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FXで失敗する主婦の特徴とは。大損した主婦の体験談や借金した際の対処法を解説

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近年、FXは少額投資やスマホ投資で身近になり、FXを始める専業主婦が増加しています。しかし、安易にFXを始めることは危険です。特に知識のないままに始めた専業主婦が、大損し、借金を背負う事例がいくつも見られます。FXを始める場合は、きちんと仕組みを理解し、リスクについても把握しましょう。

FXで失敗した主婦

主婦にありがちなFXでの失敗例

FXは少額資金で始められる投資として注目を浴び、専業主婦トレーダーも年々増加しています。しかし、FXで利益を出しているのは1割と言われています。なぜFXを始めても利益を出すことができないのでしょうか?

勉強をせずに気分でトレードする

FXで失敗する人の特徴は、感情でトレードをしていることです。相場は、経済指標や政治などさまざまな要因が影響しています。そのため、利益を出すためには相場を分析し、変動を予測しなければいけません。つまり、FXは日頃の勉強が不可欠であり、感情でトレードを行うことはギャンブルと同じです。

生活費に手を出す

FXの投資資金は余剰資金で行うことが前提です。なぜなら、生活費を投資資金に使用すると、トレードにおいて冷静な判断ができなくなるからです。生活費で投資を行うと、わずかな損失でも取り返そうと躍起になり、結果的に損失を増やすことになります。

ポジポジ病

ポジポジ病とは、無駄にエントリーを繰り返すことです。勝てるかわからない相場においても、無駄に注文を出し、結果損失を抱えてしまいます。ポジポジ病は、「はやく稼ぎたい」という焦る気持ちが原因です。焦る気持ちから冷静な判断を失い、無駄にエントリーを繰り返してしまうのです。

レバレッジをかけすぎる

過剰なレバレッジは、大きなリスクを伴います。そもそもレバレッジは、少額資金で投資ができる一方で、損失が出た場合には損失額も増大します。FXを始めたばかりの初心者は、レバレッジのメリットばかりに目が行き、デメリットをきちんと理解していない方が多くいます。

損切りができない

FXでは1回のトレードの損失額を小さくすることが重要です。そのために、損切りを行うことでトータルの損失額が利益額を上回らないようにするのです。しかし、トレードを始めたうちは損失を確定することをためらい、なかなか損切りができない方が多くいます。結果、1回のトレードで多額の損失を抱えることになるのです。

画面にくぎづけでオーバートレード

専業主婦の方は、他の職業の方と比べてトレードの時間を多く取ることができます。しかし、トレードのし過ぎはオーバトレードとなり、結果的には損失に繋がります。オーバートレードとは、常にポジションを保有し、資金をすべて使ってトレードすることです。「稼ぎたい」という焦る気持ちからオーバートレードになり、冷静な判断を欠いてしまいます。

FXのリスク

FXは少額資金から始められます。しかし、一方では損失を抱えるリスクも伴います。FXを始める方は、きちんとリスクについても把握しましょう。

大損

FXは、強制ロスカットにより証拠金以上の損失を抱えない仕組みとなっています。しかし、例外的に証拠金を超える損失を抱える可能性もあります。例えば、自然災害やテロの際に相場が急変動し、強制ロスカットが追いつかずに、証拠金を大幅に上回る損失額が確定する場合もあります。過去にはリーマンショックによる暴落で、借金を抱えた方が続出しました。

FXで大損する理由を体験談から学ぶ。FXに失敗し、借金地獄に陥る人の共通点とは

借金

万が一、借金をした場合は、速やかに対応しましょう。借金が少額の場合、FX会社に返済計画の交渉をしてみましょう。すぐに返済金を用意できない場合、FX会社に返済の意思を伝えれば、返済を待ってもらえる可能性があります。一方、借金が多額の場合は、債務整理や自己破産の手続きをする必要があります。その際は、弁護士などの専門家に相談しましょう。

なお、借金の踏み倒しは、実質不可能です。万が一、滞納した場合は、FX会社より訴えられる可能性があります。訴えがあっても返済しなかった場合は、強制執行として財産、さらには給料まで差し押さえられることになります。

FXで借金地獄に落ちる人の特徴。億を超える借金をした場合、踏み倒すことは可能か

主婦のFX失敗談

FXをしている専業主婦は、どれぐらいの金額で取引し、どれぐらい損失を出してしまったのでしょうか? 実際に主婦トレーダーの失敗談を見てみましょう。

ハイレバレッジ取引

過剰なレバレッジは、損失を増大させるリスクを伴います。以下は、実際にハイレバレッジで損失を出したトレーダーの事例です。

私が購入したのはやはりドル円でした。NHKのニュースの最後に必ず紹介されるのはドル円レートですし、最もなじみがありました。今までの動きは何となく分かっていたと思うし、これからの動きも何となく予想ができそうな気がしたのです。

とりあえず100万円でドルを買うことにし、レバレッジは当時の最高の400倍に設定しました。

その頃、1ドルはちょうど100円前後でした。私は4億円分のドルを保有したのです。

興奮しました。4億円の金を動かしていると思うと、私の損失額の550万円がちっぽけに思えました。

期待に胸が膨らみました。1ドルが1円高くなるだけで400万円の利益を得られるのだという皮算用もしました。

中略

スーパーで買い物を済ましてアパートに帰り、期待に胸を膨らましてFXの画面を開きました。

100万円が50万円になって取引が強制終了されていました。

FXの難しさが分かり、3億稼いで脱税をしたあの主婦の偉大さを感じずにはいられませんでした。

そして私は恐れおののきました。FXを続けていたらあっという間に貯金が無くなってしまう。私はその日のうちに外為オンラインを解約しました。

スリリングな2日間でした。2日で100万円を失いました。あまりのあっけなさにショックを受ける暇さえなかったのです。

引用元:主人で内緒でやったFX、たった2日で100万円を失う。(みんなの大損告白)

