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株式投資の始め方入門。初心者や学生でも負けない取引方法と必要資金も解説

更新日:

投資初心者の株式投資には大きなリスクが潜んでいます。今回は投資初心者や学生向けに、株式投資の始め方とその際に必要な知識をお伝えします。実際に株式投資を始める前に知っておくべき知識から証券口座開設手続きまでを説明し、さらに銘柄選びや証券会社選びのポイントと具体的なおすすめ、情報収集の際に便利な本とブログもご紹介します。株式投資を始める前にご一読して、知識を蓄えてから安全に投資を行っていきましょう。

株式投資の始め方に悩む投資初心者の画像

株を始める前に

「株式投資」と聞いて難しそうなイメージを抱く方も少なくないのではないでしょうか。株や投資に関する知識がない状態で、投資を始めて、実際に儲けることはできるのでしょうか。ここからは株式投資の始め方について基本的な知識と、実際に投資を行う際に負けない投資方法を解説していきます。

株式投資のおさらい

株式投資とは、「株式」に対して行う投資のことです。そもそも「株式」とは、金融商品取引法第二条(*1)において「株券」と言われ、有価証券(*2)のひとつとして株式会社の財産的価値を表すものです。

証券市場に上場されている株式会社が資金調達のために株式を発行し、その企業に対して資金援助という形でサポートを行いたい投資家が発行された株式を購入する仕組みとなっています。株式を購入することで投資家は購入先企業の「株主」となり、経営についての責任を保有株式数分、株主が負担することになります。

以下からは、このような株や株式投資の入門時に必要となる基礎知識について解説します。

(*1:証券市場での有価証券発行や売買に関する取引について規定した法律です。)
(*2:株式や債権・手形・小切手等の、それ自体が財産価値を保有するもののことです。)

参考:[第二条]金融商品取引法(電子政府の総合窓口e-Gov公式サイト)
参考:有価証券(SMBC日興証券公式サイト)

株初心者にもわかる株式投資の概要を解説。株式投資を始める前に抑えるべき知識とは

値上がり益

値上がり率とは、自身が購入した株式の値段が購入時よりも高騰している状態で売却した際に得ることができる利益のことを言います。値上がりした状態の金額から購入時の値段を引いた差額が値上がり益となります。これは「売却益」とも言われ、投資の大きな収入源です。

例えば、株式Aを100株80万円で購入した場合に、その後の市場の値動きによって株式A100株が100万円に値上がりしその時点で売却すると投資家は20万円の値上がり益を得ることができます。

株主優待

株主優待とは、株式会社が株主に対して謝意から商品等を提供することを言います。優待商品は自社製品を物品で提供するケースやサービス券等を貰える場合等、企業によって異なります。

株主優待は物品もしくは金券等で提供されるため、基本的に課税対象とならず個人投資家にとっては大きなメリットとなります。

参考:株主優待(野村證券公式サイト)

配当

株主に対して利益の一部が支払われるもののことです。基本的に配当は現金にて支払われるため、「配当金」と言われるのが一般的です。

この配当も株主優待と同様に株式会社によって金額が異なり、株式1株に付き
、いくらという風に金額が設定されています。例えば株式Aを100株保有し、1株当たり50円の配当があった場合には5,000円(*1)の配当金を受け取ることが可能です。保有株式数に応じて受け取ることができる配当金の金額が変化することになります。

(*1:1株50円×保有株式数100株=5,000円)

IPO(アイピーオー)

株式投資を始めようと調べ始めた際に、「IPO」(アイピーオー)というワードを見聞きしたことがある方も少なくないのではないでしょうか。「IPO」とは、「Initial Public Offering」の略語で新規上場株式のことを指します。

株式は、証券市場に公開されることで誰でも売買可能となり、上場された時点から様々な投資家によって取引が行なわれます。新規上場株式「IPO」は上場前に抽選によって購入することができ、上場前の株式の価格は基本的に安く設定されていることから、上場に伴って高確率で価格が上がります。つまり、高確率で利益を上げることが可能な株式となっており、投資家に人気のある投資商品となっています。ただし人気故に当選確率が非常に低いのが難点です。

参考:新規公開株(IPO)とは(カブドットコム証券会社公式サイト)

