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ソニー銀行のFXや外貨預金について。手数料・スプレッド・キャンペーンなど解説

更新日:

ソニーファイナンシャルホールディングスの傘下であるソニー銀行では、FXや外貨預金などの資産運用を行うことができます。こちらでは、ソニー銀行が提供するFXや外貨預金のサービス内容について解説します。資産運用を検討されている方は、各金融機関の手数料(スプレッド)やキャンペーンなどチェックするようにしましょう。

ソニー銀行のFXについて調べているパソコン

ソニー銀行とは

ソニー銀行は、ソニーファイナンシャルホールディングスが出資するインターネット銀行です。ソニーファイナンシャルホールディングスのグループには、ソニー銀行の他に、ソニー損保やソニー生命があります。

主なサービス内容は、外貨預金や住宅ローン、キャッシュカードサービスです。外貨預金には、FXだけでなくセット定期と呼ばれるソニー銀行独自のサービスが展開されています。セット定期とは、日本円と外貨の両方を預金することができ、外貨預金初心者でも利用しやすいサービスとなっています。

ソニー銀行FXの特徴

FX業者は、サービス内容や取引において、強みや特徴があります。それぞれの特徴を把握し、「コストを抑えたい」「使いやすい取引ツールがいい」など、ご自身のトレードスタイルと相性の良いFX業者を選びましょう。

メリット

ソニー銀行のメリットは、ブランド力と高い顧客満足度です。

  • 大手グループのブランド力
  • ソニー銀行は、大手グループの傘下にあるインターネット銀行のため、ブランド力があります。さらに、日本格付研究所やスタンダード&プアーズからも高い評価を受けており、安定的で安全性の高いFX業者です。

  • 顧客満足度1位を獲得
  • ソニー銀行は、オリコン顧客満足度ランキングにて2017年1位、2018年2位にランクインしています。システムの安定性や窓口の対応、サイトの使いやすさなどにおいて高い評価を得ています。

  • 独自の外貨預金サービスを展開
  • ソニー銀行では、FXの他に外貨預金も利用することができます。セット預金など独自のサービスを提供しており、少額からできる積立預金もあるため外貨預金や資産運用が初めての方にも利用しやすくなっています。

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    デメリット

    ソニー銀行のデメリットは、FXサービス内容に強みがない点です。

  • スプレッドが広い
  • 米ドル/円の業界最狭水準のスプレッドが0.3銭のなか、ソニー銀行のスプレッドは1銭以上と広い(高い)スプレッドが設定されています。スプレッドは広ければ広いほど、取引コストが多くかかってしまうため、ソニー銀行はコストの高いFX業者と言えます。

  • 取り扱い通貨ペアが少ない
  • ソニー銀行の取り扱い通貨は、14通貨ペアです。国内FX業者の通貨ペアが20前後であり、ソニー銀行の通貨ペアは少ないと言えます。また、高金利で知られるトルコリラやメキシコペソを取り扱っていません。

    ソニー銀行FXの詳細

    ソニー銀行FXについて、取扱商品やコスト、機能ごとに解説します。ソニー銀行のメリットとデメリットだけでなく、詳しいサービス内容も確認してから口座開設するようにしましょう。

    取扱商品

    ソニー銀行のFXは、MONEYKitと呼ばれるインターネットサービスで利用できます。MONEYKitはソニー銀行が提供するサービスサイトであり、FXの取扱商品の内容や口座開設手続きの確認はこちらで行います。

    通貨ペア数

    ソニー銀行では、全14通貨ペアを取り扱っています。国内FX業者の通貨ペアの取扱が平均20前後であるなか、ソニー銀行の取扱数は比較的少ないと言えます。

    ソニー銀行通貨ペア(全14)

    米ドル/円 ユーロ/円
    ポンド/円 豪ドル/円
    NZドル/円 カナダドル/円
    スイスフラン/円 香港ドル/円
    南アフリカランド/円 スウェーデンクローナ/円
    ユーロ/米ドル ポンド/米ドル
    豪ドル/米ドル NZドル/米ドル

    参考:全通貨ペア(MONEYKit公式サイト)

