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ロボアドバイザー「WealthNavi(ウェルスナビ)」について実績や手数料など徹底解説。

更新日:

ロボアドバイザーとして最も人気のあるWealthNavi(ウェルスナビ)について解説します。WealthNaviは預かり資産額は約900億円、利用投資家の数は8万人を超え、利回り実績に対する評価も高い人気のロボアドバイザーです。そのため、ロボアドバイザーを利用した資産運用を考慮している投資家の方は、WealthNaviに関する情報をきちんと確認しておくことが大切です。

ロボアドバイザー、ウェルスナビを利用して投資を行う画面が表示された携帯の画像

ロボアドバイザーとは

ロボアドバイザーとは、AI(人工知能)の技術を駆使して自動で資産運用を行ってくれるサービスのことです。日本国内で配信されているサービスだけで非常に多くの種類がありますが、有名なものとしてWealthNavi(ウェルスナビ)があります。

ロボアドバイザーサービスには主に2種類存在します。ここからはそれぞれどのようなサービスなのかを説明します。

ロボアドバイザーとは?仕組みとメリット・デメリット、具体的な利回りや実績も比較

投資一任型

投資に関する全てをAI(人工知能)などのロボットに任せることができるロボアドバイザーのことです。資産運用に関する簡単な質問に答えるだけで、最適なバランスで資産運用を自動で投資家に代わって資産運用を行ってくれます。

WealthNavi(ウェルスナビ)はこの投資一任型のロボアドバイザーとして、投資初心者に非常に人気があります。

アドバイス型

アドバイス型のロボアドバイザーとは、資産運用に関する質問の解答に応じて最適な資産運用の方針を提案してくれるサービスです。ロボアドバイザー自体が実際の資産運用を行なわず、あくまで資産運用の方針を提案するのみのロボアドバイザーです。ロボアドバイザーはアドバイスのみを行うため、実際の資産の購入手続きやは投資家自身で行う必要があります。

ウェルスナビの詳細

ここからは、投資一任型のロボアドバイザーとして最も有名なWealthNavi(ウェルスナビ)を解説します。WealthNaviを利用して資産運用を行うことで実際にかかる資産運用コストや実績、搭載されている機能を具体的にお教えします。

WealthNavi(ウェルスナビ)とは

WealthNavi(ウェルスナビ)とは、投資一任型のロボアドバイザーです。日本国内のロボアドバイザーのなかで預かり資産額でNo1を誇り、非常に多くの投資家に利用されています。

また、「WealthNavi for SBI証券」としてSBI証券にて証券口座を保有する投資家はより簡単にWealthNaviを利用することが可能となるロボアドバイザーサービスがあります。

WealthNavi(ウェルスナビ)の始め方

取扱銘柄(投資対象)

WealthNavi(ウェルスナビ)では、海外ETF(上場投資信託)(*1)のみを対象に、以下の7種類の商品を対象にポートフォリオが作成されます。

投資対象 取扱銘柄
株式 米国株
日欧株
新興国株
債権 米国債権
物価連動債
オルタナティブ(*2) コモディティ(*3)
不動産

(*1:特定の指標と連動した価格変動が目指される投資信託のことで、証券取引所などに上場しているものを指します。)
(*2:債権や株式などの伝統的な投資対象以外の投資対象のことです。)
(*3:金やプラチナなどの投資商品の全般を指します。)

参考:オルタナティブ投資(おるたなてぃぶとうし) (野村證券株式会社公式サイト)
参考:コモディティ投資(コモディティとうし) (SMBC日興証券株式会社公式サイト)

運用コスト

ここからは、実際に資産運用を行う際にかかるコストを説明します。資産形成を行う際に運用コストを賢く節約することで、形成資産額に差が発生する可能性があり、非常に重要なポイントともなりますので、WealthNavi(ウェルスナビ)の利用を判断する前に以下をきちんと理解しておきましょう。

手数料

まずはWealthNavi(ウェルスナビ)を利用して資産運用を行う際にかかる手数料をお教えします。

  1. 運用管理手数料
  2. 運用管理手数料とは、WealthNaviを利用してロボアドバイザーに自身の保有資産を運用させるために支払う必要があるお金のことです。管理手数料は預かり資産額に応じて年率が異なります。

