じぶん銀行FXは、インターネットバンクのじぶん銀行が提供するFXサービスです。こちらでは、じぶん銀行FXの使いやすさやスプレッド、レバレッジ、キャンペーンについて解説します。また、じぶん銀行FXで利用できる少額投資サービスのミニについてもご紹介します。FXの口座開設を検討されている方は、FX業者のサービス内容や手数料を確認してから手続きを始めましょう。
じぶん銀行のFXの特徴
FX業者は、サービス内容や取引において、強みや特徴があります。それぞれの特徴を把握し、「コストを抑えたい」「使いやすい取引ツールがいい」など、ご自身のトレードスタイルと相性の良いFX業者を選びましょう。
メリット
じぶん銀行FXのメリットは、信頼性の高さとサポート窓口が充実している点です。
じぶん銀行FXは、KDDIと三菱UFJ銀行の大手2社が共同して出資したインターネット銀行であり、高い信頼性を売りにしています。また、公式サイトでは信託保全の仕組みやシステム障害が発生した時の対応についても明記されています。
ニーズに合わせたサポート窓口が多数設置されています。じぶん銀行FX専用のサポート窓口の他に、口座開設やキャッシュカードの盗難・紛失など、ニーズやトラブルに応じて専用のサポート窓口を利用することができます。
じぶん銀行では、豊富なキャンペーンが随時開催されています。キャンペーン内容は、連続取引や紹介、一定金額以上の取引など多岐にわたります。中には、期間指定がなく、常時開催されているキャンペーンもあります。
上述したように、じぶん銀行では、信頼性が高く、サポートも充実しています。トラブルが発生した際、サポートを受けられる環境が整っているため、FXの初心者と相性の良いFX業者だと言えます。
デメリット
じぶん銀行FXのデメリットは、スプレッドが広く、為替の情報量が少ない点が挙げられます。
じぶん銀行FXの米ドル/円のスプレッドは、2.0銭に設定されています。これは、米ドル/円の業界最狭水準が0.3銭のなか、非常に広いスプレッドです。米ドル/円に限らず、そのほかの通貨ペアに関してもスプレッドが広い傾向にあります。
じぶん銀行で利用できる為替情報は、フィスコと時事通信のみです。また、独自のサービスとして「みんなの予想」を発表していますが、あくまでも利用者の予想であってプロの予測、分析ではありません。
上述したように、じぶん銀行FXはスプレッドが広く設定されており、スプレッドは取引における手数料のため、じぶん銀行の手数料は高いと言えます。さらに、為替情報はトレーダー自身で入手する必要があります。
じぶん銀行FXの詳細
じぶん銀行FXのメリットとデメリットを解説しました。ここからは、じぶん銀行FXについて、コストや取引ツール、サポート体制など各項目ごとに詳しくご紹介します。
取扱商品
FXの通貨ペアや取引単位は、利用するFX業者によって内容が異なります。FX業者を選ぶ際は、通貨ペアの数や取引単位を確認しましょう。
通貨ペア数
通貨ペアとは、売買する通貨の組み合わせです。じぶん銀行では、全12通貨ペアを取り扱っています。(*1)FX業者の取り扱い通貨ペアの平均は20前後のため、じぶん銀行の通貨ペアは比較的取り扱いが少ないと言えます。
(*1:通貨ペア数は通常、ミニ、大口共通です。)
(*2:トルコリラ/円はトルコ情勢による影響のため、2019年2月時点では注文受付を停止しています。)
最低取引単位数
最低取引単位数とは、FXの1度の取引における取引単位です。じぶん銀行では、通常、ミニ、大口ごとに最低取引単位数が異なります。
サービス | 最低取引単位数 |
通常 | 1万単位 |
ミニ | 1000単位 |
大口 | 110万単位 |
上限取引単位数
上限取引単位数とは、1度の取引における最大取引数量です。じぶん銀行では、上限取引単位もサービスごとに異なります。
サービス | 最低取引単位数 |
通常 | 100万単位 |
ミニ | 9000単位 |
大口 | 300万単位 |
コスト・利益
FXは取引の手数料のほかに、口座開設費や入金手数料などのコストが発生します。また、利益も為替差益だけでなく、スワップポイントと呼ばれる金利が発生します。(*1)
(*1:為替差益とは、通貨の売買で得られる利益です。)
手数料
じぶん銀行では、口座開設、口座維持、入出金に手数料は発生しません。
手数料 | 料金 |
口座維持費 | 無料 |
取引手数料 | 無料 |
日本円の入金手数料 | 無料(*1) |
日本円の出金手数料 | 無料 |
(*1:ATM入金は手数料が発生する場合があります。)
スプレッド
スプレッドは、通貨を売買した際に発生するコストです。FX業者によってスプレッドは異なり、スプレッドが狭い(低い)ほど、売買におけるコストを抑えることができます。
以下は、じぶん銀行の主要4ペアのスプレッドを抜粋したものです。(*1)米ドル/円のスプレッドを0.3〜0.5銭で設定しているFX業者が多いなか、じぶん銀行の米ドル/円のスプレッド2.0銭は広い(高い)数値と言えます。つまり、じぶん銀行では売買手数料が高いFX業者です。
