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FX初心者の失敗例7選。損切りやナンピン、ポジポジ病など失敗する特徴を解説

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失敗しやすいFXの初心者には、特徴があります。感情でトレードする、ナンピンに手を出す、損切りルールを決めていないトレードは、損失を抱えるリスクを伴います。こちらでは、初心者が陥りやすい失敗例をもとに、失敗するトレーダーの特徴と成功しているトレーダーの特徴をご紹介します。FXで失敗すると借金を抱える可能性もあります。初心者の方は、正しい知識を身につけ、リスクを抑えた投資を心がけましょう。

FXの初心者の失敗例がまとめられた本

FX初心者が知っておくべきこと

FXは、株式投資と比べて、少額資金で投資が始められ、24時間取引ができると注目を浴びています。しかし、一方できちんと仕組みを理解しなければ、借金を抱えるほどの損失を生み出す可能性もあります。FXを検討している方は、きちんとFXの仕組みとリスクについて学びましょう。

FXの特徴

FXの正式名称は、外国為替証拠金取引であり、通貨の売買によって利益を得る取引です。そんなFXの特徴として、以下の2点が挙げられます。

  1. 平日ほぼ24時間取引可能
  2. 少額で大きな利益

初心者のためのFXの基礎〜仕組みからリスクまで〜

1.平日ほぼ24時間取引可能

一般的に、株式投資は、日本の株式市場が会場している9:00〜11:30と12:30〜15:00しか取引できません。しかし、FXは世界中の取引市場で取引ができます。そのため、日本の市場が閉鎖している場合でも、海外の取引市場で取引ができるため、24時間取引が可能です。

ただし、24時間取引ができるのは平日のみです。土曜日と日曜日に関しては、日本だけでなく世界の取引市場が休みのため、取引することができません。なお、祝日に関しては取引が可能です。日本の市場が休みであっても、海外の取引市場が空いているためです。FXの取引市場が休みになるのは、土曜日と日曜日のほかに、元旦とクリスマスのみです。

2.少額で大きな利益

FXは少額資金で投資を開始することができます。その理由は、レバレッジです。レバレッジとは、テコを利用して資金以上の取引ができる仕組みです。例えば、1,000円の資金にレバレッジ2倍をかけることで、2,000円で取引することができます。

以前までは、日本国内では最大400倍までかけることができました。しかし、現在では金融庁の規制により最大25倍までとされています。近年、金融庁はレバレッジの規制を強める傾向にあり、2018年にはレバレッジを最大10倍まで引き下げる案を検討されていました。

参考:FXのレバレッジ規制、強化見送り 投資家らの反対強く(朝日新聞)

FXのリスク

FXは、24時間取引ができ、少額資金で始められるというメリットがあります。しかし、その一方で損失を抱えるリスクも伴います。実際に、FXの世界で利益を出しているのは1割で残りの9割は損失を出しているとも言われています。

もし、借金をした場合は、すぐに弁護士または司法書士に相談しましょう。裁判所への手続きなどを債務者の代わりに請け負ってもらえます。借金が返済できない場合は、すみやかに破産申請など、必要な手続きを行いましょう。FXで発生した借金を踏み倒すことは、実質不可能です。借金返済に応じない場合は、FX会社から訴えられる場合があり、その際は強制執行として、財産や給与を差し押さえられます。

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FX初心者の典型的な失敗例

FXでは、利益を出す仕組みを理解することも大切ですが、リスクを抑える方法を学ぶことも大事です。こちらでは、初心者が陥り安い失敗例をご紹介します。失敗例を学び、リスクを抑えた投資を心がけましょう。

FXで失敗、借金を抱える人の共通点とは。失敗例や失敗談から原因を学びましょう

FXの失敗とは

FXでの失敗は、取引で負けないことではありません。結果的に損失額が利益額を上回ることがいけないのです。FXの取引において、損切りをする場面は多々あります。損切りは損失を確定することですが、損失を確定してしまうことは失敗ではありません。損失額の膨大化を防ぐために、損切りが必要な場合もあります。

しかし、その損切りの数が多すぎる、また損切りができなくて一度の損失額が膨大になり、結果利益を獲得できないことがいけないのです。損切りは必要な手段ですが、できるだけ必要最小限に抑え、1度の負けを小さくすることが大切です。

例1:損切りをせずに損失拡大

上述したように、損切りとは取引の損失を確定することです。初心者の場合、損切りがなかなかできずに、結果膨大な損失を抱えることになります。損切りができない理由として、プロスペクト理論が挙げられます。

さっそくですが、以下の1と2の選択肢があった場合、あなたはどちらを選びますか?

