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NISA口座とは?口座比較や変更手続き、おすすめの口座も紹介

更新日:

幾つかのNISA口座を手数料などから比較し、初心者にもおすすめのNISA口座も紹介しています。
また、NISA口座の変更にまつわる知識や保有するデメリットなどもお伝えします。
NISA口座選びのポイントなど、NISA口座を開設しようと思っているひと、もしくは変更を検討しているひとに役立つ情報が盛りだくさんです。参考にしてみてください。

NISA口座の資料の画像

NISA口座はどこで開くべきか

非課税となる大きなメリットのあるNISA口座ですが、どこの金融機関で開設するのがよいのでしょうか。

NISA、積立NISAとは

NISAとは、一定の金額内で購入した金融商品から得られる利益が税金の対象にならないとする制度です。
一方の積立NISAは、この非課税の対象額が低く、特に長期的に資産形成を行いたい場合に適したNISA制度になります。

参考:NISAとは?[金融庁公式サイト]

NISA口座、積立NISA口座の比較ポイント

NISA口座もしくは積立NISA口座を開設しようと思った場合に、着目すべきポイントを4つお伝えします。

国内外の売買手数料

まずは売買手数料での比較です。
取引の手数料が高いと、せっかくのNISA口座の非課税の恩恵が減ってしまいます。

売買手数料は会社によって異なり、国内外の株式や投資信託など商品によって違う場合もあるので、細かい条件もしっかり確認しましょう。

取扱商品数

売買手数料以上に会社によって大きく異なるのが、取扱い商品です。
自分の投資したい商品がきちんと対応しているかどうか、またその種類やラインナップがどのようになっているかは非常に大切です。
公式HPやセミナーなどに行って確認することで今後の運用にも大きく関わるポイントですので、しっかり確認しましょう。

特に、通常の口座であれば取扱いのある外国株や海外ETFについて、NISA口座の場合のみ対応していないケースも考えられるので注意が必要です。

NISAでのIPO対応

IPOとは、新規の公開株のことです。
新たに取引所に上場し、誰でも取引ができるようになることを言い、抽選で事前に購入することができます。
IPOは公開前には比較的安く設定されていることが多く、初値からの値上がりの確率が非常に高いため、ほとんどの場合利益がでます。

そのため、NISA口座を使ってこのIPOで利益が出ると、非常にお得になります。

キャンペーン

証券会社は、より多くの顧客に口座を開設してもらおうと口座開設の際に、キャンペーンが実施されています。
定期預金と組み合わせることで、かなりお得になる場合も考えられます。

商品券が貰えたり、ポイントの付与など特典は様々ですが、このようなプレゼントやキャンペーンは基本的には一時的なものです。
そのため、このキャンペーンやプレゼントだけで何年も使う証券会社を決めることは意味がなくなってしまいます。
口座手数料と取扱商品数、IPO対応の3点を優先して口座開設を行う証券会社を決めることが大切です。

おすすめの口座

口座開設の会社を選ぶ際のポイントに注目して、NISA口座をおすすめします。

SBI証券

口座開設数No1を誇る、国内最大手のネット証券口座です。
国内株式については、売買手数料が無料、海外ETFについては買付手数料のみ無料になっています。
ネット証券のなかでは、外国株式についても豊富なラインアップで幅広い投資家に対応しています。
IPO対応もしているので、重要ポイントを全て網羅した、NISA口座になります。

SBI証券[NISA・積立NISA]

楽天証券

SBI証券と同様に、国内株式の売買手数料、海外ETFにの買付手数料が無料になっています。
海外株式についても、米国、中国からASEAN各国まで幅広い取扱いがあります。
また、情報ツールに関して定評があり、株式投資に関する様々な情報を得ることができます。
しかし、NISA口座でのIPOは対応していません。

楽天証券[NISA・積立NISA]

マネックス証券

商品に関わらず、全ての商品の買付手数料が無料のマネックス証券です。
特に、AppleやGoogleなどの米国の注目株についてもキャッシュバックの制度などを利用することで手数料が無料になるという大きなメリットがあります。
投資信託の取扱い商品数は、SBI証券や楽天証券の半分ほどしかありませんが、海外株式の買付手数料が無料になる唯一の会社になります。
IPOにも対応し、銘柄の取扱い数がSBI証券にの次に多いのも大きな魅力です。

マネックス証券[NISA・積立NISA]

松井証券

日本初のネット上での株式取引を実現させ、強い安定感があります。
国内株式の売買手数料が無期限で無料という大きな特徴があります。
海外株式の取扱いはありませんが、取扱い投資信託に関しては、ほぼ販売手数料が無料になっています。
豊富な情報ツールやサポート体制も充実しています。

松井証券[NISA・積立NISA]

GMOクリック証券

取引手数料の無料が永久的に約束されるGMOクリック証券のNISA口座です。
手数料の安さだけでなく、分析ツールについても高い評価を受けています。
また、取扱い商品のラインナップが豊富なため、初心者から上級者まで幅広く利用することができます。
IPOにも対応しています。

GMOクリック証券[NISA・積立NISA]

口座開設前に知っておきたいNISA口座開設のデメリット

実際に証券会社でNISA口座を開設し、正確な運用を行うために、NISA制度のデメリットを理解しておきましょう。

損益通算ができない

NISA口座で損失が出た場合でも、そのマイナス分について損益通算を行うことができません。
そのため、NISA口座での赤字はそのまま赤字となってしまいます。

期間は最長5年間

非課税の期間は「最長で」5年間となっています。
これは、NISA口座で株式などの金融商品を購入した年から5年後の年末に期間が満了となるためです。

つまり、2018年の1月に購入した場合でも、2018年の12月に購入した場合でも、2023年の年末にNISA制度の期間は終わります。
1月に購入した場合には5年間となりますが、12月の場合にはほぼ4年となるため「最長で5年間」という風に表されています。
購入の時期から5年ではないため、ひとによって4年で満了となってしまうことがあります。