    預かり資産額 手数料(預かり資産額に対する年率)
    〜3,000万円 1%
    3,000万円〜 0.5%
  3. 信託報酬(海外ETF)
リスク許容度 信託報酬率(年率)
1 0.11%
2 0.11%
3 0.10%
4 0.11%
5 0.11%

信託報酬とは投資信託に限って管理を行う際に投資家が支払う必要のある手数料のことです。WealthNaviでは投資対象が海外ETFに限られているため、運用コストとしてETFの適切な維持・管理を行うために投資家が間接的に負担することとなります。

参考:手数料(WealthNavi公式サイト)
参考:信託報酬(しんたくほうしゅう) (SMBC日興証券株式会社公式サイト)

長期割

WealthNavi(ウェルスナビ)では長期間に渡る資産運用を支援する目的で、資産を長期保有することで適用対象となる手数料の割引制度、「長期割」があります。長期割はWealthNaviの利用期間と運用期間に応じて6ヶ月ごとに手数料が割り引かれる仕組みとなっています。

長期割判定額(預かり資産額で判定) 手数料割引率(年率・消費税別)
50万円以上〜200万円未満 0.01%
200万円以上〜 0.02%

長期割の適用を受けることができる預かり資産額は、毎月1日に判定されます。判定日の1日時点で「長期割判定額」が50万円以上あると、当月から「長期割期間」が開始されます。長期割期間が開始してから6ヵ月間出金をしなければ、翌月(7ヵ月目)から手数料が割引かれていきます。

WealthNaviの長期割は長期的な資産形成を目的に行なわれるため、一度出金が確定した時点で長期割の適用を受けることができる期間は終了となります。ただし、資産出金後に預かり資産額が50万円以上であった場合には、改めて長期割期間が数えられることとなります。

参考:長く続けるほどお得な「長期割」(WealthNavi公式サイト)

キャンペーン

WealthNavi(ウェルスナビ)では、定期的にキャンペーンが行なわれ、現金にてキャッシュバックを受けることができる場合があります。(*1)

キャンペーン名 キャンペーン期間 キャンペーン対象者 特典内容
冬のボーナスキャンペーン 2018年12月1日〜2019年1月31日 左記期間中に初めてまたは追加でWealthNaviに10万円以上を入金した方 入金額に応じて最大30,000円をプレゼント
積立開始キャンペーン 2018年11月20日〜2019年2月19日 左記期間中にエントリーし、3ヶ月連続で自動積立を行った方 自動積立額に応じて最大10,000円をプレゼント
招待キャンペーン 2018年11月1日〜2019年1月31日 左記期間中にご家族・ご友人をWealthNaviに招待した方、および招待を受けた方
  • 招待者

1名招待ごとに500円 (上限:15,000円/30名)

  • 被招待者(招待された方)

500円

期間限定で様々なキャンペーンが行なわれ、それぞれの条件に該当する場合には利用することでお得に資産運用を行うことが可能となります。

(*1:2019年1月11日時点の情報です。)

参考:キャンペーン(WealthNavi公式サイト)

運用金額

資産運用金額ごとの条件を解説します。

最低投資金額 最低自動積立金額(自動積立制度の有無含む) 出金可能額
10万円 1万円(以降1円単位) 全額

最低投資額とは、上述の基準金額以上を入金しないとWealthNavi(ウェルスナビ)を利用した投資を行うことができない基準額のことです。最低自動積立金額は、自動積立投資を行うことができる毎月の積立金額の最低基準のことです。

機能

ここからは、WealthNavi(ウェルスナビ)に搭載されている機能をお教えします。

機能 WealthNaviの搭載の有無
1.資産運用シミュレーション 無し
2.自動税金最適化 有り
3.リスク回避機能(下落ショック軽減) 無し
4.自動リバランス 有り
5.自動再投資 有り
6.自動発注 有り
7.おつりで投資 有り
8.クイック入金 有り
9.家計簿アプリとの連携 有り
  1. 資産運用シミュレーション
  2. 質問の回答に基づいて作成されたポートフォリオに沿って、指定期間・指定金額の条件で資産運用を行った場合に結果的にいくらの資産を形成することができるのかをシュミレーションできる機能のことです。

  3. 自動税金最適化
  4. 「DeTAX(デタックス)」と言われる機能で、ある一年間資産運用を行うことで支払いの必要がある税負担の一部または全部を翌年以降に持ち越すことができます。

