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NISA口座開設の申し込み方法。必要書類や申し込み期限など注意点とは?

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「NISA口座に申し込みたい」と思っていても、申し込み方法が分からないという人のためにNISA口座開設の申し込み手続きについて説明していきます。銀行や証券会社など、各金融機関によって必要書類や期限が異なり、審査などによって手続き期間も様々です。これからNISA口座開設を行う際の注意点もご説明しますので、申し込み手続きの流れをきちんと理解して、NISA口座の開設を申し込んでいきましょう。

NISA口座開設の申し込みフローが書かれたホワイトボードの画像

NISAの申込みのから口座開設まで

税制優遇制度で投資の運用益が非課税となるNISAは、どうやって始めていけばよいのでしょうか。
そもそも、どこの金融機関へ申し込めばよいのでしょうか。
NISAを利用して投資をこれかた行う際の申し込みから口座開設までを説明します。

証券会社、銀行の両方から口座開設が可能ですが、それぞれ特徴が異なります。
自身に合った金融機関にてNISA口座を開設しましょう。

証券会社の場合

NISA口座は、証券会社にて開設、保有することが可能です。
銀行に比べてNISA口座からでも投資可能な金融商品の数が多く、幅広く投資を行うことができます。

証券会社にてNISA口座開設の申し込みを行う場合の手順を説明します。
SBI証券にてNISA口座を開設するケースを参考に、証券会社一般における手続きを簡単に解説しますので、申し込みの前に一度確認してみてください。

参考:口座開設の流れ(NISA/積立NISA)[SBい証券公式サイト]

証券口座開設が必須

NISA口座の開設には、通常の証券口座の保有が必要になります。(*1)
通常証券口座を開設していない場合でも、NISA口座開設の申し込みと同時に通常証券口座の開設も可能です。

また、既に証券口座を保有している場合には新たに開設する必要はありません。

(*1:自身がNISA口座を開設したい証券会社の通常証券口座の保有が必要になります。他証券会社の口座保有は関係ありません。)

必要書類の返送

口座開設の申し込みに必要な書類を証券会社へ送付します。
必要書類とは、
・非課税適用確認書(*1)
・非課税口座開設届出書(NISA申請書)
・マイナンバー記載書類(*2)
基本的に必要な書類は主にこの3つです。(*3)

既に証券口座を保有しており、なおかつマイナンバーの提出が済んでいる場合には、マイナンバー記載書類の提出が不要となるケースもあります。
証券会社ごとに必要書類は細かく異なりますので、きちんと確認するようにしましょう。

(*1:税務署審査の確認を表す書類です。税務署から送付されてきます。)
(*2:「通知カード」もしくは「個人番号カード」の個人番号記載書類のことです。)
(*3:平成27年から施行されたマイナンバー制度によって、住民票の写しの提示は不要になりました。)

参考:Q12 NISA口座を開設するには、どのような手続が必要ですか?[日本証券業協会公式サイト]

NISAの口座開設にマイナンバーは必要?拒否した場合や提出のデメリットとは

審査

必要書類を記入し、証券会社へ返送することで、証券会社へNISA口座開設の申込受付が行われます。
NISA口座が二重開設されることを防ぐために行われる審査なので、基本的に落ちることはありません。

この税務署審査には1〜2週間かかるため、NISA口座の開設は時間に余裕をもって行うことが大切です。

NISA口座開設の税務署審査について。どれくらいの期間がかかる?