株式投資で負けないために

株式投資を行う際にどのような点を意識することで儲ける投資を行っていくことができるのでしょうか。せっかく投資資金を用意して資産形成を行うにも関わらず、損失を繰り返していては元も子もありません。しかし、知識が少なく大きな損失を被る可能性がある株式投資初心者は、いきなり勝てる投資法を模索するのではなく、まずは「負けない」投資方法を選択して投資を行っていくことが重要です。そこでここからは負けない株式投資を行うために必要となるポイントを5点お教えします。

少額から始める(予算上限を設定する)

負けない株式投資の始め方のポイント1点目は、少額投資を行うことです。投資初心者の方が情報収集していくなかで、投資で大儲けした成功例だけでなく大損した失敗例に遭遇することもあると思いますが、株式投資は投資家全員がハイリスク・ハイリターンを背負って行っている訳ではありません。

投資にリスクは付き物ですが、そもそもの1度の投資額を少額にし、投資資金に上限を定めることで価格変動リスクの負担を軽減できます。投資による損失は1度に購入した株数とその購入金額に応じて投資家に対する影響度が異なってきます。そのため、1度に1銘柄に対して多額の投資を行うことで、その銘柄に値下がりが生じた場合には一気に損失を被ることとなります。そこで1銘柄(*1)に対して少額での投資を行うことで大損のリスクを防ぐことが可能となります。

株式投資は基本的に、50株や100株といった1単元(*2)ごとに売買する仕組みとなっていますが、証券会社によっては1単元未満の株数から購入可能なことがあります。この1単元未満株は「ミニ株」と言われ、有名企業の株式に対しても投資が可能で、一度に高額の資金を投資するにはリスクが大きい投資初心者にとっては非常に便利なものとなっています。少額投資を行う際にはこのミニ株を視野に入れて銘柄選びを行うことが有効です。

(*1:投資家が売買を行うことができる株式の有価証券の名前のことです。)
(*2:株式売買取引が行なわれる際の株式のまとまりのことで、株式会社によって1単元の株数は異なります。)

参考:単元株(SMBC日興証券公式サイト)

現物取引のみ

現物取引とは、投資家自身が現時点で保有している資金を使って購入可能な範囲で株式を売買することを言います。投資には現物取引のほかに、投資家が株式売買の時点で購入代金や株資産を保有してなくても資金等を証券会社から借りて株式投資を行うことが可能な信用取引がありますが、基本的に株式売買を行う際には前者の現物取引によって行なわれます。

信用取引によって株式購入を行い購入銘柄が暴落した場合、暴落分の赤字に加えて借金の負担が加わることで大損となる可能性があります。また、信用取引は資産を借り入れて株式売買を行うことになるため、通常売買時にかかる取引手数料に加えて金利(*1)がかかってきます。さらに、資金借り入れの信用のために担保(*2)を預ける必要もあり、価格が下落せずとも投資家の負担が少なくありません。

自身の投資資金の範囲内で現物取引によって売買取引を行うことが大切です。

(*1:借りたお金の返済期間や金額に合わせてかかる手数料のことです。)
(*2:将来的な債務不履行に備えて返済分の資産を確保しておくことです。)

参考:現物取引とは? (松井証券公式サイト)

株価が下がったからといって投げ売りしない

市場は毎日価格が様々に上下します。そのため、株式を購入した翌日に値下がりするといったことも少なくありません。しかし、投資は基本的に長期間の値動きの上下を経て、最終的な儲けを予想して行っていくものになります。そのため、毎日の値動きに影響されて値下がりした時点で損失を覚悟して投げ売りせず、長期的な視点で今後の価格変動を見据えて判断を下すことが大切になります。

参考:投げ売り(野村證券公式サイト)

分散投資

1度に1銘柄に対して大金を投資した場合、その銘柄が暴落した際には非常に大きな損失を被るリスクがあります。そこで、投資対象や1銘柄に対する投資金額を分散させることでリスクの軽減を行うことが可能となります。分散投資とは、投資対象又は投資資金を分散して投資することを言いますが、投資株式の銘柄を分散させることで必然的に投資資金も分散されます。つまり、一方を分散させることでそれに伴って一方も自動的に分散されることとなります。

例えば、株式Aを200株200万円で購入した場合と、株式Aを100株100万円、株式Bを100株100万円で購入した場合では、投資家の投資資金の金額はどちらも200万円と変化しませんが、株式Aが暴落した際に投資家が被る負担が異なります。