  5. リスク回避機能(下落ショック軽減)
  6. AI(人工知能)が、世界中のニュースやSNSといった膨大な情報と市場データをもとに、投資対象銘柄や関連する指数が大幅に下落するかどうかを判断して保有銘柄の売買取引によって下落リスクを自動的に軽減する機能です。

  7. 自動リバランス
  8. 資産運用を行っていくなかでETFの時価が変動し、ポートフォリオの資産割合が最適なものとかけ離れたものになっていく場合があります。その割合を最適な状態に戻すことをリバランスと言い、自動で行ってくれる機能のことです。

  9. 自動再投資
  10. 投資信託の分配金を再度同じ銘柄の投資に回すことを再投資と言い、一定金額を超えた時点で自動的に再投資に回される機能のことです。

  11. 自動発注
  12. 簡単な質問に回答しリスク許容度を決定して、最低投資額を設定することで自動的にETFの買い付けが行なわれる機能です。

  13. おつりで投資
  14. 日常生活の買い物のおつりを投資に回すことができる機能です。「マメタス」というアプリをダウンロードすることで、買い物のおつりを使用して自動的に資産運用が行なわれます。

  15. クイック入金
  16. インターネットバンキング(*1)を利用することで、24時間365日WealthNavi口座へ入金できるサービスです。

  17. 家計簿アプリとの連携
  18. 家計簿アプリとWealthNaviを連携させることで、WealthNaviの資産状況をほかの金融資産の状況と合わせて家計簿アプリで確認することができる機能です。マネーフォワード・Moneytree・Zaimの3アプリと連携可能です。

(*1:三井住友銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、住信SBIネット銀行、ソニー銀行、イオン銀行のいずれかのインターネットバンキングサービスの利用が必須です。)

参考:サービス(WealthNavi公式サイト)
参考:再投資(投資信託)(さいとうし(とうししんたく)) (野村證券株式会社公式サイト)
参考:マメタス(WealthNavi公式サイト)

運用益

WealthNavi(ウェルスナビ)を利用した実際の資産運用の結果、投資家が得ることができる運用益について解説します。これからWealthNavi(ウェルスナビ)の利用を考慮する際には非常に重要なポイントですので、きちんと確認しておきましょう。

利回り実績

WealthNavi(ウェルスナビ)を利用した資産運用の実績をお教えします。利回り実績は個人投資家のブログなども参考にして確認することができますが、以下ではWealthNaviが行ったWealthNaviを使用した資産運用実績の結果をお教えします。

2016年1月19日に100万円を預け、その翌月から毎月3万円ずつ積立投資を2018年11月30日まで行ったケースの運用実績です。WealthNaviでは運用開始前の質問から投資家のリスク許容度を1から5の段階に分けてポートフォリオが形成され、リスク許容度の数字が大きくなるほどハイリスク・ハイリターンの運用を行うこととなります。リスク許容度に応じたそれぞれの実績を参考に、自身の投資WealthNaviを活用するかどうかを判断していきましょう。

  1. ドル建ての場合
  2. リスク許容度 累積元本額(ドル)(*1) 資産評価額(ドル)(*2) リターン
    1 1.78万 1.89万 +6.4%
    2 1.78万 1.97万 +10.8%
    3 1.78万 228万 +13.0%
    4 1.78万 2.02万 +13.4%
    5 1.78万 2.10万 +18.0%
  3. 円建ての場合
リスク許容度 累積元本額(円)(*1) 資産評価額(円)(*2) リターン
1 202万 214万 +6.0%
2 202万 223万 +10.4%
3 202万 228万 +13.0%
4 202万 234万 +15.8%
5 202万 237万 +17.6%

ドル建ての場合には、資産評価額がリスク許容度に応じて1.89万ドル(+6.4%)から2.10万ドル(+18.0%)に伸びています。また円建ての場合にも累計元本額が202万円なのに対して、期間終了後の資産評価額リスク許容度に応じて214万円(+6.0%)から237万円(+17.6%)まで成長しており、期間全体で見て資産が安定的に成長していることが分かります。

(*1:2016年1月19日時点の預け資産100万円に加えて毎月の積立額3万円を足した、総投資元本額です。)
(*2:2018年11月30日時点での資産額です。)

参考:WealthNaviの運用実績(WealthNavi公式サイト)

分配金

次に、投資信託を運用することで得られる分配金に関する情報を説明します。WealthNavi(ウェルスナビ)では、コストの安い海外のETF(上場投資信託)(*1)へ投資することができ、銘柄によって分配金の分配時期や場所が異なります。