    最低取引単位数

    最低取引単位数とは、FXの1度の取引における取引単位です。

    ソニー銀行では、全通貨ペア共通で1万通貨単位から取引することができます。取引単位数が少ないほど少額資金で取引ができ、米ドルの場合ソニー銀行では10,000ドルから取引が可能です。

    なお、ソニー銀行では利用者の6割が1万通貨で取引していると言われています。

    参考:数字で見る!?外国為替証拠金取引(MONEYKit公式サイト)

    上限取引単位数

    上限取引単位数とは、1度の取引における最大取引数量です。

    ソニー銀行では、300万通貨が取引の上限です。例えば、米ドルでは300万ドルが取引の上限額となります。

    コスト・利益

    FXでは、口座開設の際には口座開設費が、取引の際にはスプレッドと呼ばれるコストが発生します。コストはFX業者で異なり、コストの違いは得られる利益にも大きく影響します。必ず各FX業者のコストを確認しましょう。

    FXのスプレッドはトレーダーにとって手数料。変動要因や計算方法を理解しましょう

    手数料

    ソニー銀行では、口座維持や取引の際に手数料は発生しません。
    以下は、ソニー銀行の手数料です。

    手数料 料金
    口座維持費 無料
    取引手数料 無料
    日本円の入金手数料 無料(*1)
    日本円の出金手数料 月4回まで無料(*2)

    (*1:ATMで入金する場合は月4回まで手数料無料です。5回目以降は、1回あたり108円の手数料が発生します。)
    (*2:5回目以降は、1回あたり108円の手数料が発生します。)

    参考:手数料一覧(MONEYKit公式サイト)

    スプレッド

    スプレッドとは、取引におけるコストです。スプレッドが狭い(低い)と、取引にかかるコストを安く抑えることができます。

    なお、ソニー銀行のスプレッドは原則固定ではなく変動です。公式サイトにてレートをご確認ください。

    参考:外国為替証拠金取引レート(MONEYKit公式サイト)

    スリッページ(約定力)

    FXでは、注文価格と実際に確定した価格に差が生じることがあります。この差をスリッページと言います。スリッページを最小限に抑えるためには、約定力が高いFX会社を選ぶことが大切です。(*1)

    ただし、約定力は公式サイトで公表されるものではないため、利用者の評価や口コミから自己判断する必要があります。一度ご自身で評価や口コミを調査し、できるだけ利用者の評判が高いFX業者を選ぶようにしましょう。

    以下は、ソニー銀行の利用者の口コミや評価を一部抜粋したものです。

    入出金しやすくていいです。それとスプレッドが広いだけあって滑りはさすがにないです。

    引用元:中立的なFX比較2019/外為証拠金取引の最新比較

    きちんと約定するし、逆指値のスリップも少ない。

    引用元:FX取引会社のクチコミ&評判byFX比較ロボ

    指標発表時なら手数料を加味して、他社のスプレッドと比較しても悪くないし、必ず約定する
    (ウィルコムの超低速回線64kbpsでも安定して動作する)

    引用元:FX取引会社のクチコミ&評判byFX比較ロボ

    (*1:約定力とは、投資家の希望通りに注文が通る割合や確率のことを指します)

    スワップポイント

    スワップポイントとは、取引する通貨の金利差で、業者ごとに異なります。スワップポイントは毎日受け取ることができるため、できるだけ高いスワップポイントが設定されているFX業者を利用しましょう。

    以下は、ソニー銀行の主要4ペアのスワップポイントを抜粋したものです。(*1)

    通貨ペア スワップポイント
    米ドル/円 買い 48円/売り -100円
    ユーロ/円 買い 0円/売り 0円
    ポンド/円 買い 9円/売り -36円
    豪ドル/円 買い 25円/売り -61円

    (*1:2019年1月28日時点の数値)

    キャッシュバック/キャンペーン

    ソニー銀行では、取引量に応じてギフト券がもらえるキャンペーンが開催されています。ギフト券は、Amazon、Apple Store&iTune、Google Play、nanacoギフトなど多岐にわたります。また、外貨送金で現金プレゼントや雇用統計発表日にスプレッドの引き下げなどのキャンペーンも行われています。