投資先を1銘柄に集中させず、複数に分散させることでリスクヘッジを行うことができます。

参考:分散投資のススメ(みずほ証券公式サイト)

トレード目標を定めてトレードスタイルを決める

負けない投資のポイント5点目は、投資目標を事前に決めておくことです。投資の目標を予め設定しておくことで、実際に保有株式が値上がりした際にその目標値に達した時点で迷うことなく売却に踏み切ることができます。投資において売却タイミングの見極めは大きなポイントとなり、特に投資初心者はなかなか売却に踏み切ることができません。そこで投資開始前に具体的に数値を定めておくことで、その数値を超えた、もしくは下回った時点でスムーズに売却に踏み切ることが可能となります。

投資目標の設定は、売却タイミングだけでなく積極的な資産形成を行う期間も明確になります。株式投資はリスクも潜んでいることや値動きがあることからそれなりに注力して運用を行う必要がありますが、目標金額まで資産を形成できた場合には銀行口座での預貯金等に切り替える等資産形成の方法を変化させることも可能になります。

このような目標を設定することで、そのゴールに対してどのようなプランで投資を行っていくのかを決定し、自身の投資スタイルが確立することとなります。

初心者・学生にもわかる株の始め方の手順

株式投資を始める際に必須となる基礎知識と、負けない投資を行うためのポイントをお伝えしてきました。では、投資初心者や学生が実際に株式投資や取引を始めるにはどのような手順で行っていけばよいのでしょうか。以下より簡単な株式投資の始め方と証券会社の選び方、おすすめ銘柄や売買取引の基礎知識について解説します。

これから株式投資を始めたい方にとって非常に役立つ内容となっていますので、自身の投資のスタート時に参考としてみてください。

資金を用意する

まずは、投資資金を用意する必要があります。投資資金と聞くと大金が必要なイメージがありますが、近年ではミニ株にて少額から投資を行うことが可能で、5万円ほどの用意があれば簡単に投資を始めることができます。まとまった大金を用意することが困難な学生さんでも、ハードルが低くなっています。

証券口座を開設する

株式売買は基本的に証券口座からのみ行うことが可能なため、証券会社にて証券口座を開設することが必要になります。ここでは簡単に証券口座の始め方をお教えします。

証券口座を選ぶ

手続きを始める前に、自身がどこの証券会社で証券口座を保有するかどうかを決定することが必要です。各証券会社における証券口座の2点に着目して自身の証券会社を選択することが重要です。

  • 手数料
  • 取扱商品
  • 証券口座を経由して株式売買取引を行う際には、基本的に1取引について手数料が発生することになります。また、手数料の仕組みは証券会社によって異なるため、自身の投資スタイルに応じて負担の大きな手数料も違います。できるだけ投資コストを安く抑えることで最大限お得に投資を行えるよう、自身の投資スタイルから手数料を考慮することが大切です。

    投資は株式以外にも、投資信託や債権等様々な金融商品に対して行うことができます。また、株式投資に関して言えば、日本国内だけで一部上場企業数は2,116(*1)となっており、そのなかで投資可能な銘柄が証券会社によって異なっています。そこで取扱商品の数が多い証券会社を選択することで、投資を行っていくうちに別の金融商品に投資を行いたくなった場合でも、新たに別の証券口座を開設する手間がかかりません。

    自身の投資スタイルに応じて2観点から最適な証券会社を選択することが大切です。

    (*1:2018年11月28日現在。)

    参考:上場会社数(日本取引所グループ公式サイト)

    必要書類を揃える

    証券口座を開設したい証券会社が決定したら、必要書類を用意します。基本的にどの証券会社でも本人確認書類が求められることになります。本人確認書類とは、運転免許証や健康保険証、在留カード、パスポート等が該当しこれらに加えてマイナンバーの分かる個人番号カードもしくは通知カードも用意が必要です。

    近年ではネット証券会社を利用する方が多く、こういった書類をスマートフォンからアップロードすることで口座開設手続きがアプリ上で完結することも少なくありません。また、証券会社によって本人確認書類で求められるものが異なることがあるため、開設手続きを行う際にきちんと確認することが大切です。