ETF銘柄 分配時期 分配場所 分配金利回り(*2)
1.VTI(米国株) 3・6・9・12月 WealthNavi内口座の現金部分 1.48%
2.VEA(日欧株) 3・6・9・12月 WealthNavi内口座の現金部分 1.63%
3.VWO(新興国株) 3・6・9・12月 WealthNavi内口座の現金部分 0.80%
4.AGG(米国債権) 毎月 WealthNavi内口座の現金部分 2.70%(2018年5月)
5.TIP(物価連動債) 毎月 WealthNavi内口座の現金部分 5.32%(2018年5月)
6.GLD(金) なし なし なし
7.IYR(不動産) 3・6・9・12月 WealthNavi内口座の現金部分 3.2%
  1. VTI(米国株):米国株式のほとんどに投資することができるETFのことです。
  2. 米国株式市場全体の値動きと連動するように設計されています。

  3. VEA(日欧株):米国以外の先進国に対して投資することができるETFです。
  4. 欧州地域・太平洋地域の先進国市場(*3)とカナダの株式が組み合わさったETFです。

  5. VWO(新興国株):中国・台湾・インド等の新興国へ分散投資することができるETFです。
  6. 新興国市場の時価総額とほぼ同様の値動きをします。

  7. AGG(米国債権):米国債権市場に連動するETFです。
  8. バークレイズ米国総合インデックスという、主要な4種類の米国債券指数(*4)を合成したインデックスの動きに連動します。

  9. TIP(物価連動債):米国国債に投資するETFです。
  10. 30以上の様々な種類の米国債を組み合わせたものです。

  11. GLD(金):金の価格に連動したETFです。
  12. VTIやVEAに比べて品質劣化がなく、永久的に資産価値がある非常に安全な投資対象です。

  13. IYR(不動産):米国の不動産ETFです。
  14. 米国の不動産関連業界の株式指数と連動します。対象銘柄は100を超え、米国不動産に幅広く投資することができます。

対象ETFによって投資家が得ることができる分配金額には開きがありますが、上述の利回りは時期によって異なります。あくまで参考程度に、海外ETFの運用によって投資額の1.0%~2%の分配金を得ることができると考えておきましょう。

(*1:証券取引所に登録され、株価などの指標に合わせて同様の値動きができるよう、何種類もの株式などを組み合わせた金融商品のことです。)
(*2:2018年3月時点での数値です。米国債権と物価連動債以外は全てこの時点での数値となります。)
(*3:日本・英国・カナダ・フランス・ドイツ・スイスを始めとする先進国を指します。)
(*4:債権市場における複数の商品・会社の価格を統合や平均化した数字のことです。)

期間

WealthNavi(ウェルスナビ)を使用した資産運用を行うまでにかかる期間を説明します。以下の期間を知って、時間に余裕をもってWealthNaviの利用手続きを始めていきましょう。以下は全て平日の20時までに手続きを行った場合にかかる期間です。

入金から買い付けまで 入金日の深夜から自動購入可能
出金依頼から出金まで 3営業日
運用プランの変更 変更手続き日の深夜にポートフォリオ再構築

最低投資額以上の投資資金の入金を平日20時までに行うと、その日の深夜にポートフォリオが形成され自動でETFの購入が行なわれます。翌日の朝にはポートフォリオを確認することが可能です。

出金依頼は20時までの依頼でその日のうちに保有資産が売却され、3営業日後に出金先のお客様の銀行口座へ送金されることとなります。ただし、間に日本もしくはニューヨークの休日がある場合には4営業日後の送金となります。また、WealthNaviのリスク許容度による資産運用プランの変更は、パソコン・スマートフォンどちらからでも手続き可能で、平日20時までに変更手続きを完了することでその日の深夜にポートフォリオが再構築されます。

参考:初回入金をしましたが、いつETFが購入されますか? (WealthNavi公式サイト)
参考:出金手続きから銀行への着金までどのくらいかかりますか? (WealthNavi公式サイト)
参考:リスク許容度は変更できますか? (WealthNavi公式サイト)

