的に多い点です。NISA口座で非課税適用を受けながら様々な海外株式へ投資できます。また、IPOや単元未満株といった投資が可能なことで、投資家ごとの投資スタイルに合わせて自由に投資できるメリットがあります。
手数料については基本的に無料となっており、非課税かつ手数料がほとんど差し引かれず利益を得られます。さらに、NISA口座の新規開設や非課税枠を使い切った投資家を対象に現金のプレゼントキャンペーンがあり、投資家に嬉しいポイントです。
マネックス証券を始める
マネックス証券でのNISA(ニーサ)の始め方
デメリット
海外株式の取扱数や手数料の安さが魅力的なマネックス証券ですが、以下のようなデメリットがあります。利用開始前にデメリットもきちんと確認した上で、口座開設を検討しましょう。
- 海外株式の買い付け以外は手数料がかかる
- 投資相談ができない
- 東京証券取引所以外の上場銘柄に投資できない
- スマホアプリ対応がない
- 口座開設に手間がかかる
マネックス証券のNISA口座では、海外株式やETFの売却時に総合証券口座と同様の手数料がかかります。
マネックス証券では、投資家向けの資産に関する相談サービスは提供されていません。資産運用に関して相談しながら投資を行いたい方には不便です。
NISA口座では名古屋・福岡・札幌証券取引所に対応しておらず、各取引所の上場銘柄には投資できません。
マネックス証券では様々なトレードアプリが配信されていますが、NISA口座はアプリに非対応です。スマホから取引したい方には不便です。
マネックス証券のNISA口座で外国株式の取引を行いたい場合には、総合証券口座に加えて外国株取引口座を開設する必要があります。外国株専用の取引口座の開設は他ネット証券会社では不要な手続きで、さらにネット上のみで口座開設手続きを完了できず、非常に手間がかかります。
豊富な外国株式の取扱数を誇るマネックス証券のNISA口座ですが、NISA制度を利用して外国株取引を行う際には、外国株取引口座の開設が必要になり、NISA口座開設の際には郵送での手続きが必須などNISA口座開設までの投資家の手間が非常に多いです。また、スマホから取引を行う際にはトレードアプリのNISA対応がないため、ウェブ経由で行う必要があり、投資家の時間と手間がかかるデメリットがあります。
マネックス証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座詳細
次に、マネックス証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座を詳しく解説します。上述のメリットやデメリットについて詳しく知って、自身の投資スタイルに応じてマネックス証券でのNISAもしくはつみたてNISA口座の開設を検討していきましょう。
取扱商品数
まずはマネックス証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座で取扱のある商品数を確認しましょう。取扱商品数は、多いことで投資家が投資先を自由に選択でき、非常に便利です。他ネット証券のNISAやつみたてNISA口座と比較して、どのような特徴があるのかも解説しますので、きちんと確認しておきましょう。マネックス証券のNISA・つみたてNISA口座それぞれの取扱商品数を知って、利用を判断する際の参考にしてください。
ただし、つみたてNISAについては制度の規定上、金融庁が定めた投資信託にしか投資できないため、注意が必要です。
NISA(ニーサ)
マネックス証券のNISA(ニーサ)口座では、国内外の株式と投資信託に投資できます。以下の情報は2019年3月1日時点の数字です。
投資対象 | 取扱数 |
国内株式 | (以下参照) |
海外株式 | 約5,000本 米国株式:3,056本 中国株式・ETF:2,000本以上 |
投資信託 | 約1,150本 |
マネックス証券で取扱のある中国株式は、香港証券取引所(メインボード)上場株式、GEM(GrowthEnterpriseMarket/成長企業市場)上場株式ならびに上場投信(ETF)となっており、非常に多くの海外株式の取扱があることが特徴です。例えば、SBI証券のNISA口座では海外株式は2,580本(*1)しか対応していませんが、マネックス証券では米国株式と中国株式を合計すると約5,000本以上の中から投資対象を選択できます。
国内株式については、上場銘柄は基本的に全て投資可能ですが、以下の条件の国内株式は取扱がありませんので注意が必要です。
さらに、投資可能な投資信託については、種類や分類ごとに以下のような取扱となっています。
分類 | 投資対象 | 取扱数 |