通貨ペア | スプレッド |
米ドル/円 | 2.0銭 |
ユーロ/円 | 3.0銭 |
ポンド/円 | 4.0銭 |
豪ドル/円 | 3.5銭 |
(*1:通常コースのスプレッドです。)
スワップポイント
スワップポイントとは、2ヶ国の金利の差です。スワップポイントが高いほど、高い金利を受け取ることができ、値はFX業者ごとで異なります。
なお、じぶん銀行のスワップポイントは公式サイトに記載されていません。
キャッシュバック/キャンペーン
じぶん銀行のキャンペーンは、期間限定と常時開催の2種類あります。キャンペーン内容は、以下の通りです。
期間限定キャンペーン
キャンペーン名 | 内容 | 期間 |
FX2ヶ月連続お取引 | FXで2ヶ月連続取引で500円プレゼント | 2019/2/1~2019/3/30 |
ご家族・ご友人紹介 | じぶん銀行の紹介で1人につき2,000~10,000円プレゼント | 2019/2/1~2019/5/31 |
常時開催キャンペーン
キャンペーン名 | 内容 |
マンガでわかるFXクイズ | マンガを読んでクイズに答えて1,000円プレゼント |
毎月現金がもらえるチャンス | 新規10万通貨以上の取引で最大50,000円プレゼント |
機能
FX業者を選ぶ際は、通貨ペアや手数料だけでなく、注文方法やレバレッジ、自動売買の有無を確認することも大切です。
1.注文機能
じぶん銀行で利用できる注文方法は、以下の8種類あります。成り行きから指値の基本の注文から、トレールやストリーミングなどの注文まで可能です。(*1)
リアルタイムのレートで買いや売りの注文を出す方法です。あらかじめ価格を指定するのではなく、その瞬間の価格で売買します。
あらかじめ設定したレートに到達した場合に注文を確定する方法です。
あらかじめレートを設定し、予想外の値動きをした場合に、損失を拡大させないために注文(ロスカット)を確定する方法です。
成行注文において、許容スリッページを指定して注文する方法です。
新規注文と決済注文の2つの注文を同時に出す方法です。通常、注文と決済は別で発注しますが、IFDは両方同時に行います。
2つの注文(指値と逆指値)を同時に発注する方法です。1つの注文が約定すると、もう1つの注文は自動でキャンセルされます。
注文を出すと同時に逆指値注文(ロスカット)を発注し、相場の変動に応じてロスカットも変動する方法です。
指定価格を設定し、指定価格を上回ると買い注文、指定価格を下回ると売り注文を出す方法です。
(*1:通常、ミニ、大口共通です。)
参考:取引ルール(じぶん銀行)
取引
じぶん銀行では、最大レバレッジ25倍に設定されています。自動売買サービスが行われていません。また、デモトレードツールもないため、取引の練習がしたい方は他のFX業者のデモトレードツールやアプリを利用しましょう。
最大レバレッジ | 25倍 |
自動売買 | × |
追証 | 記載なし |
スリッページ設定 | ◯ |
デモトレード | × |
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入出金
じぶん銀行の入金、出金方法については以下の通りです。
クイック入金(対応銀行数) | ◯(対応銀行:1行)(*1) |
ネット出金 | 記載なし |
米ドルの証拠金換金 | × |
現受け | 記載なし |
初回入金額 | 記載なし |
(*1:じぶん銀行)
トレードスタイル
FX業者によって、利用できるトレードスタイルは異なります。じぶん銀行では、システムトレードや自動売買がないため、裁量トレードで取引する必要があります。
システムトレード | × |
スキャルピング | 明記なし |
バイナリーオプション | × |
両建て | ◯ |
通知
FXでは、注文が確定した場合やレートが到達した場合に、通知が届くようになっています。ただし、この通知機能はFX業者によって有無が異なります。
じぶん銀行で受け取ることができる通知は3種類です。
ロスカットメール | ◯ |
レートプッシュ(*1) | ◯ |
注文受付通知 | × |
約定通知 | ◯ |
ウィジェット(*2) | ◯ |
(*1:あらかじめ設定したレートに到達した場合に、通知が届く機能)
(*2:アプリを起動しなくても、スマホ画面上にニュースやレートの通知が確認できる機能)
じぶん銀行では、そのほかに以下のような通知サービスを行なっています。
注文が期限切れになり、失効した時に届く通知
証拠金維持率が150%を下回った時に届く通知
参考:取引ルール(じぶん銀行)
為替情報
FXのレートは常に変動しています。大きなリスクに備えるためにも、最新の為替情報を入手することは重要です。以下は、じぶん銀行で利用できる為替情報サイトです。
また、じぶん銀行では、独自のマーケット配信サービスを提供しています。