確定申告

WealthNavi(ウェルスナビ)を使用した資産運用の場合、開設している証券口座の種類によって確定申告の必要の有無が異なります。

証券口座の種類 確定申告の必要
特定口座・源泉徴収有り 無し
特定口座・源泉徴収無し 有り
一般口座 有り

源泉徴収とは資産運用益が発生した時点で事前に税金が差し引かれる制度のことで、源泉徴収有りの口座を選択することで確定申告手続きを行う必要がなくなります。特定口座の源泉徴収なし口座と一般口座では、投資家が自身で確定申告を行って納税手続きを完了する必要があります。

また、海外ETFの配当については現地の条件に基づいて源泉徴収された後、差し引かれた金額に対して日本国内で再度課税されています。この二重課税を調整したい場合には確定申告を行って外国税額控除の適用を受ける必要があります。

参考:確定申告は必要ですか? (WealthNavi公式サイト)
参考:No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人(国税庁公式サイト)
参考:No.1240 居住者に係る外国税額控除(国税庁公式サイト)

アプリ

WealthNavi(ウェルスナビ)のロボアドバイザーサービスは、スマートフォンアプリから利用することができます。

スマートフォンアプリでは、タッチIDよるログインやクイック入金などの設定を簡単に行うことが可能となります。また、スマートフォンがあればいつでもどこでも自身の資産運用状況を確認することができ、非常に便利です。

参考:WealthNaviスマホアプリ(WealthNavi公式サイト)

提供金融機関

WealthNavi(ウェルスナビ)は様々な金融機関と提携しています。

  1. SBI証券
  2. 住信SBIネット銀行
  3. ソニー銀行
  4. イオン銀行
  5. 横浜銀行

上述の金融機関にて証券口座を開設・保有している投資家であれば、他金融機関の証券口座を保有している場合より簡単にWealthNaviを利用した資産運用を行うことができます。また、以下はWealthNaviの資本金と預かり資産額、WealthNaviを利用している投資家の数です。

資本金(2018年10月31日時点) 預かり資産額(2018年7月9日時点) 運用者数(2018年7月11日時点)
56億8,578万円 900億円以上 8万人

サービス配信から2年で預かり資産が900億円を超え、8万人以上の投資家に利用される非常に人気のロボアドバイザーであることが分かります。

参考:会社概要(WealthNavi公式サイト)
参考:WealthNaviの急成長(WealthNavi公式サイト)

WealthNavi(ウェルスナビ)のメリットまとめ

ここからは、WealthNavi(ウェルスナビ)を利用して資産運用を行うメリットを解説します。以下の4点をきちんと理解して、WealthNaviを自身の投資に活かしてみましょう。

自動で運用

WealthNavi(ウェルスナビ)を利用するメリットの1点目に、WealthNaviが投資家に代わって資産を自動で運用してくれることがあります。投資一任型のロボアドバイザーであるWealthNaviは、基本的に投資家が取引ごとに手続きを踏む必要がなく、自動で資産運用が行なわれます。

投資に割ける時間が少ない投資家にとっては、手間が省けることで大きなメリットとなります。

自動税金化サービス

WealthNavi(ウェルスナビ)ではある一年間、資産運用を行うことで支払いの必要がある税負担の一部または全部を翌年以降に持ち越すことができる「DeTAX(デタックス)」機能が搭載されているメリットがあります。

資産運用の際、本来であれば分配金の受け取りやリバランスなどによるETFの売却によって発生する利益に対して税金がかかります。しかしDeTAX(デタックス)機能では、含み損のある保有銘柄があった場合に、その銘柄を売却すると同時に「同じ銘柄を、同じ数量、同じ価格」で買い戻すことで、ポートフォリオの構成を維持したままその年の税負担の軽減を計ることができます。

WealthNaviでは、この税金最適化サービスが自動で適用されて取引が行なわれます。

参考:DeTAX(デタックス)について教えてください。 (WealthNavi公式サイト)

手数料の長期割

WealthNavi(ウェルスナビ)利用のメリット3点目に、手数料の長期割があります。これは、WealthNaviを利用して資産運用を長期的に行うことで適用される手数料の割引サービスです。

資産形成を目的として運用を行うにも関わらず、運用コストで沢山のお金が引かれてしまっていては元も子もありません。そのため、少しでも運用コストを抑えて資産運用を行うことが大切です。

参考:長く続けるほどお得な「長期割」(WealthNavi公式サイト)

利回り実績

WealthNavi(ウェルスナビ)は、利回り実績が高いというメリットがあります。ロボアドバイザーを利用しているにも関わらず、結果的に保有資産がマイナスとなってしまっては、高い手数料を支払って代わりに投資をしてもらうメリットがありません。

