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スマホでの株取引は危険?初心者向けにデメリットとセキュリティ対策を解説

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株式投資におけるスマホ取引の危険性を解説します。スマホ取引のデメリットと危険性に応じて投資家が講じることができるセキュリティ対策をお教えします。また、スマホアプリを選ぶ際に着目したいポイントと株取引の手順も説明します。スマホ取引サービスの利用を迷っている方は、参考にしてサービスの利用を判断していきましょう。

スマホでの株取引の危険性を調べる人の画像

スマホの株取引は危険?

スマートフォンでの株式の売買取引を解説します。スマホや携帯から株取引を行うことは危険なのでしょうか。スマホ取引のメリットとデメリットを説明し、危険性に対する対策をお教えします。危険性を理解して、自身の投資に役立てていきましょう。

株取引の方法

株取引はパソコン、もしくはスマホから行うことができます。従来はパソコンからの取引が主流でしたが、スマートフォンとネット証券会社の普及に伴ってスマホ取引が可能な証券会社が増えました。

スマホ取引のメリット

ここからは、スマホ取引のメリットを解説します。多くの人が日常生活で携帯しているスマートフォンから株取引が可能になったことで、投資家にどのようなメリットがあるのでしょうか。

どこでも取引が可能

スマホ取引が可能なことで、時間や場所を選ばずいつでも取引を行うことができるメリットがあります。急な株価変動があった際にどこにいてもスマホがあれば、自由に売買取引を行うことができ、非常に便利です。

操作が簡単

スマホでの株取引は、操作が簡単というメリットがあります。スマホを数回操作するだけで、株価変動に応じた株取引をすぐに完了させることができます。また、株取引だけでなく、自身の保有資産の状況もすぐに確認することができる場合が多いため、非常に便利です。

スマホ取引のデメリット

スマホ取引のサービスを利用することのデメリットを解説します。上述の通り、スマホ取引には高い利便性と操作の簡単さから多くの投資家に利用されていますが、一方でデメリットがあります。メリットだけでなくデメリットもきちんと理解して自身の投資に役立てていきましょう。

情報量が少ない

スマホ取引のデメリットの1点目に、情報量が少ない点があります。証券会社が配信するスマホの株取引アプリの多くには、取引以外にも株式投資に関する情報収集を行うことができる機能が付いています。しかし、パソコンに比べて画面が小さいスマホではチャートや分析結果が見にくく、情報収集の際にデメリットとなります。

セキュリティ

スマホ取引のデメリットの2点目に、セキュリティ面のリスクがあります。

スマホから株取引を行う際には、スマホから証券口座にログインして取引を約定(*1)する必要があります。そのため、スマホ自体に自身の証券口座の情報が付随することとなり、スマホを操作可能な状況であれば誰でも自由に株取引が行えるデメリットがあります。例えば、スマホを落とした際に自身の証券口座内の資産が勝手に操作されてしまう可能性などがあります。

(*1:売買注文が成立することです。)

参考:約定(やくじょう) (SMBC日興証券株式会社公式サイト)

誤発注リスク

スマホ取引を行う際には、誤発注の可能性があるデメリットがあります。スマホはパソコンに比べて画面が小さく、タップするだけで簡単に取引を完了させることができる一方で、誤って注文を出してしまう可能性があります。これはスマホ取引独特のリスクで、慎重に操作を行うことが大切となります。

通信力が弱い

スマホはパソコンに比べて通信力が弱く、取引約定の際にデメリットとなる可能性があります。株取引の注文は、日々変動する株価に応じて行うこととなりますが、通信力が弱いことでパソコンよりも発注に時間がかかり、希望する株価で約定することができない可能性があります。

スマホ取引のセキュリティ対策

スマホ取引における最大のデメリットと言える、セキュリティへの対策をお教えします。スマホに証券口座情報が付随していることで、スマホを紛失するだけで大きなリスクを背負うこととなります。以下の対策を知って、できる限り対策を講じておきましょう。

画面ロック

スマホの画面ロックを設定しておくことで、スマホ紛失時のリスクを抑えることができます。画面ロックを設定することで、パスワードもしくは認証された指紋をがないとスマホを自由に操作することができなくなります。そのため、スマホの中にある証券口座情報を盗まれるリスクを減らすことができます。

GPS機能をON

GPS機能をONにしておくことで、紛失時にもスマホの場所をすぐに調べることが可能となります。紛失後、できるだけ早くスマホを自身の手元に戻すことでリスクを軽減することができます。