型 | 単位型 | 取扱無し |
追加型 | 約1,150本 | |
投資対象地域 | 国内 | 271本 |
国外 | 417本 | |
内外 | 438本 | |
投資対象資産 | 株式 | 573本 |
債権 | 268本 | |
REIT(*2) | 147本 | |
その他資産 | 取扱無し | |
資産複合 | 294本 | |
独立区分 | MMF(*3) | 取扱無し |
MRF(*4) | 取扱無し | |
補足 | インデックス型 | 289本 |
特殊型(ブル・ベア型) | 24本 |
マネックス証券のNISA口座では、国外への投資をメインに行う国外投資信託の取扱数が最も多くなっています。投資対象の選択肢が多いことで、投資家は好きな対象へ投資できます。また、資産運用を行なっていく中で新たな投資を行いたくなった場合にも便利です。
資産複合型のバランスファンドの取扱数については他ネット証券会社の2倍から15倍以上の数を誇り、安全性の高い投資信託へ投資を行えます。ただし、MMFについてはNISA口座から投資することはできません。
投資信託の補足分類であるインデックス型ファンドとは、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)など、特定の指数と同じ値動きをするように設計された投資信託のことです。一方のブルベア型ファンドは、特定の指数の変動率に一定の倍数をかけた値動きを目指す投資信託のことを指します。ブルベア型はハイリスクハイリターンの投資となることから、長期投資に向かない商品です。
そのためインデックス型ファンドの取扱数が多いマネックス証券のNISA口座では、ローリスクな長期投資を行いたい方向きと言えます。また、海外株式の取扱数も他ネット証券会社に比べて非常に多く、国外型の投資信託をメインに取扱っており、海外資産へ投資したい方には最適なNISA口座と言えます。
(*1:2019年1月30日時点の数字です。)
(*2:複数の投資家から資金を集めて、不動産へ投資する金融商品のことです。賃貸料収入や不動産の売買益が投資家へ配当として還元されます。)
(*3:「マネー・マネジメント・ファンド」の略で、安全性の高い債券を中心に運用される投資信託です。)
(*4:「マネー・リザーブ・ファンド」のことで、超短期の債券で運用されている投資信託です。安全性が高い債権などで運用されます。)
参考:非取扱い銘柄(マネックス証券株式会社公式サイト)
参考:米国株 取扱銘柄(マネックス証券株式会社公式サイト)
参考:中国株取り扱い銘柄一覧(マネックス証券株式会社公式サイト)
参考:投資信託協会が定める「商品分類」(一般社団法人投資信託協会公式サイト)
つみたてNISA(ニーサ)
マネックス証券のつみたてNISA(ニーサ)口座では、145本の投資信託の取扱があります。
つみたてNISAでは、投資可能な金融商品が金融庁によって投資信託に限定され、銘柄も163本に限定されています。そのため、金融庁の厳しい条件をクリアし、なおかつマネックス証券で取扱がある145本にのみ投資できます。
参考:ファンド検索・商品一覧(マネックス証券株式会社公式サイト)
参照:つみたてNISA対象商品届出一覧(金融庁公式サイト)
手数料
次に、マネックス証券のNISA(ニーサ)口座を利用して資産運用を行う際の手数料をお教えします。マネックス証券のNISA口座では、様々な種類の金融商品に投資できますが、取引する商品ごとにかかる手数料が異なります。
つみたてNISAでは投資信託への投資になるため、投資信託の手数料を確認した上で、マネックス証券のNISA・つみたてNISA口座の開設を判断しましょう。
NISA(ニーサ)
マネックス証券のNISA(ニーサ)口座で取引する際にかかる手数料を説明します。手数料は投資の利益から差し引かれるため、得られる利益額に直接影響するため、金融機関選びに重要なポイントです。きちんと確認しておきましょう。
投資対象 | 手数料 |
国内株式 | 無料 |
投資信託 | 無料(別途信託報酬などがかかります。) |
ETF | 無料 |
REIT | 無料 |
海外株式 | 買い付けのみ無料 |
海外ETF | 買い付けのみ無料 |
マネックス証券のNISA(ニーサ)口座では、国内株式・ETF・ETN・REITの売買手数料は一切かかりません。また、投資信託の売買については積み立てて購入することで、「ゼロ投信つみたて」というサービスの対象になり、購入申込手数料がかからなくなります。ただし、投資信託は売買手数料以外に信託報酬や監査手数料などがかかるため、取引を行う際には注意が必要です。