上述の運用実績から分かるように、WealthNaviを利用して資産運用を行うことで結果的にプラスの実績が得られていることから、一時的な含み損が発生した場合でも長期的な視点で運用を行うことで手間が少なく安全に資産形成を行うことができます。

参考:WealthNaviの運用実績(WealthNavi公式サイト)

WealthNavi(ウェルスナビ)のデメリット

WealthNavi(ウェルスナビ)利用のメリットを説明しましたが、ここからはWealthNaviを利用した資産運用のデメリットを解説します。メリットだけでなくデメリットもきちんと理解したうえで、WealthNaviの利用を判断していきましょう。

元本割れリスク

WealthNavi(ウェルスナビ)利用のデメリットの1点目として損失発生のリスクがあります。投資にリスクは付き物です。ロボアドバイザーを利用している場合でも、不測の事態に影響されて株価が暴落するリスクが潜んでいます。

2ch(2ちゃんねる)(*1)にはWealthNaviを利用した資産運用にてマイナスが発生している投資家が多く書き込みをしており、実際に元本割れリスクが潜んでいることが分かります。

(*1:様々な種類のテーマについて書き込みがされているネットの総合掲示板のことです。)

NISA(ニーサ)が利用できない

WealthNavi(ウェルスナビ)利用のデメリット2点目として、NISA(ニーサ)口座から利用できないことがあります。

NISA(ニーサ)とは、一定期間内に一定金額内の投資資金から行った投資の利益を非課税にて受け取ることができる税制優遇制度のことです。投資利益が非課税適用を受けることができるという、投資家にとっては非常に大きなメリットがありますが、WealthNaviではNISA口座からロボアドバイザーサービスを利用することはできません。

NISAとは?初心者でも分かるNISA解説。種類と運用時の注意点

人によっては手数料が割高

WealthNavi(ウェルスナビ)を利用することで、高い手数料が取られるデメリットがあります。WealthNaviや他ロボアドバイザーを利用することで、投資家に代わってロボアドバイザーが資産の売買取引やポートフォリオの調整などを行うため、その分の運用コストがかかります。

そのため、自身で売買取引などの資産運用に関する判断を下せる投資家にとっては手数料が非常に高くなります。

WealthNavi(ウェルスナビ)とTHEO(テオ)の大きな違い

人気のロボアドバイザーサービスの違いを説明します。日本国内で人気のロボアドバイザーサービスとして、WealthNaviに次いで「THEO(テオ)」というサービスがあります。サービス提供時期はTHEOの方が5ヶ月早いですが、他にどのような違いがあるのでしょうか。

比較条件 WealthNavi THEO
取扱銘柄 7銘柄 41銘柄
機能 税金自動化:○
AIアシスト:×
税金自動化:×
AIアシスト:○
最低投資額 10万円 1万円
手数料(預かり資産額に対してかかる年率) 〜3000万円=1%
3000万円〜=0.5%(消費税別)
〜3000万円=1%
3000万円〜=0.5%(消費税別)

WealthNaviでは7銘柄のみに投資可能ですが、THEOでは41もの種類から自由に投資先を選択することができます。さらに、THEOはAI(人工知能)によるポートフォリオ下落リスクを軽減してくれる機能が搭載されていますが、税金の最適化を自動で行ってくれる機能は搭載されていません。また、最低投資額が10万円であるのに対し、THEOでは1万円から投資を開始することができます。

資産運用の際にかかる手数料は同じなため、自身の資産形成の目的やスタイルに合わせて適したものを選択することが大切です。

参考:手数料について(THEO公式サイト)

WealthNavi(ウェルスナビ)の始め方

ここからは、WealthNavi(ウェルスナビ)の始め方をお教えします。以下の手順を踏んで、ウェルスナビWealthNaviを使用した資産運用を開始していきましょう。

新規登録

WealthNavi(ウェルスナビ)への新規登録の方法を説明します。まずはWealthNaviのユーザーとして登録を行いましょう。

1.無料診断

まずはWealthNaviの公式サイトから運用プランの診断を行います。最短1分で完了する非常に簡単な質問に答えることで、自身に最適な運用プランが提案されます。リスク許容度は以下項目の質問に解答することで診断されます。

  1. 年齢
  2. 年収
  3. 金融資産
  4. 毎月の積立額
  5. 資産運用の目的
  6. 株価が1ヶ月で20%下落したら?

