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NISA 投資

NISA・積立NISAのシュミレーションを比較。利回りから選ぶ運用商品とは?

更新日:

NISA・積立NISAの開始前に運用イメージや具体的な積立額が分かるシュミレーションをご紹介します。自身の運用イメージが分かり、投資先や資産配分、投資スタイルも分かりますので、運用を始める前に試して参考にしてみましょう。また、実際に運用を行っていく投資商品の選び方も説明します。年利や年率などの難しい内容も初心者向けに簡単に解説しますので、運用開始前に役立てていきましょう。

NISAのシュミレーションを行うPCの画像

積立NISAで資産はいくらになる?シミュレーションの比較

積立NISAにて資産運用を行うと、最終的に資産はいくらくらいになるのでしょうか。
資産がどのくらい増えるのか、右も左も分からないような投資初心者の大きなサポートとなるシュミレーションをいくつか紹介します。
それぞれのシュミレーションによって、シュミレーションできる口座の種類やシュミレーションの目的も異なります。
知りたい情報の分かるシュミレーションに実際に資産額を入力して、自身の運用計画の参考にしていきましょう。

金融庁

金融庁の公式サイトにある資産運用シュミレーションです。

・最終的な積立金額
・目標金額に対する月々の積立金額
・毎月の積立金額と目標金額から積立期間を計算

の3つを計算することができます。
積立金額・積立期間・積立てたい金額・利回りの4つを入力していくことで、それぞれの数値が分かります。
積立金額と運用成果のグラフも表示され、ひと目で運用成果の概算を予想することもできます。

資産運用シュミレーション[金融庁公式サイト]

三井住友銀行

自身の利用する税制優遇制度を選択し、全部で5つ程(*1)の質問に回答することで、優遇制度を活用した場合の具体的な節税効果が分かります。

・積立NISA
・ideco(*2)
・idecoと積立NISAの併用
の3パターンから具体的に節税可能な金額が分かります。

(*1:年齢・職業・年収・毎月の積立金額を入力します。)
(*2:確定拠出年金のことです。自身で毎月老後資金を積立ることができます。)

税軽減シュミレーション[三井住友銀行公式サイト]

SBI証券

積立NISAから投資を行う際のファンド選びから、資産配分までシュミレーションすることができます。
投資初心者にとって自身の投資スタイルも何も分からない状態での銘柄選びは非常にハードルが高く、毎月の積立額を決定するにも悩んでしまうと思います。

そのような初心者の方向けに、資産形成の目的から運用期間や積立可能な金額などの具体的な数値を入力していくことで、投資スタイルと資産配分のバランスを提示してくれます。
積立額に合わせて具体的な金額も分かるので、非常に便利です。

つみたてNISAシュミレーション[SBI証券公式サイト]
SBI証券を始める

楽天証券

積立投資を行う際のサポートツールとして作成されたシュミレーションです。
資産形成の目標から、必要積立金額、リターン率などを出すことができます。

異なる条件で投資を行った際のシュミレーションを、1画面にて比較することができ気になる投資スタイルのなかから自身に最適なものをひと目で確定することができます。

積立かんたんシミュレーション[楽天証券公式サイト]

カブドットコム証券

毎月積み立てたい金額と積立期間を入力することで、運用益や非課税の対象となる利益金額を簡単に計算することができます。
累計積立額や最終的に自身の手元に残る金額も分かります。
積立期間によって、非課税メリットの具体的な金額が表示されたグラフがあり、見やすいのも特徴です。

つみたてNISAかんたんシュミレーション[カブドットコム証券公式サイト]

セゾン投信

シュミレーションから何を計算したいかを選択し、必要事項を入力することで計算してくれるシュミレーションです。

・最終積立額
・毎月の積立額
・積立期間
・年利回り
の4つを計算し、割り出すことができます。

積立シュミレーション[セゾン投信公式サイト]

新生銀行

たった3項目を入力するだけで、知りたい情報を計算してくれます。

・最終積立額
・毎月積立額
・積立期間
・目標額を達成するための必要な利回り
の4つを割り出すことが可能です。
自身の目標金額や期間からの具体的な計算だけでなく、積立経験のある投資家に行ったアンケート調査から、平均の数値を参考にすることもできます。

積立シュミレーション[新生銀行公式サイト]