投信つみたての対象銘柄は1,090本以上あり、そのうち約380本の投資信託は基本的に購入時および積立買付時に申込手数料支払う必要がありますが、「ゼロ投信つみたて」を利用することで全ての投資信託を実質ノーロードで購入できる仕組みです。ただし、投資信託についてはファンドごとに購入時もしくは換金時に信託財産留保額が、ファンド保有期間中は信託報酬などの別途費用(*1)がかかりますので、注意が必要です。
外国株式・ETFについては買い付け時の手数料は全額キャッシュバックという形で実質無料となりますが、売却時の手数料はキャッシュバック対象外となります。そのため、米国株式と中国株式・ETFの売却取引を行う際には以下の手数料がかかります。
米国株式 | 約定代金の0.45% (5米ドル~20米ドル) |
中国株式 | 約定代金の0.25% (最低45香港ドル~上限450香港ドル) |
中国株式には、中国ETFも含まれ、米国株式・中国株式の売却時には、通常の証券口座から取引する際と同額の手数料がかかります。海外株式の取扱数が多い一方で、手数料として差し引かれる金額が高くなる可能性があります。
(*1:ファンド保有期間中には、運用成績に応じた成功報酬や監査費用がかかる場合があります。)
参考:NISA 手数料と費用(マネックス証券株式会社公式サイト)
参考:【NISA】株式手数料を恒久的に実質無料化(マネックス証券株式会社公式サイト)
参考:投資信託 ゼロ投信つみたて(マネックス証券株式会社公式サイト)
つみたてNISA(ニーサ)
つみたてNISA(ニーサ)の対象となる投資信託の販売手数料は、ノーロード(無料)とすることが政令で定められています。そのため、手数料がかかることはありません。
取引所
マネックス証券のNISA(ニーサ)口座では、東京証券取引所のみに対応しています。通常証券口座では日本全国の証券取引所に対応していますが、NISA口座では非対応となっており、名古屋・福岡・札幌市場の上場銘柄には投資できません。
IPO(新規上場株式)
マネックス証券のNISA(ニーサ)口座では、IPO株式への投資が可能で、2019年3月5日時点で59の銘柄への応募が可能です。IPO株式とは、未上場企業が新規に株式取引市場に上場する際に事前に投資家に取得させる株式を指します。
未上場銘柄の株価は上場している銘柄に比べて安い傾向にあり、上場後に株価が跳ね上がる傾向にあります。IPO株式への投資は抽選にて行われるため、より多くのIPO銘柄に応募することで、当選確率を上げられます。そのため、投資の利益を非課税にて受け取れるNISAでは、より多くのIPO株式に投資できることで賢く利益を得られます。
また、マネックス証券のNISA口座では2017年度にはIPO株式の取扱数が5大ネット証券の中でトップとなるなど、取扱数の多さも魅力です。例えば、楽天証券のNISA口座ではIPO株式が非対応であることや、松井証券では2018年のIPO株式の取扱数は24のみとなっており、取扱数の多さが分かります。
参考:新規公開株 取扱銘柄一覧(マネックス証券株式会社公式サイト)
参考:2018年の取扱銘柄(松井証券株式会社公式サイト)
口座開設
ここからは、マネックス証券でのNISA(ニーサ)・つみたてNISAの口座開設を解説します。マネックス証券でのNISA口座開設を検討している方に必須の情報ですので、NISA・つみたてNISAそれぞれの口座開設についてきちんと確認しておきましょう。
ネットのみでの口座開設
マネックス証券のNISA(ニーサ)もしくはつみたてNISA口座開設の際には、ネットのみで手続きを完了できません。
NISA・つみたてNISAどちらの場合も、まずはマネックス証券の総合証券口座の開設が必要になります。既にマネックス証券の総合証券口座を保有している場合には、総合証券口座にログインしてウェブ上からNISAの申込を行い、郵送で必要書類を送付して手続きを行えます。ネット上で本人確認書類等のアップロードはできないので注意が必要です。
また、NISA口座から外国株式へ投資を行いたい場合には、マネックス証券の総合証券口座に加えて外国株取引口座の開設が必要です。また、NISAの非課税適用を受けて外国株式の取引を行う際には、外国株取引口座画面から行うこととなります。外国株取引口座についてはネット上で開設手続きを完了できますが、手続きには時間の余裕を持って行うことが大切です。
マネックス証券を始める
参考:NISAの申込み(マネックス証券株式会社公式サイト)
参考:お申込み方法(マネックス証券株式会社公式サイト)
キャンペーン
マネックス証券では、NISA(ニーサ)・つみたてNISA口座の開設やNISA口座での取引を行う投資家向けに様々なキャンペーンが配信されています。以下は2019年3月5日時点の情報です。自身が対象となるキャンペーンがあれば、キャンペーンのメリットを賢く活用しましょう。