NISA口座開設

審査が終了し確認が取れると、税務署から証券会社へ通知がいき、証券会社にてNISA口座の開設が完了します。
投資家本人には証券会社からNISA口座開設が知らされます。

銀行口座の場合

では、銀行口座にてNISA口座を開設する場合にはどのようになるのでしょうか。
証券会社に比べてNISA口座から行える投資先が限られていますが、銀行の厳選した商品から選ぶことができ、初心者でも迷うことがありません。

預金口座開設

まずは預金口座を開設する必要があります。
窓口以外にもWeb上から申し込むことも可能です。

投資信託口座の開設

投資信託口座の開設も行う必要があります。
こちらも窓口もしくはWeb上からの手続きで(*1)、預金口座と投資信託口座の開設は同時申し込みが可能です。

(*1:ジュニアNISAは窓口での受付になります。)

必要書類の返送

預金口座・投資信託口座の開設が完了すると、書類の送付が必要になります。

・個人番号確認書類(*1)
・本人確認書類(*2)

(*1:マイナンバーカード・個人番号記載のある住民票の写し・通知カードのいずれか)
(*2:提出する個人番号確認書類によって必要な書類が異なります。)

必要事項を記入し、銀行へ返送します。

NISAの口座開設にマイナンバーは必要?拒否した場合や提出のデメリットとは

以降の流れは同様

税務署審査の確認と、銀行からのNISA口座開設の連絡を待つことになります。

参考:NISAの口座開設[三菱UFJ銀行公式サイト]

NISA口座開設の注意点

証券会社・銀行におけるNISA口座の開設の手続きは、必要書類を揃えるだけで簡単に行うことができます。
しかし、非課税という大きなメリットを享受できる制度のため、注意すべき点も幾つかあります。
特に注意すべき点を5つ紹介しますので、投資の際に損失を被るなどのことがないよう、きちんと理解しておきましょう。

NISA口座は1人1口座

NISA口座はひとり1つしか保有することができません。
これは、1証券会社に対してではなく、全ての証券会社について1つです。

複数金融機関へ申し込みをしてしまうと、希望の金融機関にてNISA口座の開設が行えなくなる可能性があるため、注意が必要です。(*1)

(1:申込受理のタイミングが最も早い金融機関で開設されることになります。)

参考:Q18 複数の金融機関にNISA口座の開設を申し込んでしまいました。どうすればよいですか?[日本証券業協会公式サイト]

特定口座を選ぶ

NISA口座開設の際に、通常証券口座を保有していなかった場合、開設する証券口座の種類を選ぶ必要があります。
基本的には、「特定口座」をでの証券口座開設が良いとされています。

ちなみに通常証券口座には
・一般口座
・特定口座(源泉徴収なし)
・特定口座(源泉徴収あり)
の3つがあります。

初心者であれば基本的には「特定口座(源泉徴収あり)」での開設が適しているとされます。
特定口座(源泉徴収あり)(*1)は、源泉徴収によって投資での利益から勝手に税金が引かれるので、投資家は何もしなくてもよく、初心者にとっては非常に有り難い口座になります。

中・上級者の投資家であれば、証券会社から送付される報告書(*2)をもとに確定申告を行う「特定口座(源泉徴収なし)」が良いとされます。
これは、年間での株投資における利益が20万円以内であれば納税の必要はありませんが、源泉徴収ありの場合では、年間の利益額に関わらず源泉徴収によって税金が取られてしまうためです。(*3)

また、一般口座はその年の税額計算から、確定申告までを全て投資家自身で行う口座です。

自身の投資歴に応じて、NISA口座とともに開設する証券口座を選びましょう。

(*1:NISA口座を保有している金融機関が投資家に代わって税金を納めてくれる証券口座です。)
(*2:年間取引報告書のことです。)
(*3:取り戻すことができません。)

NISA口座と特定口座を解説。口座開設のポイントと種類、移管について

申込み期限

NISA口座は開設申し込みに明確な期限はありません。
しかし、書類の返送期間や税務署審査に最低でも1〜2週間はかかるため、12月以降の申し込みでは翌年でのNISA口座開設となってしまう可能性もあります。

その年にNISA口座の開設を行いたい場合には、余裕をもって早めに申し込み手続きを行うことが大切です。

申込み取り消し

NISA口座開設の申し込み後、税務署での申請待ちの状態であれば取り消しを行うことができます。
口座開設が完了してしまっている場合には、キャンセルすることはできません。

