大和証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座について解説します。日本国内大手の証券会社である大和証券のNISA口座には、どのような特徴があるのでしょうか。取扱商品やキャンペーン情報、入金方法など詳しい情報を説明しますので、大和証券でのNISA口座開設を検討している方は参考にしてみてください。
大和証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座の特徴
まずは、大和証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座の特徴と、利用によるメリットとデメリットを説明します。大和証券でNISA制度を利用して投資を行いたい方は以下の情報を知った上で、利用を判断しましょう。
メリット
大和証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座を利用する際のメリットをお教えします。
- 投資家へのサービスが手厚い
- IPO投資に対応している
- 注文方法が豊富
- 無料セミナーに参加できる
大和証券のNISA口座では、店頭で専門家と相談しながら投資を行えるコースがあります。投資経験が浅い方には嬉しいポイントです。
大和証券のNISA口座では、IPO投資を行えます。また、国内大手証券会社であることから幹事株式会社として引受数が多く、当選確率が高いです。
大和証券では、選択するコースによって様々な注文方法を利用できます。ネット注文はもちろん、店頭注文や電話注文も可能で、投資家が行いたいスタイルに合わせて自由に注文方法を選択可能です。
大和証券では、全国に160以上ある店舗ごとに、投資セミナーが定期的に開催されています。投資セミナーは無料で参加できるため、投資の知識を身に着けたい方にはぴったりです。
大和証券のNISA口座では、非常に手厚いサポートを受けながら投資することができます。例えば、大手ネット証券会社の松井証券やマネックス証券では投資相談サービスは提供されておらず、投資家は自身の判断で取引を行わなければなりません。しかし、大和証券のコンサルティングコースでは専門家のアドバイスを受けながら投資できるため、直接相談しながら投資を行いたい方にはメリットです。
また、大手証券会社としてIPOを手伝う主幹事株式会社となるケースがあり、IPO株式の引受数も少なくありません。IPOは抽選にて投資の可否が決定するため、引受数が多いと当選確率が上がります。IPO投資をNISA口座から行いたい方には嬉しいポイントです。
デメリット
次に、大和証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座を利用することで発生するデメリットを説明します。
- 手数料が高い
- 取扱商品数が分からない
- 手数料体系が複雑
- コースによって対応している注文方法が変わる
大和証券のNISA口座の大きなデメリットに手数料の高さがあります。大手ネット証券会社と比較すると、2.5倍の手数料がかかる場合があり、投資家には非常にデメリットになります。
大和証券では、NISA口座から投資できる対象商品数が算出されておらず、幅広く投資を行えるのかどうかが分かりません。
大和証券では、コースと取引商品、注文方法によって手数料が異なり、非常に複雑に設定されています。投資初心者には分からない点も少なくありません。
大和証券では、コンサルティングコースとダイレクトコースの2種類のコースごと、さらに投資対象によって利用可能な注文方法が異なります。
大和証券のNISA口座を利用する際の最大のデメリットは、手数料が非常に高いことです。大和証券のNISA口座では、手数料が安い大手ネット証券の手数料と比較すると2.5倍近く手数料がかかるケースがあり、同額を取引した場合でも投資家が得られる利益額に大きな差が生じます。
また、大和証券の店頭注文はコンサルティングコースでしか利用できないなど、利用開始前に自身が利用したい注文方法は事前に確認しておくことが大切です。
手数料の高さが大きなデメリットであるため、コストを抑えた投資を行いたい投資家には大和証券のNISA口座不向きです。
大和証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座詳細
大和証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座について詳しく解説します。NISA口座を開設する金融機関を選ぶ際には、特に以下の4点に着目して比較した上で、自身に最適な金融機関を選択することが大切です。