口座開設時期が決まっている

NISA口座は、2023年まで開設でき、2023年開始分まで開設することができます。
積立NISA口座の場合には、2037年の開始分まで開設可能です。
申込時期が12月になると、書類の送付期間や手続きに時間がかかってしまった場合に、翌年1月での開設となってしまう可能性もあるので、注意が必要です。

また、既にNISA口座を保有しているひとで、金融機関を変更したい場合には、変更しようとする年の9月末までに税務署にて手続きを完了する必要があります。

デイトレには向かない

NISAは、年間120万円以内の投資によって得られた利益について非課税の対象になりますが、この120万円の枠は1度使ってしまうと売却してももう使うことができません。
そのため、デイトレードのように次々に売買を行う投資方法の場合は、あっという間に120万円分が無くなってしまい、非課税のメリットを受けることができなくなってしまいます。

NISA口座開設にかかる期間

NISA口座の開設には2〜4週間かかると言われています。
これは、金融機関と国税庁の間でNISAの適用申請が必要になり、時間がかかるためです。

口座を開設し、実際に買付を行うまでには約1ヶ月かかると言われています。
余裕を持ってNISA口座の開設の申請を行いましょう。

NISA口座で投資信託がお得

毎月500円からの投資が可能など、少額単位から購入することのできる投資信託は、NISAの非課税枠ギリギリまで活用することができるため、メリットを最大限活用することができるという利点があります。

また、NISAの120万円という非課税枠は1度しか使うことができないため、リバランスを行うことでこ非課税枠を使うことになってしまいます。
そこで、好きな投資信託に投資することで運用者がリバランスを行うため、自然にリバランスが取られるというメリットもあります。

NISA口座を変更するには

既にNISA口座をどこかの証券会社で開設し、保有している場合でも、他の金融機関に変更することができます。
ちなみに、1度でもその年に売買を行っていると、その年の口座変更は行えないので注意が必要です。

NISA口座変更のメリット

なぜ、わざわざ既に持っているNISA口座を、別の金融機関に変更するのでしょうか。
口座変更のメリットを説明します。

手数料削減

各金融機関によってサービスに違いがあるため、口座を変更することで自身の投資スタイルに合った、メリットの多い金融機関を選ぶことができます。
特に、取引手数料に関しては金融機関によってかなり開きがあるため、手数料の高いところのNISA口座から変更することは大きな意味があります。

取扱い商品の拡大

手数料同様、取扱い商品に関しても、外国株や海外ETFなど、金融機関ごとで様々な違いがあります。
そのため、新たに投資を始めたくても、現在のNISA口座では扱われていない場合にも、口座の変更は有効です。

NISA口座変更のデメリット

NISAでの口座変更は、手続きに時間と手間がかかること以外に、ロールオーバーができなくなってしまうというデメリットがあります。
NISA口座では、5年の非課税期間が終わった後に、翌年の非課税枠を使ってさらに5年間、非課税期間を延長する、ロールオーバーというシステムを用いることが出来るようになっています。
しかし、このロールオーバーは同じ金融機関内でのみ行うことができるため、NISA口座の変更を行うと、5年の非課税期間が満了した際に、売却もしくは課税口座への移管という選択肢のみになってしまいます。

口座変更を検討する際には、ロールオーバーの可能性も視野に入れて考慮する必要があります。

口座変更の手順

NISA口座の変更の手順は大変なのでしょうか。
実際の手続きを見ていきましょう。

金融商品取引業者等変更届出書を作成

現在保有しているNISA口座の金融機関に変更したい旨を伝え、「金融商品取引業者等変更届出書」を送付してもらい、作成します。

非課税管理勘定廃止通知書を発送

次に、「非課税管理勘定廃止通知書」も送付してもらいます。
また、ここで本人確認書類も用意します。

非課税口座開設届出書等を発送

新たに利用したいNISA口座の金融機関にも変更したい旨を伝えて「非課税口座開設届出書」も送付してもらい、2番目に用意した「非課税管理勘定廃止通知書」と本人確認書類の3点を変更先の金融機関に発送します。

この一連の手続きのあと、2〜4週間で審査を経て、NISA口座の変更が完了します。

口座変更が可能な期間

口座変更の場合には、変更したい年の9月末までに手続きを行う必要があります。
つまり、口座変更をしたい年の前年の10月1日〜口座変更をしたい年の9月末までが手続き期間となっています。

NISA口座を複数所有は可能?

NISA口座は、1人1口座となっています。
積立NISAも含めて、1つしか保有することはできません。
複数のNISA口座を幾つも申し込んでも、税務署によって管理されているため、開設可能なのは1個です。

解約は簡単

NISA口座の解約は、書類にて完了することができます。
NISA口座のある金融機関から「非課税口座廃止届出書」を送付してもらい、その他の必要書類と一緒に送付することで解約が完了します。
書類については、インターネット上から送付を依頼することができます。

NISA口座の開設、変更、デメリットまで理解し、正しく運用を開始しましょう

NISA口座の開設から解約までを解説しました。
幾つかデメリットもありますが、非課税で投資を行うことのできる非常に魅力的な仕組みです。
注意点やデメリットも考慮した上で、自身の投資に活用してみましょう。

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