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FXの初心者が少額投資で失敗しないためには?失敗例やおすすめFX会社をご紹介

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FXは、株式投資と比べて少額資金で投資ができるというメリットがあります。FXを検討している方は、正しい知識を身につけ、少額投資と相性の良いFX会社で口座開設しましょう。ただし、リスクについてもきちんと把握しなければ、失敗する可能性もあります。初心者の方は、リスクを抑えた運用を心がけましょう。

FXの少額投資について学んでいる人

FX初心者が陥りやすい失敗例

FXでは、リスクを抑えた投資が重要です。初心者の方は、儲けられる方法よりもまずはリスクを抑える方法を学びましょう。

きちんと勉強しない

FXでの勉強は、リスクを抑える手段を学ぶことでもあります。「FXは誰でも簡単に儲けられる」と聴き、勉強もなしに始めるのは危険です。FXの仕組みからきちんと学びましょう。

FXとは

FXの正式名称は、外国為替証拠金取引(Foreign Exchange)です。証拠金と呼ばれる資金をもとに、海外の通貨を取引します。ただし、すべての通貨がFXの対象ではなく、米ドルやユーロ、日本円、スイスフランなど主要な通貨を中心に取引されます。

初心者のためのFXの基礎〜仕組みからリスクまで〜

儲ける仕組み

FXは、通貨の為替差益で利益を出します。例えば、100円を保有している場合、1ドル100円の時に1ドルに替えると(ドルを購入)手元には1ドルが入ります。1ドル120円になった時に、この1ドルを日本円に替えると(ドルを売却)120円が手元に入ります。つまり、20円得したことになります。FXは、このように通貨の売買で利益を出すことができます。

【初心者向け】FXの仕組みはどうなっている?

レバレッジ

FXは、株式投資と比べて、少額資金で取引ができると言われています。その理由は、レバレッジをかけることができるためです。例えば、資金が1,000円の場合にレバレッジを2倍かけると、2,000円の資金で取引することができます。過去には、最大レバレッジ400倍まで取引ができましたが、現在では25倍までと定められています。

FXのレバレッジのかけ過ぎには要注意。初心者のレバレッジの目安とは?

スプレッド

スプレッドとは、通貨ペアの売値と買値の差です。取引を行う場合は、この売値と買値の差であるスプレッドを支払う必要があります。スプレッドは、FXの取引コストとも言われており、FX会社ごとにスプレッドの差が異なります。

FXのスプレッドはトレーダーにとって手数料。変動要因や計算方法を理解しましょう

スワップ

FXでは、上述した為替差益のほかに、スワップと呼ばれるスワップポイントでも利益を獲得することができます。スワップとは、FXにおける金利のことです。例えば、アメリカドルのスワップポイントが1.0%で日本円のスワップポイントが0.5%であれば、日本円をアメリカドルに交換し、その差額分0.5%(1.0-0.5=0.5)のスワップポイントを手にいれることができます。

強制ロスカット

強制ロスカットは、FX会社による強制決済です。先ほど、FXは証拠金をもとに取引していると解説しましたが、この証拠金が失われるほどの損失が発生する場合には、強制ロスカットが行われます。強制ロスカットは、投資家の意思に関係なく強制的に行われます。

いきなり余剰資金以上で投資する

FXや株式投資は、余剰資金で取引することが前提です。生活費を使用することや、借金を作ってまで資金を取引を始めるのは危険です。特に、知識も経験もない初心者がFXで儲けられる確証はありません。さらに、生活費が関わると、取引の際に冷静な判断を欠いてしまいます。少額な損失でも取り返そうと躍起になり、多額な損失を抱える原因になりかねません。

少額でトレードできるFX

FXは、少額資金でもトレードができる投資です。特に初心者のうちは、少額資金からFXを始めるようにしましょう。

初心者におすすめの少額トレード

FXが少額でトレードできるのは2つのが挙げられます。1つは、上述したレバレッジです。そして、もう1つは通貨単位です。通貨単位とは、1度のトレードの取引通貨量です。通貨単位は、各FX会社で異なりますが、最低1通貨単位から取引することができます。例えば、米ドルが1通貨あたり5円で取引できると仮定し、1通貨単位から取引ができるFX会社を利用すると、5円から取引できることになります。