- 投資対象の数
- 注文方法の豊富さ
- 手数料
- 口座開設の簡易さ
投資対象数が多いと投資家が自由に投資対象を選択でき、幅広い投資を行えます。また、注文方法が豊富なことで様々な投資スタイルに合わせて好きなタイミングで取引できます。売買手数料は投資家が得られる利益から差し引かれるため、得られる利益額に直接影響する非常に重要なポイントです。
また、口座開設手続きが簡単な金融機関を選択することで、投資を始めたいと思ってからすぐ取引を開始できます。時間の経過によって株価や市場が変化して保有資産額が変動する可能性があるため、できるだけ手続き時間が短い金融機関を選択することが大切です。上述のポイントを理解した上で、大和証券のNISA・つみたてNISA口座についてきちんと確認していきましょう。
NISAとは?初心者でも分かるNISA解説。種類と運用時の注意点
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取扱商品数
まずは大和証券のNISA(ニーサ)。つみたてNISA口座で取扱のある商品数を確認しましょう。NISA口座で取り扱われている商品数が多いことで、投資家は自由に投資対象を選択でき、幅広い投資を行えます。ただし、つみたてNISAは金融庁によって投資できる商品が限定されていますので、注意が必要です。
NISAとつみたてNISAそれぞれの取扱商品数を確認して、NISA口座を開設する金融機関選びの参考にしましょう。
NISA(ニーサ)
大和証券では、NISA(ニーサ)口座の取扱商品数を非算出としています。国内株式や海外株式、単位型・追加型投資信託、国内外の投資信託などの様々な金融商品の取扱数は算出されておらず、把握できません。
また、MMF(*1)やMRF(*2)には対応していません。
(*1:「マネー・マネジメント・ファンド」の略で、安全性の高い債券を中心に運用される投資信託です。)
(*2:「マネー・リザーブ・ファンド」のことで、超短期の債券で運用されている投資信託です。安全性が高い債権などで運用されます。)
つみたてNISA(ニーサ)
大和証券では、つみたてNISA(ニーサ)口座の取扱商品数は15本となっています。
つみたてNISAは制度上、金融庁の厳しい条件をクリアした162本の投資信託にのみ投資可能となっています。大和証券のつみたてNISA口座では162本の中の15本が厳選されて取り扱われており、比較的安全性の高い投資信託へ投資することができます。
手数料
次に、大和証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座で投資を行う際にかかる手数料を解説します。投資の利益額に直結する手数料は、利用する金融機関を選ぶ際に非常に重要なポイントです。
大和証券のNISA口座の手数料を自身の投資スタイルと比較して、利用を判断していきましょう。
NISA(ニーサ)
大和証券のNISA(ニーサ)口座では、取引する金融商品ごとに異なる手数料が設定されています。また、大和証券では担当者から投資のアドバイスを受けながら取引できる「ダイワ・コンサルティングコース」と、オンライントレードやコンタクトセンター(*1)などを利用して投資家自身で好きにトレードできる「ダイワ・ダイレクトコース」の2種類の取引コースで手数料が異なります。
国内株式・海外株式(国内店頭取引/海外委託取引)・投資信託のそれぞれの手数料を知って、利用を判断する際の参考にしてください。
(*1:電話での対応サービスです。)
国内株式
大和証券のNISA口座で行われる国内株式売買は、コースごとに手数料が異なります。それぞれのコースの手数料を詳しくお教えしますので、大和証券でのNISA口座開設だけでなく、コース選択の際にも役立てててみてください。
- ダイワ・コンサルティングコース
- ダイワ・ダイレクトコース
ダイワ・コンサルティングコースで国内株式を現物取引する際には、店頭もしくはインターネット注文のいずれかを投資家自身で自由に選択できます。それぞれで手数料が異なりますので、きちんと確認して自身に最適な方法で取引を完了させましょう。
約定代金 | 店頭手数料(税込) | オンライン取引手数料(税込) |
最低手数料 | 2,700円 | 2,052円 |
~100万円 | 1.24200% | 0.93096% |
~500万円 | 0.95040%+2,916円 | 0.71280%+2,181円 |
ダイワ・コンサルティングコースでオンライン注文を行う際には、店頭注文の手数料よりも25%割り引かれた料金で取引できます。コストを抑えた投資を行いたい方にはオンライン注文を選択しましょう。