キャンペーン名 | 期間 | 対象者 | 特典内容 |
【NISA早得】新規口座開設で200円をプレゼント! | 2018年12月29日(土) ~2019年3月29日(金) |
左記期間中にNISA口座を新規開設した方 | 200円プレゼント |
【NISA早得】非課税投資枠の使い切りで1万円が当たる! | 2018年12月29日(土) ~2019年3月29日(金) |
左記期間内にNISA・ジュニアNISAで非課税枠を使い切った方(*1) | 抽選で50名様に現金1万円をプレゼント |
【NISA早得】つみたてNISAで3,000円が当たる! | 2018年12月29日(土) ~2019年3月29日(金) |
・マネックス証券のつみたてNISA口座で投資信託購入の実績がない ・左記期間内に合計3万円以上の投資信託を購入 |
抽選で100名様に現金3,000円をプレゼント |
マネックス証券では、NISAもしくはつみたてNISA口座を開設した方向けに様々なキャンペーンが配信されています。特に新規でNISA・つみたてNISA・ジュニアNISA口座のいずれかを開設した方全員に200円のプレゼントがあるキャンペーンは誰でも利用できるため、投資家には非常に嬉しいキャンペーンと言えます。
また、自身が開設したNISA口座の種類によって対象となるキャンペーンが用意されており、上述の3種類のキャンペーンの現金プレゼントは、2019年4月下旬頃の入金が予定されています。
(*1:ブルベア型を除く投資信託の新規購入および分配金による再投資によって非課税枠を全て使い切った場合方のみが対象となります。)
参考:【NISA早得】新規口座開設で200円をプレゼント!(マネックス証券株式会社公式サイト)
参考:【NISA早得】非課税投資枠の使い切りで1万円が当たる!(マネックス証券株式会社公式サイト)
参考:【NISA早得】つみたてNISAで3,000円が当たる!(マネックス証券株式会社公式サイト)
取引
ここからは、マネックス証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座で可能な注文方法、NISA口座の総合証券口座に対する優遇、単元未満株への投資について説明します。マネックス証券でNISA制度を利用した投資を行う際に非常に重要な情報ですので、自身の行いたい投資スタイル応じた最適な資産の売買取引が行えるか確認しましょう。
注文の種類
マネックス証券のNISA(ニーサ)口座で行える、資産の注文方法をご紹介します。NISAを利用する金融機関選びの際には、利用可能な注文方法が豊富な金融機関を選択することが大切です。注文方法を投資家が自由に選択できることで、リアルタイムな売買が可能になる場合や、直接注文を行いたい場合に役立ちます。
注文方法 | 対応の可否 |
ネット注文 | 可能 |
スマホ取引 | 可能 |
店頭注文 | 不可能 |
電話注文 | 可能 |
マネックス証券のNISA口座では、国内株式・海外株式など全ての投資対象の取引をネット上約定できます。注文日は、営業日の5:00から東京証券取引所の閉場時間である15:00までに約定した注文については当日扱い、それ以降の注文は翌日以降の注文として扱われます。
特筆すべきは、マネックス証券のNISA口座ではスマホアプリから売買取引を行えない点です。マネックス証券では様々な種類のトレード用スマホアプリが配信されていますが、NISA口座でには対応しておらず、スマホから注文を行う際にはネットから行う必要があります。また、ネット証券会社であることから、店頭注文を行うことはできません。
電話での注文は可能なため、口頭で資産の売買取引を行いたい方は、電話注文にてオペレーター経由で資産の売買注文を約定しましょう。
マネックス証券を始める
参考:マーケットボードやマネックストレーダー等のトレーディングツールから注文はできますか。(マネックス証券株式会社公式サイト)
口座優遇
マネックス証券では、総合証券口座にはない、NISA(ニーサ)・つみたてNISA口座を利用した場合のみに適用対象となる優遇を受けられます。
マネックス証券のNISA口座を利用した場合には、「ゼロ投信つみたて」というサービスを利用して積立購入した際に限り、本来購入手数料がかかる投資信託をノーロードで購入できます。さらに、国内・海外株式の売買手数料がキャッシュバックによって無料になるメリットもあります。
総合証券口座よりも投資資金に制限があり、損失に対するフォロー制度が少ないNISAですが、マネックス証券のNISA口座を利用することで、手数料を抑えた資産取引を行えます。