FUND ME

カブドットコム証券が配信するアプリです。
簡単な質問に回答することで、自身のポートフォリオ(*1)を作成してくれます。

年齢・性別・投資経験から、自身の投資に対するリスク許容度を図ることができます。
そして、そのリスク許容度を参考に、最適な資産構成や地域別構成などを、グラフなどの視覚的資料から確認することができます。
質問に回答するだけで、ゲームのような感覚で自身の投資スタイルなどが分かります。
iOS版、Android版の両方に対応しています。

(*1:金融商品の組み合わせのことです。A株を何株持つか、などの具体的な組み合わせのことを言います。)

FUND ME[カブドットコム証券公式サイト]

運用商品の選び方

金融庁によって厳選された金融商品にのみ投資可能な積立NISAですが、そのなかからどのように運用する商品を決定していけばよいのでしょうか。
運用商品を選ぶ際に重要なポイントをご紹介します。
NISA口座開設し、運用先に迷った際には参考にしてみてください。

投資対象

まずは投資対象を決める必要があります。
投資対象は、株式・投資信託・債権などの資産から、また、国内のものか、外国でも先進国か新興国か、などの地域条件から選ぶことができます。
これらの条件ごとに、資産型、もしくは地域型の投資タイプに分かれることになります。(*1)

(*1:複数の様々な資産へ投資するバランス型資産というタイプもあります。)

リターン

リターンとは、ある期間の利回り(*1)を算出したものです。
過去のリターンを参考に、
・どのくらいの期間で
・いくらの資金を
・将来的にいくらにしたいか
を明確にしていくことができます。

また、年利平均値(*2)もチェックしておくことで、毎年継続して安定的にリターンが得られている商品かどうか確認することもできます。
しかし、過去のこのような成績が将来の運用へ直結するわけではないため、あくまでも参考として見ておきましょう。

(*1:投資資金に対する利益の割合のことです。)
(*2:利回りを1年辺りの平均に直した数字のことです。収益割合の年間の平均値を意味します。)

参考:投資Q&A[日本証券業協会公式サイト]

手数料

投資対象のある程度のレベルが決定した後は、取引手数料を見ていきます。
特に積立NISAでは非課税期間が長く、少しの差でも長期的に見ると大きなマイナスとなってしまう可能性があるため、事前にしっかり確認しておくことが大切です。

投資信託は購入する際の手数料、さらに保有している間に「信託報酬」(*1)が取られてしまいます。
購入時の手数料がかからない「ノーロード投資信託」(*2)を選択することや、できるだけ安い信託報酬のファンドを選択することが大切です。

また、金融機関によって同じ商品でも購入手数料が異なることや、ノーロード投信で購入時の手数料は無料でも信託報酬の高いパターンも考えられるため、自身でしっかり確認することが大切です。

(*1:投資信託の運用管理費用とも呼ばれています。投資信託の利用料のようなものです。)
(*2:投資信託の購入時に手数料がかからないファンドのことです。)

参考:ノーロード[野村證券公式サイト]

参考:信託報酬[SMBC日興証券公式サイト]

運用手法

手数料比較に加えて、自身の行いたい運用手法を決定する必要があります。
運用手法には「インデックス投資」と「アクティブ投資」の2種類があります。

・インデックス投資
市場の動きを表す主な経済指標(*1)と連動した値動きを目標に運用される、「インデックスファンド」への投資になります。
経済指標の値動きと同様の動きをするため、値動きのイメージがしやすいというメリットがあります。
また、アクティブ投資に比べて手数料が安いのも特徴で、初心者向けの投資と言われています。(*2)

・アクティブ投資
日経平均などの主な市場の経済指標を上回ることを目指して運用を行う手法です。
相場の平均よりもよい運用実績を得られる可能性がありますが、リスク・リターンについては、運用を任せるファンドマネジャーの実力次第(*3)となってしまいます。
インデックス投資に比べて基本的に手数料が高くなっているケースが多いです。(*4)

運用成績がファンドマネジャーに左右されてしまうアクティブ投資では、信頼できるマネジャーを選択する必要があります。
知識も少ない投資初心者は、まずはインデックス投資を選択するとよいでしょう。

(*1:日経平均、TOPIX、アメリカのダウ指数などの主要な指標です。日本の株式市場の平均値が表わされています。)
(*2:市場の値動きに合わせるだけなので、あまり手間がかからないためです。)
(*3:運用担当者のことです。マネジャー自身の専門知識と投資家の情報から資産運用を行います。)
(*4:市場平均を上回ろうとする運用には人手がかかるためです。)