ダイワ・ダイレクトコースでは、「ダイワ・コンサルティング」コースの店頭注文手数料を100とした際に、コンタクトセンターは30%割引、オンライントレードと自動音声応答は70%割引で利用できます。
約定代金 | コンタクトセンター(税込) | オンライン 自動音声取引手数料(税込) |
最低手数料 | 1,890円 | 1,080円 |
~100万円 | 0.86940% | 0.37260% |
~500万円 | 0.66528%+2,041円 | 0.28512%+874円 |
ダイレクトコースでは、コンサルティングコースよりも安い手数料で取引できます。例えば、100万円の国内株式をオンラインで注文する場合、コンサルティングコースでは9,309円の手数料がかかりますが、ダイレクトコースであれば3,726円の手数料で済みます。同じオンライン注文を行うケースでも、およそ2.5倍の手数料差が生じるため、自身の投資経験を踏まえてコース選択を行うことが非常に重要です。
また、総合証券口座でダイレクトコースを利用する場合には、「ハッスルレート」と言われる1日定額手数料コースが利用できますが、NISA口座では利用できないため注意が必要です。
外国株式
大和証券では、外国株式の取引を行えるのは店頭注文のみとなっています。オンラインで外国株式の売買注文は行えないので注意が必要です。
ただし、投資家が直接海外の市場に注文を出す「海外委託取引」の場合は、店頭だけでなくオンラインからも注文できますが、直接海外市場へ投資を委託するため、現地委託手数料や印紙税などのその他経費がかかります。
以下より、海外委託取引によって中国株式を取引する場合と、その他外国株式の売買取引を行う際にかかる手数料をご紹介します。大和証券では中国株式を取引する場合の独自手数料が設定されていますので、中国株式へ投資したい方はきちんと確認しておきましょう。
中国株式
まずは中国株式を海外委託取引によって取引する際にかかる手数料をご紹介します。中国株式を取引する際には、国内取次手数料・現地委託手数料・諸経費の3種類の料金がかかります。
また、手数料や委託手数料はコースごと、注文方法ごとに異なりますので、自身が行いたい投資スタイルに合わせて料金を確認しておきましょう。
- ダイワ・コンサルティングコース
- ダイワ・ダイレクトコース
まずは、コンサルティングコースの国内取次手数料をお教えします。大和証券で外国株式を委託取引する際は、以下の取次手数料の他に現地での委託手数料やその他様々な経費がかかりますのできちんと確認した上で取引を判断しましょう。
約定代金 | 店頭手数料(税込) | オンライン取引手数料(税込) |
~100万円 | 0.97200% | 0.72900% |
~300万円 | 0.86400%+1,080円 | 0.64800%+810円 |
国内株式の手数料と同様に、オンライン注文を選択することで、店頭注文の際の手数料の25%割引でオンライン取引を行えます。また、以下の現地委託手数料と諸経費がかかります。
[委託手数料]
約定代金 | 店頭手数料(税込) | オンライン取引手数料(税込) |
現地委託最低手数料 | 50香港ドル | 50香港ドル |
現地委託手数料 | 0.500% | 0.375% |
[諸経費]
経費 | 店頭手数料(税込) |
印紙税 | 0.1% (小数点以下切上げ) |
投資家補償金税 | 0.002% (小数点以下第3位四捨五入) |
取引所税 | 0.0027% (小数点以下第3位四捨五入) |
取引所手数料 | 0.005% (小数点以下第3位四捨五入) |
基本的には、手数料の他に上述の経費がかかりますが、香港証券取引所に上場しているETFについては取引にかかる印紙税が免除されます。また、投資家補償金税についても香港証券取引所では免除されます。
一方のダイレクトコースで中国株式を取引する際には、以下の国内取次手数料がかかります。
約定代金 | コンタクトセンター手数料(税込) | オンライン取引手数料(税込) |
~100万円 | 0.68040% | 0.29160% |
~300万円 | 0.60480%+756円 | 0.25920%+324円 |
ダイレクトコースでは、コンサルティングコースの店頭注文よりもコンタクトセンターは30%割引、オンライン注文は70%割引の適用を受けて取引でき、非常にお得です。また、現地委託手数料と諸経費は以下のように設定されています。
[委託手数料]
約定代金 | 店頭手数料(税込) | オンライン取引手数料(税込) |
現地委託最低手数料 | 50香港ドル | 50香港ドル |
現地委託手数料 | 0.350% | 0.150% |
[諸経費]
経費 | 店頭手数料(税込) |