単元未満株
マネックス証券のNISA(ニーサ)口座では、単元未満株への投資が可能です。単元未満株とは、購入可能な最低株式数よりも少ない株数から購入可能な株式のことです。購入可能最低株式数は銘柄ごとに設定され、多くの銘柄は100株が1単元となっています。
総合証券口座と比べて年間120万円(*1)の非課税枠があるNISAでは、単元未満株への投資が可能なことで非課税枠を最大限利用でき、非常にメリットとなります。
情報
ここからは、マネックス証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座での投資の情報収集に役立つサービスをご紹介します。投資は情報戦と言われ、素早く的確な情報収集が非常に重要となります。マネックス証券でNISA制度を利用した投資を行うことで利用可能なサービスを確認した上で、利用を判断しましょう。
投資相談
マネックス証券では、投資に関する相談サービスは提供されていません。松井証券やSBI証券などの他大手ネット証券会社では電話での投資相談サービスが提供されており、投資に関して相談しながら資産運用を行いたい方にはデメリットとなります。
セミナー
一方でマネックス証券では、マネックス証券の証券口座を保有している方のみが参加できる会場型セミナーが全国で開催されています。セミナー情報は証券口座にログイン後確認でき、証券口座を保有していない方は参加できません。
セミナーでは、国内・海外の株式市場動向や為替相場の展望や仮想通貨など様々な話題について専門家の話を聞くことができます。参加の際にはログインページの「セミナー」欄から情報を確認して参加申込を行いましょう。
マネックス証券を始める
参考:マネックスセミナー(マネックス証券株式会社公式サイト)
マネックス証券でのNISA(ニーサ)の始め方
ここからは、マネックス証券でのNISA(ニーサ)・つみたてNISAの始め方を解説します。NISA口座開設手続きを開始する前に知っておきたい情報と、実際の開設手続き、資産の買い付けのやり方を説明します。NISA口座開設前に一度読んで、自身で手続きを行う際に役立ててください。
NISA(ニーサ)口座を開設する
まずは、マネックス証券にてNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座を開設する際の注意点と、実際の開設手続きをお教えします。マネックス証券のNISAもしくはつみたてNISA口座の開設を検討している方は、きちんと確認しておきましょう。
NISA(ニーサ)口座は1人1つまで
NISA(ニーサ)・つみたてNISA口座は、全ての金融機関を含めて投資家一人につき1口座しか開設することができません。さらに、NISAとつみたてNISAは併用できません。
既に他の金融機関でNISA口座を開設している場合は、新規のNISA口座は開設できませんので注意しましょう。
参考:NISAの概要(金融庁公式サイト)
参考:NISA(一般NISA) (マネックス証券株式会社公式サイト)
特定口座を開設する
NISA(ニーサ)、もしくはつみたてNISA口座を開設する際には、証券口座の種類を「特定口座」にすることがおすすめです。
証券口座には一般口座と特定口座2種類の合計3種類があり、年末の確定申告手続きの手間が異なります。特定口座は源泉徴収の有無で2種類に分かれ、投資の利益が発生する度に税金が事前に差し引かれる、源泉徴収ありの特定口座を選択することで年末の確定申告手続きの手間が省けます。
源泉徴収なしの特定口座を選択した場合には、確定申告手続きの際の必要書類が証券会社によって作成されるため、一般口座と比べて確定申告手続きにかかる時間や手間を短縮できます。一般口座を選択した際には、年末の確定申告手続きに必要な書類作成から納税までを全て投資家自身で行う必要があります。
確定申告を自身で行うことで、知らない間に脱税となる可能性があるため、基本的には特定口座を選択することがおすすめです。
参考:No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人(国税庁公式サイト)
NISA(ニーサ)口座開設の流れ
次に、マネックス証券でのNISA(ニーサ)口座開設の手順を説明します。マネックス証券でNISAもしくはつみたてNISA口座を開設する際には、ウェブ上で申請を行った後、郵送で必要書類を送付して手続きを行っていくこととなります。
また、NISA口座開設の際には、マネックス証券の総合証券口座開設が必須です。マネックス証券の総合証券口座を開設してから以下の手続きを行いましょう。
1.マネックス証券サイトにログインする