現在、国内の最大レバレッジは25倍に設定されていますが、規制されるまでは400倍のレバレッジでトレードが可能でした。しかし、予想を上回る損失を抱えるトレーダーが続出したため、金融庁によりレバレッジが規制されました。

ハイレバレッジは、わずかな値動きで膨大な損失を生み出します。特に知識も経験もない初心者は、過剰なレバレッジは避けましょう。

余剰資金以上を投資

上述しましたが、投資資金は余剰資金を使いましょう。生活費などを使用すると、冷静な判断を失います。以下は、家の貯金を投資したトレーダーの事例です。

旦那に内緒でFXしている幼なじみから今。嗚咽のような声で電話かかってきた。

家の貯金、いまのスイ円の暴騰で全部溶かしたんだと。1300万。

どうにかしてたすけて・・・おねがい・・・って言われたけど、とりあえず一晩考えさせてくれって電話切った。

まじ困った。

中略

また電話かかってきた。旦那にばれた時のこと考えると震えが止まらないと。

俺がいま貸せるのは200万って言ったら、俺が乗っているプラドを売却できないかと。

元々FX勧めたのは俺だから、めちゃくちゃ責任は感じてる。

引用元:【人生オワタ】FXの痛々しすぎるコピペまとめ!破産・借金・大損の体験談が辛すぎる

FXを始める場合は、余剰資金で始めましょう。また、投資は、万が一負けても生活に支障のない範囲で行いましょう。

FXで失敗しないために

儲けたい気持ちが強いあまり、ハイリスクな投資を行うことは危険です。FXで失敗しないために、リスクを抑えた運用を心がけましょう。

勉強をして知識を得てから始める

感情でトレードをするのはやめましょう。FXでは、分析と情報収集が重要です。まずは、分析の知識やスキルを身につけ、日頃の情報収集で相場の変動を検証しましょう。また、自身のトレード内容を振り返ることも大切です。トレードノートなどに、日々のトレード内容を記録し、改善点を洗い出しましょう。

損切りルールを遵守

FXを始める前に、損切りルールを決めましょう。損切りルールとは、資金額やpips数で損切りを行うタイミングをルール化することです。また、損切りルールを決めた場合は、必ずルールを守ってトレードしてください。ルールを決めただけでは意味がありません。どの相場においても、ルールにしたがって機械的に損切りすることが大切です。

余剰資金以上に投資をしない

余剰資金以上に投資をすることはやめましょう。また、専業主婦の方は、家族に言わずに貯金や生活費を投資資金に回すこともいけません。もし、資金的にFXを始める余裕がない場合は、始めるべきではありません。

トレードに慣れるまでハイレバレッジは厳禁

トレード初心者は、まずは低いレバレッジから始めましょう。トレードに慣れるまでは、1〜3倍のレバレッジで行い、トレードに慣れてきた後に、レバレッジを徐々に上げることをおすすめします。ただし、トレードに慣れた場合でも、過剰なレバレッジはかけないようにしましょう。

デモトレードから始める

初心者はデモトレードから始めることをおすすめします。デモトレードとは、仮想の資金で行うバーチャルトレードであり、チャートの見方や損切りのタイミングを訓練することができます。ただし、デモトレードはスリッページが発生しないため、初心者でも勝ちやすくなっています。デモトレードの結果を過信しないようにしましょう。

万が一失敗したら

FXを始めた方で、すでに失敗している方もいらっしゃるかもしれません。その際の対処法について解説します。特に借金を背負った方は、すみやかに対応しましょう。

夫に隠さない

まず、FXで失敗したことは夫に隠さないでください。夫婦である以上、お金に関わることは2人の問題です。夫にも知る権利があります。特に損失額が大きい場合は、すぐに伝えてください。

相場から離れて勉強し直す

一度相場から離れてみましょう。もしかしたら、今は冷静な判断ができる状況ではないかもしれません。一度相場から離れ、FXを客観的に見直し、自身のトレードを改善するために、勉強に時間を費やすことをおすすめします。

借金を背負った場合

借金を背負った場合、すぐに対応しましょう。特に多額の借金の場合は、弁護士に相談することをおすすめします。FXの借金は自己破産することが可能です。ただし、自己破産申請は書類の記入や裁判所の提出など、時間と労力を必要とします。万が一、自己破産が認められなかった場合は、個人再生が可能ため、弁護士などの専門家に相談しましょう。

失敗しないように入念な準備を

今回は、FXにおける専業主婦トレーダーの失敗の原因について解説しました。FXは少額資金で始められる投資として、専業主婦で始める方が多くいます。しかし、FXはきちんと勉強をしなければ利益を出すことができません。安易にFXに手を出すのではなく、きちんとFXの仕組みを理解してから判断しましょう。

万が一損失を抱えた場合、夫に内緒にせず伝えるようにしましょう。特に借金を抱えるほどの金額になった場合は、弁護士に相談する必要もあります。1人で抱えずに、周りに相談することをおすすめします。

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