印紙税 | 0.1% (小数点以下切上げ) |
投資家補償金税 | 0.002% (小数点以下第3位四捨五入) |
取引所税 | 0.0027% (小数点以下第3位四捨五入) |
取引所手数料 | 0.005% (小数点以下第3位四捨五入) |
中国株式の取引を行う際には、約定代金に対して非常に高額の取次手数料がかかります。さらに、取次手数料に加えて現地での委託手数料や諸経費がかかるため、投資家に大きな負担がかかります。上述の中国株式の取引手数料は、他証券会社と比較しても非常に高いです。
例えば、SBI証券のNISA口座で中国株式を100万円を取引した場合には、約定代金の0.2808%の手数料がかかるため、280,800円が手数料として引かれます。しかし、大和証券のNISA口座で100万円の中国株式を取引した場合には、手数料が最も安いダイレクトコースで680,400円が引かれます。(*1)同じ100万円の中国株式を取引するケースでも、399,600円の差が生じ、投資家が得られる利益額に大きな差が発生します。
(*1:現地委託手数料や諸経費は考えないものとした場合の例です。)
その他外国株式
大和証券のNISA(ニーサ)口座で、中国以外の外国株式を取引する際には、以下の国内取次手数料がかかります。しかし、中国株式以外の外国株式を取引する際には、店頭窓口経由でしか取引できません。オンライン注文は行えないので注意が必要です。
また、以下の外国株式の手数料は、コンサルティングコース・ダイレクトコースの2コース共通の料金です。
約定代金 | 国内取次手数料(税込) |
~100万円 | 0.97200% |
~300万円 | 0.86400%+1,080円 |
中国株式以外の外国株式の取引を行う際の現地委託手数料や諸経費は、取引時点の市場状況や現地情勢等に応じて変化するため、取引時に確認する必要があります。中国以外の外国株式の際の手数料についても、他証券会社と比べると、非常に高く設定されています。
例えば、楽天証券のNISA口座で100万円の米国株式を取引した場合は0.486%の手数料がかかるため、486,000円が手数料となりますが、大和証券では0.97200%の手数料がかかるため、972,000円が手数料として引かれます。そのため、投資で利益を上げても100万円近くが手数料として持って行かれてしまうため、投資家の負担が非常に大きくなります。(*1)
(*1:取次手数料のみで計算した場合の金額です。)
投資信託
大和証券のNISA(ニーサ)口座では、コンサルティングコース・ダイレクトコースのどちらを選択した場合でも、投資信託ごとにかかる手数料が異なります。
投資信託では、銘柄ごとに販売手数料や運用管理費用(信託報酬)などの諸経費が設定されているため、自身が投資したい投資信託の目論見書を見て注文前に情報を確認する必要があります。目論見書は大和証券の取引窓口に請求できますので、きちんと確認しておきましょう。
つみたてNISA(ニーサ)
つみたてNISA(ニーサ)の対象となる投資信託の販売手数料は、ノーロード(無料)とすることが政令で定められています。そのため、手数料がかかることはありません。
取引所
大和証券では、日本国内の証券取引所、以下4箇所全てに対応しています。
様々な規模の上場企業に投資することができ、便利です。
IPO(新規上場株式)
大和証券のNISA(ニーサ)口座では、IPO投資に対応しています。IPOとは、未上場企業が新規に株式取引市場に上場する際に、事前に投資家に取得させる株式のことを言います。
上場前の銘柄は上場している銘柄に比べて安い傾向にあり、上場後に株価が跳ね上がる可能性が高いため、利益を上げられる可能性が高く、多くの投資家に人気があります。投資の利益を非課税で受け取れるNISA口座では、利益を得られる可能性が高いIPO投資を行うことで、非課税メリットを最大限活用できます。
そのため、大和証券のNISA口座でIPO投資が可能なことは大きなメリットと言えます。また、大和証券は国内大手の証券会社として、上場の手助けを行う幹事株式会社や主幹事株式会社となるケースが多く、その分IPOの引受数がネット証券会社などに比べて多くなります。IPO投資は抽選で投資の可否が決まるため、引受数の多い証券会社を選択することで当選確率を上げられるメリットがあります。
ただし、IPOの抽選申し込みは、コンサルティングコースでないと店頭で行えないので注意が必要です。
参考:商品ラインナップ:株式等(大和証券株式会社公式サイト)
口座開設
大和証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座開設について説明します。大和証券でNISA制度を利用した投資を検討している方は、以下を参考にしていきましょう。