上述の質問に対して、4種類の選択肢から自身が該当する項目を選択するだけで、診断が行われ、最適なポートフォリオが提案されます。

2.ポートフォリオ編集

WealthNavi(ウェルスナビ)の診断によって提案されたポートフォリオを、「詳細設定」から自身で細かく修正することができます。提案されたポートフォリオでそのまま運用を開始したい場合にはそのまま「次へ」をクリックして、口座開設の手続きを行うことができます。

口座開設

ユーザー登録が完了したら、口座開設を行います。口座開設は最短3分、オンライン上で完了することができます。

1.ユーザー登録

自身ポートフォリオを確定後、まずはユーザー登録を行います。WealthNavi(ウェルスナビ)にログインする際のメールアドレスを入力し、「次へ」をクリックすると、WealthNaviから確認メールが届きます。確認メールにある認証コードとログインに必要なパスワード入力してユーザー登録を行います。

2.個人情報を入力する

「ユーザー登録をする」をクリックし登録完了後、以下の個人情報を入力します。

  • 電話番号
  • 職業
  • 投資経験
  • 出金時の振込先口座
  • 氏名
  • 生年月日
  • 性別
  • 個人情報の取扱いについて確認後、「登録」をクリックします。

    3.本人確認書類を登録

    WealthNavi(ウェルスナビ)の口座開設には自身の身分証明書の提出が必要になります。そのため、以下2種類の本人確認書類の登録方法のうちいずれかを用意して本人確認書類の登録を行う必要があります。

    1. 運転免許証+マイナンバー通知カードもしくは住民票(マイナンバー記載)
    2. マイナンバーカード

    運転免許証はパスポートで代用することが可能です。上述の書類を撮影して登録後、規約事項に同意して申し込みを行うこととなりますが、この際に源泉徴収あり特定口座を希望しますの項目をクリックすると開設する証券口座の種類を選択することができます。WealthNaviに税金の手続きを全て行ってもらいたい場合には、「特定口座(源泉徴収あり)」を選択しましょう。

    申し込み完了後、2日営業日後に登録した住所宛てに口座開設完了の通知が届くことで口座開設は完了です。

    4.運用プランを選択する

    「口座開設のお知らせ」が届いたあと、WealthNavi(ウェルスナビ)にログインし、自身の運用プランを選択します。資産運用プランの選択は、資産運用後の目標金額、運用方針、リスク許容度から選択することができます。

    5.入金する

    運用プラン決定後、投資資金の入金を行います。WealthNavi(ウェルスナビ)口座への入金方法は以下の2種類から自由に選択して行うことができます。

    1. 通常振込
    2. クイック入金

    通常振込は国内の金融機関であれば窓口・ATM・インターネット等から入金することができます。基本的には当日扱いの振込はその日のうちにWealthNavi口座へ反映されます。また、クイック入金は無料で行うことができますが、以下の対象金融機関のインターネットバンキングの口座との契約が必要となるため、注意が必要です。

    1. 三井住友銀行
    2. みずほ銀行
    3. 三菱UFJ銀行
    4. 住信SBIネット銀行
    5. イオン銀行

    いずれのインターネットバンキング口座を保有していない場合にはクイック入金を利用することができません。通常振込にて入金を行うこととなります。入金完了後、実際にWealthNaviから投資を開始することとなります。以下の公式サイトから実際にWealthNaviの利用を開始しましょう。

    WealthNaviを始める

    WealthNavi(ウェルスナビ)で便利機能を使いながらコストを抑えた資産運用を始めましょう

    WealthNavi(ウェルスナビ)について詳しく解説しました。実際にWealthNaviを利用して資産運用を行う際にかかる運用コストや、運用実績、搭載されている機能を詳しく解説しました。WealthNaviは最低投資額の条件が厳しく設定されていますが、DeTAX(デタックス)機能が搭載されており、自動で税金の最適化を行ってくれるため、節税を行いたい投資家にとっては非常に魅力的です。投資資金を10万円以上保有しており、できるだけ税負担を軽く、なおかつ自身が投資に割ける時間が少なくあまり勉強することができない投資家に最適なロボアドバイザーサービスと言えます。

    自身の投資スタイルや状況に応じてWealthNaviの利用を判断していきましょう。

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