ウィルス対策ソフト

ウイルス感染を防ぐためのソフトをスマホに入れておくことで、証券口座アカウントの乗っ取りを防ぐことができます。スマホ取引は、携帯性ゆえに様々なリスクがありますが、パソコン同様にウイルス感染する可能性があります。スマホがウイルス感染すると、証券口座アカウントが乗っ取られてしまう可能性があるため、対策ソフトを入れて感染を予防することができます。

パスワードを保存しない

スマホ取引アプリにパスワードを保存しないようにしましょう。スマホアプリでは、毎回のログインの手間を省くためにアプリ内にパスワードを保存してアプリ起動時に自動ログインを行うことができる機能があります。しかし、スマホ紛失のリスクを考慮すると自動ログインができることで、スマホ操作が可能であれば自由に証券口座内の資産を操作することが可能となるリスクがあります。アプリ内には証券口座のパスワードを保存しないようにしましょう。

デバイスを制限

証券口座へログインするデバイスを制限して、情報漏洩のリスクヘッジをすることが大切です。インターネット環境があれば証券口座へログインすることができますが、例えば公共のパソコンからログインすることで、そこから情報が漏れる可能性があります。リスク対策を講じ、証券口座へログインするデバイスを制限しておくことで、情報漏洩の場合にも原因が特定しやすくなります。

スマホで取引をするならiPhone

スマホ取引を行う際には、iphoneがおすすめです。これは、Androidに比べてiphoneの方がセキュリティに強いためです。

これは、Androidに比べてiphoneを狙うウイルスの方が少なく、アプリ配信時の審査がApple Storeの方が厳しいためです。日本では、iphoneがAndroidよりも圧倒的多数のシェアを誇りますが、世界ではAndroidの方が多数を占めています。そのため、そもそもiphoneを標的とするウイルス総数も少なくなります。また、アプリをGoogle Playに配信するよりも、Apple Storeに配信することの方が基準が厳しくなっています。

Androidに比べてiphoneの方が安全度は高いと言えますが、iphoneだからと言って安心してスマホ取引を行えるわけではありません。自身でリスク対策を講じて、証券口座内の資産を守りましょう。

スマホアプリの選び方

ここからは、スマホアプリを選び方を解説します。スマホ取引はパソコンに比べてセキュリティや情報量の少なさなどのデメリットが少なくありません。以下のポイントをきちんと確認して、デメリットをカバーした株取引を行うことが可能なスマホアプリを選択して、安全に株取引を行っていきましょう。

2重セキュリティ対策があるか

上述の通り、スマホ取引にはスマホ紛失時などにセキュリティ面で大きなリスクがあります。そのため、アプリ起動時に証券口座へログインするためのパスワードと、実際に取引を開始する前にパスワードを求められるアプリを選択することが大切です。二重パスワードが設定されていることで、スマホ紛失時のリスクを抑えることが可能となります。

情報量が多いか

アプリを選ぶ際の着目点の2点目として、アプリから得られる投資関連の情報量が多いものを選ぶことが大切です。投資は情報戦とも言われ、日々の株価変動に影響のある情報を集めることが非常に重要になります。そのため、取引アプリ内に投資情報が多いものを選ぶことで、複数アプリやサイトから情報を収集する手間を省くことができます。

おすすめのスマホアプリ

ここからは、株取引の際におすすめのスマホアプリをお教えします。以下の証券会社にて証券口座を開設することで便利なアプリからスマホ取引を行うことが可能となります。証券口座開設時の参考にしていきましょう。

SBI証券

日本国内のネット証券会社の大手、SBI証券の「SBI証券株アプリ」です。注文の約定や企業の決算の発表を通知してくれる機能があります。また、銘柄選びの参考にしたい銘柄の人気ランキングや他投資情報を確認することができ、非常に便利です。

SBI証券の取引アプリでは、二重パスワードが採用されています。また、最新のウイルスソフトのダウンロードが催促され、1時間以上証券口座ログインから操作が無かった場合には自動的にログアウトされる仕組みとなっています。

参考:SBI証券のセキュリティ (SBI証券株式会社公式サイト)

SBI証券株アプリ(SBI証券株式会社公式サイト)

楽天証券

楽天グループのネット証券会社です。楽天証券の取引ツール「iSPEED(アイスピード)」は、最短3タップで注文を完了することができ、投資の情報量が多いことで高い評価を受けています。

楽天証券ではパスワード入力の際に、スマホのキーボードではなく独自の入力方法が用いられ、スマホ内にパスワードの履歴が残る可能性がなくなります。また、本人確認にブロックチェーン技術が適用され、分散認証が採用されています。不正ログインを確認するために、最終ログイン時間を確認する機能もあります。

参考:楽天証券のセキュリティへの取り組み (楽天証券株式会社公式サイト)

iSPEED(アイスピード) (楽天証券株式会社公式サイト)