ネットのみでの口座開設
大和証券でNISA(ニーサ)口座を開設する際には、ネット上で口座開設を完了できます。ただし、NISAもしくはつみたてNISA口座の開設には大和証券の総合証券口座の開設が必要ですので、Webサイトから総合証券口座も同時に申し込みましょう。
また、既に大和証券の総合証券口座を開設していてWeb以外の方法で口座開設を行う場合には、ダイレクトコースを選択している方はコンタクトセンターに連絡することで、コンサルティングコースの場合は店頭に連絡してNISA口座開設を申し込めます。
キャンペーン
次に、大和証券で実施されているキャンペーンをご紹介します。大和証券では投資信託を積立投資した方向けに現金がプレゼントされるキャンペーンが実施されています。
キャンペーン名 | 対象者 | 特典内容 |
ダイワで積立投資 スタートキャンペーン 第2弾 | ・申込期間に「NISAつみたて投信積立」もしくは「つみたてNISA投信積立」を申し込んだ方 ・積立期間に上述サービスを利用した積立額が累計10万円以上の方 |
抽選で560名に最大10万円プレゼント |
キャンペーンの申込期間と積立期間は以下のように設定されており、それぞれの期間内に行った方のみがキャンペーンの対象者となります。
申込期間 | 2018年10月1日(月) 〜2019年3月29日(金) |
積立期間 | 018年10月1日(月) 〜2019年9月30日(月) |
プレゼント金額は抽選によって金額が決まり、10名に10万円、50名に5万円、100名に1万円が現金でプレゼントされます。最大で10万円を受け取れるため、投資家には非常に嬉しいキャンペーンです。対象者に該当する場合には、応募して大和証券での口座開設メリットを最大限活用しましょう。
ただし、上述のキャンペーンは、申込と積立の両方を条件内で行った方に限定されるため、2018年9月28日時点で既に登録が完了している方は対象外となります。
参考:ダイワで積立投資 スタートキャンペーン 第2弾(大和証券株式会社公式サイト)
取引
大和証券のNISA(ニーサ)もしくはつみたてNISA口座での資産取引について説明します。対応している注文方法や、NISA口座独自の優遇、単元未満株への投資についてお教えします。
自身の行いたい投資スタイルに合った注文方法に対応しているか、単元未満株への少額投資が可能かを確認して、大和証券でのNISA口座開設を検討する際の参考にしていきましょう。
注文の種類
大和証券のNISA(ニーサ)口座から行える注文方法を確認しましょう。
注文方法 | 対応の可否 |
ネット注文 | 可能 |
スマホ取引 | 可能 |
店頭注文 | 可能 |
電話注文 | 可能 (ダイレクトコースのみ) |
大和証券のNISA口座では、ネットやスマホから資産売買取引を注文できます。スマホ取引を行う際には、スマートフォンアプリ「株walk」からスマートフォン・タブレット専用のNISAページへ遷移することで、取引を行える仕組みです。
大和証券では、コースと金融商品ごとに対応している注文方法が細かく異なりますので、以下の表を参考に、自身に最適なコースが何か判断しましょう。
- ダイワ・コンサルティングコース
- ダイワ・ダイレクトコース
投資家ごとの担当者に相談しながら資産運用を行えるコースです。
金融商品 | 店頭注文 | オンライン注文 |
国内株式 | 可能 | 可能 |
IPO | 可能 | 可能 |
PO(公募・売出株式) | 可能 | 不可能 |
るいとう(*1) | 可能 | 不可能 |
外国株式 | 可能 | 不可能 |
公募株式投資信託 | 可能 | 可能 |
投信積立 | 可能 | 可能 |
コンサルティングコースではNISA口座の対象商品であれば全て店頭で取引できます。しかし、PO(公募・売出株式)と外国株式の取引をネット上で行えません。
大和証券の積立投資は、投資対象の違いから投資信託を投資対象とする「投信積立」と、株式を投資対象とする「るいとう(株式累積投資)」の2種類に分かれます。コンサルティングコースでは、2種類の積立投資をネット注文できるため、注文の手間が省けて便利です。
投資家が好きなペースで取引できるコースです。
金融商品 | 店頭注文 | コンタクトセンター注文 | オンライン注文 |
国内株式 | 不可能 | 可能 | 可能 |
IPO | 不可能 | 不可能 | 可能 |
PO(公募・売出株式) | 不可能 | 不可能 | 可能 |
るいとう(*1) | 可能 | 可能 | 可能 |
外国株式 | 不可能 | 可能 | 不可能 |
公募株式投資信託 | 可能 | 可能 | 可能 |