参考:書類を返送したあとで、申込をキャンセルすることはできますか?[SBI証券公式サイト]

積立NISAの申込み設定日

積立NISAでは、事前に指定した日にちに指定した投資信託の積立買付けを行うことができます。
毎日、毎週、毎月の一定期間内にて、定期期間を指定します。(*1)
さらに、ボーナス月には専用の指定を行うことも可能です。

積立指定日がファンド(*2)の買付け日となります。
ファンド買付け日に自動的にファンド購入代金が引き落とされるため、その前営業日までに口座へ購入資金を入金しておく必要があります。

(*1:毎日では指定なし、毎週では曜日指定、毎月では日にちを指定することになります。)
(*2:広く投資信託のことです。官庁の指定を受けた投資信託のみを指すこともあります。)

参考:ファンド[投資信託協会]

おすすめのNISA口座

ここからは、NISA口座での口座開設におすすめな証券会社をご紹介します。
基本的にはWeb上から書類の送付を申請し、必要書類等を揃えて返送するだけで完了する、簡単な手続きです。
証券会社ごとに必要書類も異なりますので、きちんと確認しておきましょう。

また、取引の際にかかる手数料や投資可能な商品など、NISA口座の特徴も証券会社によって異なります。きちんと理解してから申し込みを行っていきましょう。

SBI証券

日本国内のネット証券会社の最大手です。
口座開設数で日本No1を誇り、幅広い投資先のなかから気に入ったものへ投資することができます。
手数料も非常に安くなっています。

・国内株式売買・海外ETF(*1)買付け手数料が無料
・投資信託の取扱本数:2,550本以上(*2)
・IPO株(*3):対応(*4)

(*1:上場投資信託のこと。)
(*2:2018年10月25日現在。買付手数料無料は1,250本。)
(*3:新規上場株式のこと。事前の抽選で上場前の購入が可能。)
(*4:75社以上の銘柄)
様々な投資家のニーズが網羅されたバランスの良い口座で、多くのひとに利用されています。

SBI証券[NISA口座・積立NISA]

楽天証券

SBI証券同様に、手数料・取扱商品数ともに業界最高水準を誇るNISA口座です。

・国内株式売買・海外ETF買付け手数料が無料(*1)
・投資信託の取扱本数:2,663本(*2)
・IPO株:非対応(*3)

トレードのスピードに定評があり、60万人以上の投資家に利用され、上級者にも人気があります。

(*1:キャッシュバックによって手数料が実質無料となっています。)
(*2:2018年10月25日現在。買付手数料無料は1,339本。)
(*3:通常証券口座であれば対応しています。)

楽天証券[NISA・積立NISA]

マネックス証券

・国内株式売買手数料・米国/中国株式買付け時取引手数料が無料(*1)
・投資信託の取扱本数:1151本(*2)
・IPO株:対応

(*1:米国/中国株式については、キャッシュバックによって実質無料。)
(*2:2018年10月25日現在。プログラムによっては、申込手数料が実質無料になります。)

マネックス証券[NISA・積立NISA]

松井証券

・株式売買手数料が無料(*1)
・投資信託の取扱本数:144本(*2)
・IPO株:対応

顧客に無駄なコストを使わせない、厳選された商品のみを取扱っています。
積立NISAでは、ETFの取扱いがないので注意が必要です。

(*1:インターネット経由の場合は無料です。)
(*2:2018年10月25日最新。委託手数料もインターネット経由の場合のみ無料。)

松井証券[NISA・積立NISA]

GMOクリック証券

・取引手数料は全て無料(*1)
・投資信託の取扱本数:112本(*2)
・IPO株:対応

(*1:国内株式もしくは投資信託のみの取扱で、それらの取引手数料がかかりません。)
(*2:2018年10月25日最新。)

GMOクリック証券[NISA・積立NISA]

各証券会社の申込み書記入例を参考に、正しく申込みを進め、運用を開始しましょう

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