少額資金で儲かるのか

「少額資金で儲かるか」の答えは、はいです。ただし、獲得できる利益はわずかです。FXでは、取引資金に応じてリターンが得られるため、少額資金ではハイリターンは見込めません。

初心者で少額資金でトレードするメリットは、利益ではなく、FXの仕組みを理解できることです。冒頭で述べたように、FXでは儲ける方法よりも、まずはリスクを抑える方法を学ぶことが大切です。初心者のうちは、少額資金でFXの仕組みとリスクをきちんと理解し、取引手法が確立してから資金を増やして取引をするようにしましょう。

少額投資で失敗しないために

少額投資において、リスクを最小限に抑えるために、以下の3点を意識しましょう。

  1. ハイレバレッジに注意
  2. 余剰資金でトレードする
  3. まずはデモトレードから

1.ハイレバレッジに注意

レバレッジのかけ過ぎには注意しましょう。レバレッジは、資金を増やすことができる仕組みですが、一方で損失も増やすことにもなります。1,000円の資金に2倍のレバレッジをかけると、2,000円で取引できます。しかし、損失が出た場合は、損失が資金を上回るリスクも伴います。初心者のうちは、最大でも2〜3倍のレバレッジにとどめておきましょう。

余剰資金でトレードする

上述したように、余剰資金でトレードすることが大切です。自分が稼ぎたい収益と通貨ペアから逆算し、必要な資金を用意しましょう。生活費を投資資金に回してはいけません。さらに、借金をしてまで資金を用意することもやめましょう。

まずはデモトレードから

FXでは、デモトレードと呼ばれる仮想取引を行うことができます。デモトレードとは、仮想の資金を使ったリアルなトレードに近い取引ツールです。FX会社やアプリで、無料でデモトレードを行うことができます。本格的なトレードを始める前に、ツールやチャートがどのようなものか確認するためにも、一度試してみることをおすすめします。

少額取引におすすめの口座

FXでは、FX会社選びも大切です。FX会社によって、手数料や取引ツールが異なります。口座開設するFX会社を比較しましょう。

YJFX!

YJFX!の特徴は、スプレッドの狭いことです。上述したように、スプレッドとは、取引コストであり、FX会社によって異なります。YJFX!は、ほとんどの通貨ペアのスプレッドが狭く、業界最高水準とも言われています。さらに、初心者でも快適な資産運用が行えるよう、サポート体制が充実しています。

SBIFXトレード

SBIFXトレードの特徴は、1通貨単位から取引ができることです。基本的に、FX会社では1,000や1万通貨単位から取引可能ですが、SBIFXトレードでは1通貨単位から取引できるため少額取引がしやすいFX会社です。さらに、米国株の銘柄数も業界トップのため、米国株に興味がある方におすすめです。

外為オンライン

外為オンラインの特徴は、取引ツールの使いやすさです。特に、トレンドの変動に応じて注文を繰り返す、自動売買iサイクルは、初心者でも簡単に設定できます。また、スプレッドの狭さにも定評があり、米ドル/日本円のスプレッドが0.3銭となっています。自動売買に興味がある方におすすめです。

FX取引の始め方

FXを始める場合は、仕組みだけでなく取引の始め方や注文方法についても理解しましょう。

口座開設

FXの取引を始めるためには、FX会社にて口座開設する必要があります。口座開設は、インターネットで手続きすることができます。

申し込みフォームに必要事項を入力

FX会社の公式サイトにて、口座開設手続きを行いましょう。口座開設には、申し込みフォームの入力が必要です。入力する項目は以下の通りです。

  • 氏名
  • 生年月日
  • 性別
  • 住所
  • メールアドレス
  • 職業・勤務先
  • 引き落とし口座
  • 投資目的
  • 本人確認書類とマイナンバー書類をアップロード

    口座開設の際には、本に確認書類とマイナンバーの提出が求められます。提出方法は、WEBアップロード、Eメール、書面の3種類です。すぐに口座開設したい場合は、WEBアップロードがおすすめです。また、マイナンバーに関しては、通知カードもしくは個人番号カードで申し込み可能です。

    注文方法

    FXを開始する場合は、注文方法についても理解しなければいけません。FXの基本の注文方法である、以下の3つの注文方法を学びましょう。

    1. 成行
    2. 指値
    3. 逆指値

    1.成行

    成行注文とは、注文した値段で売買する方法です。つまり、リアルタイムで買いや売りの注文を出す、もっともスタンダードな注文方法です。成行注文は、現在の価格で注文を行うため、すぐに利益や損失を確定したい場合に用いられます。