投信積立 | 可能 | 可能 | 可能 |
大和証券では、一般的に言われる電話注文サービスを行う場所のことを「コンタクトセンター」と言います。ダイレクトコースでは、株式を1,000円から定期的に一定額自動的に買付ける「るいとう」と言われるサービスと、投資信託の注文しか店頭で行えません。そのため、基本的にネット注文で取引を行う方にはダイレクトコースが最適です。
また、外国株式への投資を店頭注文以外の方法で行いたい方は、ダイレクトコースを選択してコンタクトセンター経由で注文を完了させる必要があります。ダイレクトコースでも外国株式は店頭・ネットどちらの注文方法にも対応していないため、注意が必要です。
大和証券の口座から店頭注文をメインに投資を行いたい方はコンサルティングコースを、ネット注文を主に行いたい方はダイレクトコースがおすすめです。自身の生活スタイルや、投資対象ごとに、最適なコースを選択しましょう。
参考:サービス概要(大和証券株式会社公式サイト)
参考:NISAで始める積立投資(大和証券株式会社公式サイト)
口座優遇
大和証券のNISA(ニーサ)やつみたてNISA口座は、口座管理手数料がかかりません。
総合証券口座では、口座内で保有している金融商品ごとに口座管理手数料として年間1,620円〜3,240円の口座管理手数料がかかります。年間で一度も売買取引を行わず、金融資産を大和証券口座で保有しているだけで発生する料金で、活発に取引を行わない投資家にはデメリットとなります。
しかし、大和証券のNISA口座では口座管理手数料が一切かかりません。
単元未満株
大和証券のNISA(ニーサ)口座から、単元未満株を買い付けることはできません。単元未満株とは、購入可能な最低株式数よりも少ない株数から購入可能な株式のことです。購入可能な最低株式数は、銘柄ごとに設定されており、銘柄の多くは100株を1単元として設定されています。
大和証券のNISA口座では、単元未満の単位で買い付けは行えなませんが、売却の際には一部売却が可能で、単元未満単位で売却できます。
NISA口座では年間で120万円という非課税枠が設定されているため、単元未満株による少額投資ができないことは大和証券のNISA口座のデメリットと言えます。
情報
ここからは、大和証券のNISA(ニーサ)もしくはつみたてNISA口座を開設して利用できる情報ツールをご紹介します。投資は情報戦とも言われるほど、情報収集が非常に大切になります。大和証券の情報ツールがどのようなものなのかを確認して、口座開設を検討しましょう。
投資相談
大和証券では、店頭で投資や資産運用に関する相談を行えます。大和証券は全国に160位上の支店があり、相続や最適なポートフォリオ提案など様々な分野の相談を専門家に相談できます。
また、サービス利用に関する質問は店頭はもちろん、電話やメールで対応してくれます。さらに、オンライントレードの使い方が分からない場合には、リモートサービスと言われる、投資家のパソコン画面を大和証券のオペレーターがインターネットを通じて共有しながら操作してくれるサービスを利用できます。
参考:お店で相談(大和証券株式会社公式サイト)
参考:リモートサポートサービスについて(大和証券株式会社公式サイト)
参考:お問合わせ先一覧(大和証券株式会社公式サイト)
セミナー
大和証券では投資や資産運用に関するセミナーが定期的に開催され、公式サイトには動画セミナーが公開されています。
大和証券では全国の支店で開催されているお店セミナーと、1人1台のパソコンを使って実際にオンライントレードを体験できるオンライントレードセミナーが開催され、全て無料で参加できます。特にこれから投資を始めたい方や、証券知識を深めたい方には最適です。また、お店セミナーは各店舗で開催されるため、地域を選ばず多くの人が参加できる点もメリットです。
セミナー情報は公式サイトから確認でき、開催場所や日時で絞り込んで検索できます。申し込みを事前にネットで行う必要がありますので、気になるセミナーがあれば無料ですので申し込んで参加してみましょう。
大和証券でのNISA(ニーサ)の始め方
大和証券でNISA(ニーサ)制度を利用した投資の始め方をお教えします。大和証券のNISAもしくはつみたてNISA口座を利用するメリットとデメリットを理解した上で、口座開設を行う方は以下の手順に従って手続きを開始しましょう。
NISA(ニーサ)口座を開設する
大和証券でNISA(ニーサ)制度を利用した投資を行う際には、NISAもしくはつみたてNISA口座の開設が必要です。
ここからは、NISA口座開設前に知っておきたい、注意点をお教えします。NISA制度は専用のNISA口座がないと利用できず、以下のポイントを理解した上で利用を開始することが大切です。きちんと確認しておきましょう。