セミナー(会場) | × |
セミナー(オンライン) | × |
レポート | ◯ |
自社コラム | ◯ |
取引環境
じぶん銀行では、パソコン、スマホ、さらにモバイル端末でも取引可能です。
ウェブブラウザorインストール | ◯ |
mac対応 | ◯ |
モバイル対応(アプリ) | ◯ |
ガラケー対応 | ◯(*1) |
日本語対応 | ◯ |
(*1:NTTドコモ、ソフトバンクに関しては、非対応機種があります。詳細はこちらでご確認ください。)
運営会社
じぶん銀行は、KDDIと三菱UFJ銀行の共同出資で設立されたインターネット銀行です。
口座数 | 338万口座 |
自己資本規制比率 | 5.5%(※2019年1月) |
資本金 | 500億円 |
証拠金残高 | 記載なし |
証拠金の信託先 | 三菱UFJ信託銀行・日証金信託銀行 |
決済の公開 | ◯ |
上場 | × |
サポート(24時間) | ×(*1) |
取引時間/注文受付時間 | 月曜日 午前7:00~翌6:50 (夏時間:午前7:00~翌5:50) 火曜日~金曜日 午前7:10~翌6:50 (夏時間:午前6:10~翌5:50) |
電話受付時間 | 平日9:00~17:00(土日祝・年末年始を除く) |
月間取引額 | 記載なし |
最短口座開設日数 | 記載なし |
(*1:キャッシュカードの紛失、盗難に関しては24時間年中無休で受け付けています。詳細はこちらでご確認ください。)
その他
じぶん銀行では、独自のサービスとしてAI外貨予測とミニコースを提供しています。
AI外貨予測
AI外貨予測とは、過去の相場の動きからAIが相場の動きを予測するサービスです。AI予測サービスの特徴は、以下の通りです。
予測可能期間 | 数時間〜数日後 |
予測可能通貨 | 5通貨(米ドル・ユーロ・豪ドル・南アフリカランド・NZドル) |
的中率 | 71.4% |
手数料 | 無料 |
ただし、あくまでも相場を予測するサービスであり、相場に応じて売りや買い注文を発注する自動売買サービスとは異なります。
コース
じぶん銀行のFXでは、取引単位に応じて、ミニ、通常、大口3つのコースに分かれます。各コースの取引単位や特徴は、以下の通りです。ミニでは、1,000単位から取引が可能なため、少額資金でトレードを始めることができます。
ミニ | 通常 | 大口 | |
新規建取引高制限(*1) | 15,000万通貨 | 15,000万通貨 | 9,000万通貨 |
建玉上限 | 1,000万通貨 | 1,000万通貨 | 600万通貨 |
(*1:1日あたり)
申し込みの流れ
じぶん銀行は、スマホアプリもしくはパソコンにて口座開設を行うことができます。なお、FX口座を開設するためには、じぶん銀行の円普通預金口座が必要です。
以下は、じぶん銀行FX口座を開設する手続きです。
ログインし、契約締結前交付書面を確認
まずは、じぶん銀行にログインし、「じぶん銀行FX」メニューを選択すると、契約締結前交付書面が表示されます。(*1)FX口座を開設する前には、契約締結前交付書面を確認する必要があるため、必ず目を通しましょう。
(*1:契約締結前交付書面とは、金融商品取引法第37条の3の規定に基づきFX業者から交付される、金融商品の手数料やリスクに関して記載された書面です。)
マイナンバーと本人確認書類を提出
契約締結前交付書面の確認後、マイナンバーと本人確認書類を提出します。書類は、アップロードもしくは郵送にて提出することができます。マイナンバー書類として提出できるものは、以下のいずれか1点です。
本人確認書類として提出できるものは、以下の通りです。
口座開設後に入金
FX口座の開設完了後、必要証拠金を入金し、取引が開始できます。じぶん銀行円普通預金口座からFX口座への振替は、以下の手順で行います。
- じぶん銀行サイトにログイン
- じぶん銀行FXを選択
- FX取引画面の上部の「口座管理」を選択
- 「銀行口座から振替」を選択
- 「振替入金」で金額を入力し、「振替内容を確認する」を選択
- 「上記の内容で振替を行う」で入金完了
こんな人はじぶん銀行FXを
今回は、じぶん銀行FXのメリットやデメリットについて解説しました。じぶん銀行は、KDDIと三菱UFJ銀行の大手2社が共同出資したインターネット銀行のため、ブランド力があり、信頼性も高いFX業者です。また、サポート体制も整っているため、万が一のトラブルがあった場合にも対応できる環境になっています。キャンペーンも豊富にあり、中には、クイズに答えるだけで現金がもらえるキャンペーンも開催されています。
一方で、スプレッドが広いことや情報量が少ないというデメリットもあります。スプレッドが広いと、その分取引にかかるコストも高くなってしまいます。できるだけコストを抑えたいトレーダーには不向きなFX業者かもしれません。
信頼性が高く、サポート体制が整っているFX業者をお探しの方は、じぶん銀行FXでFXを始めてみてはいかがでしょうか。