    2.指値

    指値注文とは、価格を提示して売りや買いの注文を行う方法です。つまり、自分の希望する価格になるまで売買を行いません。例えば、現在1ドル120円の場合には、100円で買いたいと指値注文を出すことができます。相場が予測通りに動けば、希望通りの価格で成立しますが、相場が予想外の動きになった場合は、注文が成立しません。

    3.逆指値

    逆指値注文とは、価格が上がった場合に買い注文を出し、下がった場合に売り注文を出す方法です。逆指値注文は、損切りの手段として利用されることがあります。例えば、1ドル120円の場合に110円の逆指値注文を出しておけば、相場が105円や100円になった場合よりも損失を小さく抑えることができます。

    トレード手法

    FXのトレード手法は、ポジションの保有期間、つまり注文から成立する前の長さで種類が異なります。トレード手法は、以下の4つに分かれます。

    1. ポジショントレード
    2. スイングトレード
    3. デイトレード
    4. スキャルピング

    1.ポジショントレード

    ポジショントレードは、ポジションの保有がもっとも長く、数週間から数ヶ月にわたって取引するトレード手法です。大きな利幅を狙い、さらにはスワップ金利の恩恵をもっとも受けます。比較的リスクが低いため、安定したトレードが行い方におすすめです。

    2.スイングトレード

    スイングトレードは、数日から数週間にかけて取引するトレード手法です。毎日チャートに張り付く必要がないため、忙しい方や兼業トレーダーにおすすめのトレード手法です。ポジショントレードと比べて、狙う利幅は低いですが、スイングトレードもスワップ金利の恩恵を受けることができます。

    3.デイトレード

    デイトレードは、1日の間で注文から成立まで済ませるトレード手法です。トレーダーにもっとも人気のあるトレード手法であり、ポジションを翌日に持ちこさないため、相場の急変動による価格変動の影響を受けることがありません。ただし、ポジショントレードやスイングトレードよりも、チャートに注力する時間を多く要します。

    4.スキャルピング

    スキャルピングは、1日の間で何度も注文から成立まで行うトレード手法です。わずかな値動きで利益を狙うため、テクニックが必要になります。さらに、1日中チャートに注力しなければならないため、忙しい方や本業がある方には不向きなトレード手法です。

    信頼できる本から知識を学ぶ

    FXにおいて、知識を身に付けることは必要不可欠です。特に、本での学習は、書き込みすることができるため、トレードの最中にも辞書代わりに活用することができます。こちらでは、初心者におすすめの本をご紹介します。

    一番売れてる投資の雑誌ザイが作った「FX」入門

    こちらは、投資情報雑誌ZAIより週パンされたFX入門本です。FXの仕組みからメリット、リスクについて網羅され、基本中の基本を学ぶことができます。さらに、人気FXブロガー羊飼いともコラボしており、羊飼いのテクニックや投資手法を学ぶこともできます。

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    はじめての人のFX基礎知識&儲けのルール

    FX初心者向けに、FXの基礎知識と利益を出す仕組みを解説しています。2006年に出版されて以来、FXの入門書として長年愛されているロングセラー本です。さらに、本書では、市場の分析方法や資金管理能力、商品知識など、より実践的な知識も解説されています。

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    はじめてのFX1年生 儲かる仕組み損する理由がわかる本

    本書では、FXを誰にでもわかりやすく理解してもらうために、専門用語や難解な言葉を使用せずにFXについて解説しています。基本的な知識がメインのため、FXのテクニックや分析方法については解説されていません。FXの体系や概要を把握したい場合に活用する1冊です。

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    少額で負けないトレード

    今回はFXの初心者向けに、少額投資について解説しました。FXは、少額資金から始められる投資として注目を浴びています。しかし、FXの知識や仕組みをきちんと把握していないと、大損する可能性もあります。資産を増やすためにも、FXを始める前に正しい知識を身につけましょう。

    また、初心者の方は、知識だけでなくリスクについても学ぶ必要があります。ハイレバレッジをかけない、余剰資金でトレードするなど、注意点をふまえた上で、リスクを抑えた運用を心がけましょう。

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