    以下は、ソニー銀行のキャンペーン内容の詳細です。

    キャンペーン名 内容 期間
    FX取引でプレゼントをもらおう 5,000取引単位以上した方にギフト券を最大12万円分プレゼント 2019/1/2~2019/3/30
    ソニー銀行への外貨送金で現金プレゼント 他の金融機関からの外貨送金で最大2万円プレゼント 2018/12/3~2019/3/31

    (*1:1取引単位は1万通貨単位です。)

    機能

    FXは、利用する業者ごとに取引ツールが異なるため、ツールに搭載されている注文機能も異なります。自身のトレードスタイルに合わせて、利用できる注文機能を確認しましょう。

    注文機能

    ソニー銀行では、以下の10種類の注文機能を利用できます。

    成行

    リアルタイムのレートで買いや売りの注文を出す方法です。あらかじめ価格を指定するのではなく、その瞬間の価格で売買します。

    指値

    あらかじめ設定したレートに到達した場合に注文を確定する方法です。

    逆指値

    あらかじめレートを設定し、予想外の値動きをした場合に、損失を拡大させないために注文(ロスカット)を確定する方法です。

    IFD

    新規注文と決済注文の2つの注文を同時に出す方法です。通常、注文と決済は別で発注しますが、IFDは両方同時に行います。

    OCO

    2つの注文(指値と逆指値)を同時に発注する方法です。1つの注文が約定すると、もう1つの注文は自動でキャンセルされます。

    IFDOCO(IFO)

    IFDとOCOを組み合わせた注文方法です。

    ストリーミング

    成行注文において、許容スリッページを指定して注文する方法です。

    一括成行決済

    指定の通貨ペア、売買区分で保有しているポジションを一括で成行で決済する方法です。

    一括成行全決済

    通貨ペアや売買区分に関わらず、保有しているポジションをすべて成行で決済する方法です。

    参考:いろいろな注文のしかた(MONEYKit公式サイト)

    取引

    ソニー銀行では、最大レバレッジが20倍に設定されています。国内FX業者が25倍であるなか、ソニー銀行のレバレッジは低く設定されています。また、ソニー銀行では自動売買サービスを提供していないため、自動売買で取引を行うことはできません。(*1)

    最大レバレッジ 20倍
    自動売買 ×
    追証
    スリッページ設定
    デモトレード ×

    (*1:自動売買とは、あらかじめ搭載された自動売買プログラムにもとづいて、売買注文を行う方法です。システムトレードと呼ばれることもあります。)

    入出金

    ソニー銀行の入金、出金方法については以下の通りです。なお、ソニー銀行ではリアルタイム入金には対応しておりません。

    クイック入金(対応銀行数) ×
    ネット出金
    米ドルの証拠金換金
    現受け
    初回入金額 規定なし

    トレードスタイル

    ソニー銀行では、自動売買サービスを提供していません。そのため、システムトレードを行いたい方にはあまり相性が良くないでしょう。ただし、スキャルピングに関しては特に制限はされていません。

    システムトレード ×
    スキャルピング 制限なし
    バイナリーオプション ×
    両建て

    通知

    FXでは、注文が確定した際やロスカットが行われた場合に通知が届くようになっています。以下は、ソニー銀行で利用できる通知機能です。

    ロスカットメール
    レートプッシュ(*1)
    注文受付通知 ×
    約定通知
    ウィジェット(*2) ×

    (*1:あらかじめ設定したレートに到達した場合に、通知が届く機能)
    (*2:アプリを起動しなくても、スマホ画面上にニュースやレートの通知が確認できる機能)

    為替情報

    ソニー銀行で利用できるのは、時事通信のみとなっています。

    なお、ソニー銀行ではセミナーやレポートなどでもマーケット情報を配信しています。ただし、セミナーは会場開催ではなく、オンライン開催のみとなっています。

    セミナー(会場) ×
    セミナー(オンライン)
    レポート
    自社コラム ×

    参考:動画配信(MONEYKit公式サイト)