  1. 100%の確率で9,000円損する
  2. 90%の確率で10,000円損する

おそらく多くの方が2を選択したと思います。しかし、実際は1も2も期待値は同じです。プロスペクト理論とは、人間が損をしたくないと感じる心理が、意思決定に影響するというものです。先ほどの質問では、1の9,000円の損失が確定することを避け、2を選んでしまうのです。

例2:知識・勉強不足

初心者の失敗例2つめは、知識や勉強不足による失敗です。現在FXを取引している方、勘でトレードしていませんか?根拠なくトレードすることは非常に危険です。プロトレーダーや熟練のトレーダーは、勘でトレードしている方もいるかもしれません。しかし、それは長年の知識と経験が備わっているためです。知識も経験もない初心者が勘でトレードすることは、ギャンブルと同じことです。

初心者の方は、まずはしっかりとFXの仕組みについて理解しましょう。そして、過去のチャートやリアルタイムのチャートを何度も検証し、テクニカル分析の知識を身につけましょう。また、トレード結果をトレードノートなどに記録し、自身のトレードをしっかり振り返ることも大事です。

例3:色々な通貨に手を出す

FXでは、さまざまな通貨ペアに投資し、利益を獲得します。しかし、初心者のうちはドル円の通貨ペアに絞って取引するようにしましょう。ドル円の通貨ペアは、スプレッドが狭く、一時的な急変動が発生しにくいという特徴があります。つまり、取引コストを安く抑えられ、相場変動が予測しやすいのです。

一方で、急変動が多いポンドや新興国通貨は、初心者にはあまりおすすめしません。これらの通貨ペアの取引を始める場合は、ドル円で知識と経験を身につけてから手を出すようにしましょう。

例4:ナンピンしてしまう

初心者の失敗例として、ナンピンに手を出すことが挙げられます。ナンピンとは、損失している取引で同じ方向のポジションを追加で保有することです。追加で保有することで、相場を上向かせる目的がありますが、このナンピンは初心者にとって非常に難しいと言われています。相場を予測して買い増す手法であり、この相場予測はプロトレーダーでも難しいことです。万が一、相場が予測外の動きをした場合には膨大な損失を抱えることになります。初心者にとってナンピンは、リスクのある手法でもあります。

例5:ハイレバレッジで取引してしまう

FXのメリットとして、レバレッジを活用して少額取引ができることを挙げました。このレバレッジは、メリットとなる一方でデメリットなる場合もあります。例えば、1,000円の資金に2倍のレバレッジをかけ2,000円で取引した際、損失が出た場合は1,000円の資金を上回る損失額になる可能性があります。なぜなら、実質資金は1,000円しかないのに対し、2,000円の資金で取引しているからです。レバレッジは、少額資金で取引できますが、損失も大きくなることを忘れないでください。

例6:スプレッドを理解していない

FXで取引する際は、スプレッドが発生します。スプレッドとは、売値と買値の差であり、取引コストとして取引するたびに徴収されます。初心者は、利益額にばかり注力してしまい、スプレッドを蔑ろにする傾向にあります。スプレッドは、コストとして利益から差し引かれるため、取引の際は必ず意識するようにしましょう。

例7:ポジポジ病

初心者の典型的な失敗例に、ポジポジ病と呼ばれるものがあります。ポジポジ病とは、根拠もなくポジションを保有することです。上述しましたが、根拠のないトレードはギャンブルと同じです。ポジションを保有する場合は、自身で相場の仮説を立てられた場合にのみにしましょう。

失敗例から学ぶ教訓

上述しましたが、FXではリスクを抑えた投資が重要です。ご紹介した失敗例から、リスクを抑えるための手法を確立しましょう。

損切りルールを守る

取引をする場合は、損切りルールを決めましょう。損切りルールとは、損切りのタイミングをあらかじめ決めておき、そのルールに従ってトレードすることです。損切りルールは、投資手法ごとで異なります。初心者の場合は、総資金から1回のトレードの最大損失額を割り当てて損切りしてみましょう。

余剰資金で運用する

FXだけでなく、株式投資などの投資の世界では、余剰資金で運用することが前提です。資金は、トレードの判断に大きく影響します。生活費でトレードした場合、冷静な判断を欠いてしまいます。少額の損失額も取り返そうと躍起になり、むやみにトレードをするポジポジ病に陥ります。余裕を持ってトレードするためにも、FXを始める場合は余剰資金を利用するようにしましょう。

レバレッジは低く設定する

初心者のうちは、レバレッジを低く設定しましょう。最大でも2〜3倍にとどめておき、リスクを抑えることが大切です。また、トレードを開始する前に、一度デモトレードを試してみることもおすすめです。デモトレードとは、仮想の資金を利用したトレードツールです。デモトレードを何度か試し、FXの仕組みやチャートに慣れていきましょう。