参考:インデックス運用[野村證券公式サイト]
参考:アクティブ運用[SMBC日興証券公式サイト]

おすすめの証券会社

NISAをこれから利用する際に役立つシュミレーションや、運用商品を選ぶ際のポイントを解説してきました。
NISA口座から運用を行うことで、通常証券口座での投資に比べて大きなメリットである税制優遇を享受することができます。
ここからは、実際にNISA口座を開設する際におすすめな証券会社をご紹介します。
しかし先程の手数料や、証券会社によって投資可能な商品・銘柄も異なってきますので、開設手続きを始める前にきちんと確認しておきましょう。

SBI証券

日本国内のネット証券会社の最大手です。

・国内株式売買・海外ETF(*1)買付け手数料が無料
・投資信託の取扱本数:2,550本以上(*2)
・IPO株(*3):対応(*4)

投資可能な投資信託が非常に多く、気に入ったものを自由に選ぶことができます。
値上がりの確率が非常に高いIPO株にも対応しているため、初心者にも嬉しい口座です。

(*1:上場投資信託のこと。)
(*2:2018年10月25日現在。ノーロード投資信託は1,250本以上です。)
(*3:新規上場株式のこと。事前の抽選で上場前の購入が可能となっています。)
(*4:75社以上の銘柄に対応しています。)

SBI証券を始める

楽天証券

・国内株式売買・海外ETF買付け手数料が無料(*1)
・投資信託の取扱本数:2,663本(*2)
・IPO株:非対応(*3)

マーケットスピードに高い評価があり、投資の上級者にも人気があります。
60万人以上の投資家に利用され、情報サービスも充実しています。
また、運用によって得られたポイントを買い物や新たな投資へ用いることができ、非常に便利です。

(*1:キャッシュバックによって手数料が実質無料となっています。)
(*2:2018年10月25日現在。ノーロード投資信託は1,339本です。)
(*3:通常証券口座であれば対応しています。)

楽天証券を始める

カブドットコム証券

三菱UFJフィナンシャル・グループのネット証券会社です。

・日本国内株式の取引手数料は全て無料(*1)
・投資信託の取扱本数:1068本(*2)
・IPO株:対応

投資信託の取扱本数も多く、半分以上の投資信託がノーロード投資信託となっています。
手数料も安く、日本国内株式の取引手数料は全て無料です。

(*1:NISA口座開設によって、他の通常証券口座の手数料も最大5%割引となります。)
(*2:2018年10月16日最新。305本以上が販売手数料無料。)

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マネックス証券

・国内株式売買手数料・米国/中国株式買付け時取引手数料が無料(*1)
・投資信託の取扱本数:1151本(*2)
・IPO株:対応

米国株式だけで3,000本以上、中国株式については香港市場の銘柄はほとんど投資可能です。
投資信託については購入手数料・信託報酬など、全てかかってしまいます。
海外株式への投資をメインにする場合には問題ないでしょう。

(*1:米国/中国株式については、キャッシュバックによって実質無料。)
(*2:2018年10月25日現在。プログラムによっては、申込手数料が実質無料になります。)

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松井証券

・株式売買手数料が無料(*1)
・投資信託の取扱本数:144本(*2)
・IPO株:対応

顧客に無駄なコストを使わせない、厳選された商品のみを取扱っています。
取扱い投資信託は全てノーロードとなっているため、初心者でも安心して始めることができます。
積立NISAでは、ETFの取扱いがないので注意が必要です。

松井証券を始める

(*1:インターネット経由の場合は無料です。)
(*2:2018年10月25日最新。委託手数料もインターネット経由の場合のみ無料。)

積立NISAの特徴、運用イメージを抑えて、資産状況に応じた運用をしていきましょう

積立NISAは、20年という長期間に渡って資産運用を行っていくため、きちんと理解して利用することが大切です。
また、実際の運用イメージをシュミレーションによって抑えておくことで、積立NISAでの運用開始前から準備して投資のリスクにも備えておくことができます。
投資家によって積立プランや、idecoのような他制度との併用などの運用スタイル、最適な投資商品が細かく異なってきます。
自身に好適な運用手法や投資スタイルに応じてNISA口座からの運用を行っていきましょう。

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