    取引環境

    ソニー銀行では、スマホやタブレットからも取引可能です。ただし、専用のアプリではなく、ブラウザから取引画面にログインして取引します。

    ウェブブラウザorインストール
    mac対応
    モバイル対応(アプリ)
    ガラケー対応
    日本語対応

    運営会社

    ソニー銀行は、ソニーファイナンシャルホールディングスの傘下のインターネット銀行です。利用者からの評価が高く、オリコン日本顧客満足度ランキングにてネット銀行と住宅ローンの2部門で1位を獲得しています。

    口座数 非公開
    自己資本規制比率 10.45%(※2018年)
    資本金 310億円
    証拠金残高 記載なし
    証拠金の信託先 三菱UFJ信託銀行
    決済の公開 ×
    上場 非上場
    サポート(24時間) ×
    取引時間/注文受付時間 月曜日 午前8:00~翌6:55
    (夏時間:午前8:00~翌5:55)
    火曜日~金曜日 午前7:10~翌6:55
    (夏時間:午前6:10~翌5:55)
    電話受付時間 平日9:00~20:00(土日祝・年末年始を除く)
    月間取引額 非公開
    最短口座開設日数 即時(サイトからの手続きの場合)

    その他

    ソニー銀行では、FXの他に外貨預金を利用することができます。外貨預金とは、海外通貨で預金することです。日本円は低金利のため、預金してもほとんど利息は発生しませんが、外貨預金をすることで高い金利を受け取ることができます。

    ソニー銀行の外貨預金では12通貨を取り扱っており、預金方法も外貨普通預金、外貨定期預金、外貨預金の積立購入から選ぶことができます。また、セット預金と呼ばれる円と外貨を同時に預金するサービスは、預金した円の金利も上がるため、非常に人気のサービスとなっています。

    参考:外貨預金(MONEYKit公式サイト)

    申し込みの流れ

    ソニー銀行のFXを利用するためには、まず普通預金口座を開設する必要があります。普通預金口座の開設後に、公式サイトから別途FX口座を開設します。

    まずは、普通預金口座開設の手続きの流れを解説します。

    WEBでの申し込み方法

    WEBでの普通預金口座の開設は、以下の手順で行います。

    1. 公式サイトから申し込む
    2. 必要情報を入力
    3. 後日郵送にてキャッシュカードを受け取る

    キャッシュカードは、本人限定受取郵便にて郵送されます。そのため、本人確認書類を郵便局にて提示し、受け取る必要があります。

    郵送での申し込み方法

    郵送での普通預金口座の開設は、以下の手順で行います。

    1. 公式サイトから申込書をダウンロード
    2. 申込書と本人確認書類を記入し、郵送する
    3. 後日郵送にてキャッシュカードを受け取る

    ソニー銀行に申込書が到着後、3〜4日で口座開設され、キャッシュカードが届くまで10日程度かかります。

    参考:口座開設の手続き(MONEYKit)

    FX口座を開設

    普通預金口座の開設後、MONEYKitのログイン画面からFX口座を開設します。以下は、FX口座開設の手続きの流れです。

    1. MONEYKitにログイン
    2. 「商品一覧」から外替証拠金取引(FX)を選択
    3. 「外国為替証拠金取引(FX)口座開設」を選択
    4. 口座情報を入力
    5. 外国為替証拠金取引の同意事項を確認
    6. 取引暗証番号を入力

    FX口座開設を申し込み、完了通知メールが届いたら開設完了です。なお、FXの取引にはマイナンバーが必要になるため、必ず用意しておきましょう。

    ソニー銀行で始める

    こんな人はソニー銀行を

    今回は、ソニー銀行のメリットやデメリット、特徴について開設しました。ソニー銀行はソニーファイナンシャルホールディングスの傘下であるインターネット銀行であり、高いブランド力を誇ります。さらに、日本格付研究所やオリコン顧客満足度にて高い評価を受けているため、安全性の高い業者でもあります。

    しかし、FXサービス自体はそれほど高い評価を受けておらず、スプレッドが広く、取り扱い通貨ペアも少ないことが難点です。また、マーケット情報の配信も少ないため、自身で情報収集する必要があります。

    サービス内容よりも、安全性を重視している方は、ソニー銀行がおすすめです。また、ソニー銀行では外貨預金のサービスも幅広く行なっているため、外貨預金に興味がある方にもおすすめです。

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