勝ち組の特徴

FXでコンスタントに利益を出しているトレーダーは、以下の特徴が挙げられます。利益を出すためには、トレードに感情を介入させず、淡々とトレードをすることが大切です。

  • 感情でトレードしない
  • 根拠を持ってポジションを保有する
  • 損切りルールを徹底している
  • 負け組の特徴

    FXで損失を出し続けているトレードは、以下の特徴が挙げられます。根拠なくポジションを保有し、その場の感情で損切りや注文を繰り返すことが、損失を生み出す原因となっています。

  • 感情でトレードする
  • 根拠なくポジションを保有するポジポジ病
  • 損切りルールを決めいてない、守っていない
  • 大切なFX会社選び

    FXを始める場合は、FX会社選びも重要です。FX会社ごとにサービス内容や、コストが異なるためです。FX会社選ぶ際は、以下の4点に注意しましょう。

    1. サポート体制
    2. スプレッド
    3. スワップ
    4. デモトレード

    サポート体制が充実しているか

    FX会社を選ぶ際は、サポート体制が充実しているか確認しましょう。特に初心者の場合は、すぐに問い合わせられるコールセンターが整備されているFX会社がおすすめです。公式サイトで、コールセンターや相談窓口が設けられているか、また24時間受け付けているか調べましょう。

    スプレッドが狭いか

    上述したように、スプレッドは取引する度に発生するコストです。このスプレッドは、FX会社によって異なります。できるだけ、スプレッドが狭い(=コストが安い)ところで口座開設するようにしましょう。

    スワップが高いか

    スワップとは、FXにおける金利です。スワップは、銀行の金利と異なり、毎日受け取ることができます。スワップもFX会社ごとに異なるため、できるだけスワップが高いFX会社を選ぶようにしましょう。

    無料のデモトレードが充実しているか

    デモトレードは、FX会社ごとに有無が異なります。さらに、パソコンのみに対応している場合もあるため、対応端末も確認するようにしましょう。また、デモトレードが利用できるスマホアプリも数多く誕生しています。スマホアプリでは、経済ニュースやFXの知識が学べるアプリも多いため、FXの学習ツールとしても活用することができます。

    初心者でもわかるFXのやり方

    こちらでは、FXを開始するまでの手順をご紹介します。FXを始める手順は、以下の通りです。

    1. FX会社を選ぶ
    2. 口座開設
    3. 入金

    1.FX会社を選ぶ

    こちらでは、初心者におすすめのFX会社をご紹介します。FX会社を選ぶ際は、上述した4つのポイントをおさえて、自身にあったFX会社を選びましょう。

    DMMFX

    DMMFXは、国内口座数1位を誇るFX会社です。DMMFXの特徴は、スプレッドの狭さです。ドル円スプレッドは、原則固定の0.3銭と業界トップクラスの低コストとなっています。さらに、平日24時間受付のコールセンターやLINEカスタマーサポートも整っています。

    外為オンライン

    外為オンラインでは、自動売買iサイクル注文を利用できます。iサイクル注文とは、システムが相場のトレンドを見極め、自動的に売りや買いの注文を出す自動売買システムです。設定も簡単なため、初心者におすすめの自動売買システムと言われています。

    FXブロードネット

    FXブロードネットでは、少額投資ができるサービスが充実しています。通貨単位においては、1000通貨から取引ができるため、約4,000円からFXを始めることができます。さらに、レバレッジ1倍のコースもあるため、リスクを抑えた運用も可能です。テクニックに自身がない方には、独自のリピート系自動売買機能のトラッキングトレードがおすすめです。

    GMOクリック証券

    GMOクリック証券は、世界取引高第1位を誇るFX会社です。特徴は、高水準のスワップです。高金利で知られるトルコリラや南アフリカランドなど、高いスワップポイントを受け取ることができます。さらに、サポート体制も充実しており、HDI格付け調査の問合せ窓口/Webサポート部門で最高評価を得ています。

    2.口座開設

    FXの口座開設は、インターネットにて行います。口座開設の際は、以下の項目を入力し、本人確認書類とマイナンバーを提出します。

  • 氏名
  • 住所
  • 生年月日
  • 連絡先
  • 引落口座
  • 投資理由
  • 3.入金

    口座開設の後、入金を経てトレードを開始します。FX会社によって、初回入金額の最低金額が設けられている場合があります。口座開設の際は、初回入金額についても確認するようにしましょう。

    失敗例を教訓に

    今回は、FXの初心者が陥りやすい失敗を解説しました。失敗しやすい初心者の特徴として、感情でトレードをする、根拠なくポジションを保有する、損切りルールを決めていないもしくは守っていないことが挙げられます。実際に、失敗する例として、損切りができずに損失が拡大してしまったことや、知識不足による失敗が多く見られます。FXを始めようか検討している方は、まずはリスクを抑えた投資を心がけ、知識を身につけてから始めるようにしましょう。

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