まずは自身の総合証券口座にログインして、NISA(ニーサ)口座開設の申し込みを行います。
2.MY PAGEから口座開設を申し込む
総合証券口座ログイン後、MY PAGEから保有残高・口座管理、各種口座開設状況のNISA口座メニューから「開設/状況確認」にて約款を確認後、「NISA」「つみたてNISA」のいずれかを選択して、「申込」ボタンをクリックします。
申込申請によって、NISA口座開設に必要な書類がマネックス証券から送付されます。
3.必要書類を添付して返送する
NISA(ニーサ)・つみたてNISA口座開設に必要な書類が送付されますので、必要事項を記入し、本人確認書類等を添付して返送します。
4.税務署審査が行われる
マネックス証券へ送付された書類をもとに、マネックス証券から税務署審査が行われます。税務署審査はおよそ1〜2週間ほどかかりますので、NISA(ニーサ)口座の開設手続きは時間に余裕を持って行うことが大切です。
マネックス証券を始める
参考:NISAの申込み(マネックス証券株式会社公式サイト)
参考:NISA口座の申込みには、どのような手続きが必要ですか。(マネックス証券株式会社公式サイト)
NISA(ニーサ)口座での商品の買い方
マネックス証券のNISA(ニーサ)口座での金融商品の買い方を解説します。口座開設後、以下の手順を踏んで買い付けを行い、投資を初めて始めていきましょう。
銘柄を選ぶ
まずは投資する銘柄を決めましょう。
NISA(ニーサ)口座を開設した場合には、株や投資信託などのマネックス証券で取扱のある金融商品の中から投資家が自由に投資先を選択できます。つみたてNISAの場合にはマネックス証券で対応しているつみたてNISA対応の投資信託の中から選びましょう。
NISA口座の投資では、利益を非課税で受け取れるメリットを活かせるよう、配当金などに着目して銘柄選びを行うことが大切です。
注文の流れ
マネックス証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座から投資対象の購入を注文する方法をご紹介します。以下の手順に沿って、実際にマネックス証券のNISAもしくはつみたてNISA口座から投資を始めていきましょう。
1.NISA(ニーサ)口座を開設する
まずはNISA(ニーサ)もしくはつみたてNISA口座を開設しましょう。開設申し込みはウェブ上から行えるので、簡単です。
2.取引資金を入金する
NISA(ニーサ)口座開設後、投資資金をNISA口座へ入金します。マネックス証券では、提携金融機関の口座契約をされている方のみが利用可能な「即時入金サービス」、銀行振込、セブン銀行ATMやゆうちょ銀行のATMなどから入金可能なマネックスセゾンカードからの入金方法があります。
マネックス証券は三菱UFJ銀行や三井住友銀行、みずほ銀行など全10行の銀行と提携しており、提携金融機関で口座を保有している方であればオンライン入金が可能です。即時入金サービスは、手数料が無料で入金がすぐに反映されるため、非常に便利です。
3.NISA口座へログインし、銘柄検索を行う
マネックス証券の公式サイトから自身のNISA口座へログインし、ランキングなどを見て銘柄を探しましょう。気になる銘柄があった場合、銘柄の株価変動が分かるチャートや、ニュースなど詳細情報を確認して買い時と思った際に「買い注文」をクリックします。
4.注文入力を行う
買い付けたい銘柄のページから、数量と価格を指定して注文ボタンを押すだけで注文を完了できます。注文後は「株式注文約定一覧」から状況を確認できます。
マネックス証券を始める
参考:株を購入する(マネックス証券株式会社公式サイト)
海外資産への投資を中心に行いたい方におすすめのマネックス証券
マネックス証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座を解説しました。マネックス証券のNISA口座では、他大手ネット証券会社に比べて非常に多くの海外株式の取扱数を誇るため、海外株式への投資を中心に行いたい方にはおすすめの証券会社です。また、IPO株式や単元未満株にも対応しているため、様々な金融商品へ投資したい方にはぴったりのNISA口座と言えます。
ただし、NISA口座での取引はスマホアプリに対応しておらずウェブから行う必要があることや、投資相談サービスがないなど、投資家に対するサービスが少ない点はデメリットとなります。外国株式取引専用の証券口座の開設が必要な点も、NISA口座開設前に投資家の手間がかかるため、デメリットです。
自身の行いたい投資スタイルに合わせて、マネックス証券のNISA・つみたてNISA口座の特徴を理解した上で利用を判断していきましょう。