マネックス証券

マネックス証券では株式取引アプリ「マネックストレーダー株式 スマートフォン」が配信されています。株価がリアルタイム更新され、スピード感ある株取引を行うことができます。

では、ログインから1時間操作がない場合の自動ログアウト機能や、セキュリティキーボードとしてスマホ内にパスワードの入力履歴が残らないような対策が講じられています。また、最終ログイン時間を確認できること、通常時と異なるログインがあった場合にメールで通知が来るような仕組みとなっています。

参考:セキュリティ (マネックス証券株式会社公式サイト)

マネックストレーダー株式 スマートフォン(マネックス証券株式会社公式サイト)

岡三オンライン証券

岡三証券グループのネット証券会社です。取引ツールに高い評価があり、株式売買取引はもちろん、国内主要指標やニュース、国内株式の銘柄情報、複数気配、チャートが分かります。さらに、他投資家の意見や話題度が分かるSNS上での「#カブトレンド」など多彩な情報収集機能を備えており、分析機能も充実しています。

参考:岡三かんたん発注 (岡三証券公式サイト)

参考:岡三ネットトレーダースマホ(岡三オンライン証券株式会社公式サイト)

ワンタップバイ(One Tap BUY)

スマホから数タップの操作で株式取引を完了させることができる、スマホ専用の株式投資サービスです。最低投資可能額が1,000円となっており、投資初心者やまとまった投資資金が用意できない方におすすめのアプリです。ひとつのアプリをダウンロードするだけで、日本国内株式だけでなく米国株式にも投資することが可能となります。投資初心者向けに株式投資を学ぶことができる漫画が配信されており、初心者におすすめのアプリです。

One Tap BUY公式サイト

スマホでの株取引のやり方

ここからは、スマホでの株取引のやり方を解説します。取引アプリをダウンロードしてスマホ取引を行いたい投資家の方は、一度読んで今後の投資に役立てていきましょう。

株ってどうやって買うの?初心者でもわかる株の買い方、売り方

証券会社・アプリを選ぶ

まずは証券口座を開設する証券会社を選びます。この際に、スマホ取引を行う際に使用することとなる取引ツールの情報を確認しておきましょう。

口座開設する

自身に最適な証券会社を選択したら、証券会社に口座開設を申請します。ネット証券会社であれば最短で翌日から証券口座を利用することができます。

アプリをダウンロードする

証券口座の開設が完了したら、取引アプリをダウンロードして、自身の証券口座にログインしましょう。

入金する

アプリを通じて証券口座にログインしたら、投資資金を証券口座へ入金します。入金の際に、証券口座と提携している銀行口座からの入金であれば手数料がかからない場合があるため、自身の証券口座の情報を確認してから行うとよいでしょう。

買い付け・売却

投資資金が証券口座へ入金されたら、実際に買付けや売却といった取引を行うことができます。株取引は、売買注文を出すことで約定することとなりますが、発注方法には2種類があります。

  • 指値注文
  • 成行注文
  • 注文方法によって約定までにかかる時間が異なりますので、きちんと理解して適した方法で売買注文行いましょう。

    指値注文

    指値注文(さしねちゅうもん)とは、株式の売買価格を指定して売買注文を出す方法です。例えば、「株式Aを1,000株で20万円」といった注文が指値注文となります。

    参考:指し値/指値注文(さしね/さしねちゅうもん) (SMBC日興証券株式会社公式サイト)

    成行注文

    成行注文(なりゆきちゅうもん)とは、指値注文に対して売買したい値段を指定しないで注文を出す方法です。発注時に市場にある注文のなかから、投資家にとって最も有利な価格で、なおかつ最も先に出された注文から約定することとなります。

    参考:成行注文(なりゆきちゅうもん) (野村證券株式会社公式サイト)

    スマホ取引で大儲け狙いはおすすめしない

    スマホでの株取引を解説しました。スマホ取引はいつでもどこでも簡単に取引可能となるメリットがある一方で、セキュリティや誤発注リスクといったデメリットが少なくありません。特にセキュリティ面では、自身の証券口座乗っ取られてしまう可能性があり、非常に危険です。ネット証券の台頭でスマホ取引を行う投資家が増える一方で、こういったリスクがあることをきちんと理解して、安全対策を講じながら株式投資を行うことが重要です。

    また、セキュリティ面での懸念を踏まえてスマホ取引にて大儲けを狙った大金取引を行なわないことも大切です。スマホ紛失の際のリスクをきちんと理解して、自身の投資の際にスマホ取引サービスを活用するかどうかを判断していきましょう。

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