NISA(ニーサ)口座は1人1つまで
NISA(ニーサ)・つみたてNISA口座は、全ての金融機関を含めて投資家一人につき1口座しか開設することができません。また、NISAとつみたてNISAの併用も行うことができません。
そのため、既に他の金融機関でNISA口座を開設していた場合は、他の金融機関で新規にNISA口座は開設することができません。金融機関を変更したい場合は、各金融機関の手続きに従って金融機関の変更手続きを行いましょう。
特定口座を開設する
NISA(ニーサ)やつみたてNISA口座を開設する際に、総合証券口座の種類は、「特定口座」にすることがおすすめです。
証券口座は一般口座と特定口座の2種類に分かれ、特定口座を選択することで年末の確定申告手続きの手間を短縮もしくは無くすことができます。特定口座の源泉徴収ありを選択した場合には確定申告が不要に、源泉徴収なし口座を選択した場合には確定申告に必要な書類が金融機関によって作成されます。そのため、投資家が年末に行わなければならない手続きの手間が省けます。
しかし、一方の一般口座を選択した場合、確定申告に必要な書類の作成から納税までを投資家が全て行う必要があります。確定申告の際には、一年間で取引した資産額の総額を計算して、納税額を自身で算出しなければならず、非常に手間がかかります。
NISA口座は非課税で利益を受け取れるため、総合証券口座は特定口座を選択することで確定申告の手間がなくなり、非常に便利です。
参考:No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人(国税庁公式サイト)
参考:ダイワの特定口座(大和証券株式会社公式サイト)
NISA(ニーサ)口座開設の流れ
大和証券でNISA(ニーサ)もしくはつみたてNISA口座を開設する際の手続きを説明します。大和証券では、既に総合証券口座を開設している方と、大和証券の総合証券口座を開設していない方で手続きが異なります。自身の状況に当たる情報を確認して、実際に手続きを行う際の参考にしてください。
大和証券の口座を開設していない場合
総合証券口座の開設と同時にインターネットからNISA口座開設の申し込みを行えます。大和証券でh総合証券口座とNISA口座の開設を同時に行えるため、非常に便利です。
大和証券の口座を開設している場合
既に大和証券の総合証券口座を開設している場合には、ダイワのオンライントレードにログイン後、トップページから「口座開設のお申込みはこちら」をクリックして、口座開設を行なえます。
さらに、以下の手順で資料請求を行なってNISA口座開設手続きを行うことも可能です。総合証券口座で利用しているコースによって資料請求方法が異なるため注意が必要です。
- 申込書類を請求する
- 必要書類を提出する
- 大和証券から税務署へNISA(ニーサ)の開設が申請される
- NISA口座開設が完了
資料請求も、インターネットからダイワのオンライントレードにログインして行えます。ログイン後、「口座情報>登録状況・お手続き>サービス申込>「ダイワのNISA」(少額投資非課税制度)の口座開設」へ進み、申込書類を請求しましょう。
また、資料請求を行なってNISA口座開設手続きを行うことも可能です。ダイワのオンライントレードにログインして資料請求を行う方法と、コンサルティングコースでは店頭申込、ダイレクトコースではコンタクトセンター経由で請求を行えます。選択しているコースによって利用できるものが異なりますので、きちんと確認しておきましょう。
NISA口座の申込書類が手元に届いたら、本人確認書類と一緒に大和証券に書類を提出しましょう。
・「非課税適用確認書の交付申請書 兼 非課税口座開設届出書」
・「個人番号(マイナンバー)届出書 兼 告知書」
・「個人番号通知カード(両面)」(*1)
・「本人確認書類」(*1)(例:運転免許証、健康保険証、パスポート等)
「非課税適用確認書の交付申請書 兼 非課税口座開設届出書」は、大和証券の店頭や、インターネット、コンタクトセンターから請求しましょう。また、既にマイナンバー登録が完了している方はマイナンバー届出書の提出は不要です。また、郵送で手続きを行う場合には、個人番号カードや通知カードのコピーを提出する必要があります。
必要書類が揃ったら、大和証券へ提出してNISA口座開設を申し込みましょう。
大和証券へ書類提出後、大和証券から税務署にNISA口座開設が申請されます。NISA口座は、口座の二重開設を防ぐ目的で税務署審査を通過しなければならず、税務署審査は全ての投資家に必要な審査です。
税務署審査に通過すると、税務署から大和証券へNISA開設の確認通知がなされます。
税務署審査に通過すると、NISA口座の開設が完了します。ただし、税務署審査にはおよそ1〜2週間がかかるため、NISA口座開設の資料請求を行なってから実際にNISA口座開設が完了するまでは、約2〜3週間がかかります。NISA口座開設手続きは時間に余裕を持って行うことが大切です。
(*1:個人番号カードの場合は通知カードや本人確認書類の提出は不要です。)
参考:お申込みの流れ(大和証券株式会社公式サイト)
参考:「ダイワのNISA」の口座開設について(大和証券株式会社公式サイト)
NISA(ニーサ)口座での商品の買い方
大和証券でNISA(ニーサ)口座を開設したら、実際に買い付けを行なって投資を始めていきましょう。以下より、大和証券のNISA口座から金融商品を買う方法をお教えします。手順を参考にして、大和証券のNISA口座から投資を始めていきましょう。
銘柄を選ぶ
開設したNISA(ニーサ)口座から投資する前に、自身が投資したい銘柄を選択する必要があります。大和証券のNISA口座では、国内株式や投資信託、海外株式まで様々な金融商品へ投資できるため、投資家自身の銘柄選びが非常に重要です。つみたてNISAの場合には大和証券で取扱のある15本の投資信託の中から投資対象を選択できます。
投資の利益が非課税になるNISAでは、損失が発生した際の投資家に対する救済措置がないため、できるだけ損失が発生する可能性が低い銘柄を選択することおすすめです。
銘柄選びに迷ってしまう方は、コンサルティングコースを選択して店頭で専門家と相談しながら投資先を決めたり、投資相談サービスを利用して自身に最適な銘柄を選択しましょう。
注文の流れ
投資する銘柄が決定したら、購入数を決めて買い付けを行いましょう。大和証券では、NISA(ニーサ)口座専用ページから取引を行えますので、以下の手順に従って資産を買い付けましょう。
1.NISA(ニーサ)口座へ入金する
まずはNISA口座内に買い付けを行うための資金を入金します。大和証券のNISA口座へは、総合証券口座から振替入金という形で入金が可能です。NISA口座専用ページのトップ画面、「金銭振替」ボタンよりNISA口座への振替金額を入力して入金を行いましょう。
大和証券では総合証券口座に投資資金がない場合はNISA口座へ入金できませんので、注意が必要です。また、総合証券口座へは大和ネクスト銀行や他銀行口座からの振込、提携ATMから入金を行えます。大和ネクスト銀行であれば、自分名義の口座への振込は何回行なっても手数料が無料になるため、非常に便利です。
参考:入出金(大和証券株式会社公式サイト)
参考:大和ネクスト銀行のメリット(大和証券株式会社公式サイト)
2.銘柄を検索する
投資資金の入金が完了したら、NISA(ニーサ)口座専用ページから取引したい金融商品の種類を選択しましょう。「買付注文」ボタンをクリックして、買い付けの際の留意点に同意するをクリックしたら銘柄検索を行えます。
3.注文を入力する
銘柄コードを入力して投資する銘柄を指定し、注文数量などの注文内容を入力しましょう。
4.注文完了・確認
内容を確認後、暗証番号を入力して「注文内容を確認」ボタンをクリックすると、注文が完了します。注文完了画面の下部にある、「注文・約定紹介へ」ボタンをクリックすると自身の注文状況を確認できます。
ただし、NISA(ニーサ)の非課税枠を超えた範囲での注文が約定した場合には、その注文は総合証券口座での取扱となりますので注意が必要です。
参考:NISA専用ページでの取引について(大和証券株式会社公式サイト)
専門家と相談しながら投資したい方におすすめの大和証券
大和証券のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座に関する情報を解説しました。大和証券ではコンサルティングコースとダイレクトコースの2種類の投資コースを自身の投資スタイルに応じて自由に選択でき、コンサルティングコースでは店頭で専門家に相談しながら自身の投資対象やプランを決定できます。
他の証券会社と比較すると両コースとも手数料が非常に高く設定されていますが、専門家との相談サービスを利用しながら投資したい方にはぴったりと言えます。また、全国に160位上ある店舗で定期的に投資セミナーが開催されているため、投資知識を身に着けたい方にもおすすめです。
一方で、投資経験が豊富で自身で投資判断を下せるような投資家の場合は、ダイレクトコースの手数料は非常に高く、手元に残る利益額が少なくなってしまい、あまりメリットがありません。
自身の投資経験や行いたい投資スタイルに合わせて大和証券でのNISA(ニーサ)口座開設を検討しましょう。