    開設口座の種類に注意

    証券口座は口座自体に年末時の確定申告手続きの違いから3種類に分かれており、口座開設時にどの種類の証券口座を開設するかどうかを選択する必要があります。

    1. 一般口座
    2. 特定口座(源泉徴収なし)
    3. 特定口座(源泉徴収あり)

    一般口座は、1月1日から12月31日までの1年間である証券口座から行った投資の損益を計算、納税額を算出し納税するといった一連の手続きを全て投資家自身で行う証券口座です。2種類目の特定口座(源泉徴収なし)では、証券口座での投資利益の受け取りごとに税金が引かれず、年末に証券会社から損益額が算出された報告書が届き、納税手続きのみを投資家自身で行う必要があります。

    こういった種類の証券口座に対し、特定口座(源泉徴収あり)では、証券口座から行った投資利益を受け取る度に「源泉徴収」によって税金が差し引かれ、年末の手続きが一切不要となる証券口座です。

    投資初心者であれば、特定口座(源泉徴収あり)を選択することで脱税の心配がなく安心して投資を行うことができます。

    参考:特定口座(日本証券業協会公式サイト)

    入金する

    証券会社・証券口座の種類を選択し、必要種類を用意した後に証券口座を開設したい証券会社の手続きに従って開設手続きを行うことで口座開設は完了します。

    さらにその後、開設した証券口座に用意した投資資金を入金することで投資の準備が完了することとなります。

    未成年の場合は注意

    多くのネット証券会社では、親の同意書があれば未成年でも証券口座を開設することができます。そのため、高校生や大学生であっても証券口座を保有し投資を始めることが可能です。

    しかし、株式売買取引を行うことができる市場の開場時間は平日の朝9時から11時半までと、12時30分から15時までの2回となっており、この時間帯に授業がある学生はあまり積極的に取引を行うことができません。特に、授業を自由に編成することができない高校生は学業の妨げになる可能性があり、長期休みの期間以外に投資を行うことはあまり現実的ではありません。

    初心者におすすめの証券会社

    ここまで、証券口座開設に関する総合的な情報をお教えし、証券会社選びのポイントをお伝えしました。では、実際に証券口座を開設する際にはどういった証券会社が投資初心者に最適なのでしょうか。以下より投資初心者におすすめのネット証券会社5社をご紹介します。これから投資を始めたいと考えている方は参考にしてみてください。

    SBI証券

    日本国内ネット証券会社の最大手です。ネット証券会社のうち口座開設数No1、株式の個人売買代金シェアも国内No1を誇ります。
    (以下の情報は、2020年5月現在の情報です。)

  • 手数料:2プランより選択可能
  • (現物株取引の手数料)
    スタンダードプラン:1注文の約定代金(*1)によって手数料が決定
     1注文の約定代金が5万円以内の手数料が50円(税抜き)
     10万円超え20万円以下:105円(税抜)
     20万円超え50万円以下:250円(税抜)
    アクティブプラン:1日の約定代金の合計より手数料が決定
     1日の約定代金合計が50万円以内の手数料は無料
     50万円超え100万円以下:762円(税抜)
     以降100万円増加毎に:400円(税抜)ずつ増加

  • 取扱商品:国内株式・外国株式・投資信託(*2)・債権・FX・IPO株式ほか
  • 外国株式については米国株式で約1,400銘柄、中国株式(香港市場)の約1,390銘柄などその他にも多数の外国株式に投資を行うことが可能となっています。さらに、投資信託の取扱本数は2,650本とネット証券会社のなかでトップクラスの水準であることに加え、手数料がかからないノーロード投信(*3)についても1,314本とこちらも業界最高水準となっています。(*4)

    証券口座の開設手続きに時間がかからず、最短翌営業日から取引可能となるなど、手間や時間がかからず簡単な始め方であることが投資初心者に嬉しいポイントです。

    SBI証券を始める

    (*1:注文が実際に執行された時点の金額のことです。)
    (*2:複数投資家から集めた資金をもとに、専門家が運用を行う資産のことです。)
    (*3:「ノーロード・ファンド」と言われる、販売手数料のかからない投資信託のことです。)
    (*4:2018年11月28日現在。)

    参考:約定代金(東海東京証券会社公式サイト)

    楽天証券

    SBI証券に並ぶ大手ネット証券として、楽天グループの証券会社があります。

  • 手数料:2プランより選択可能
  • (現物株取引の手数料)
    超割コース(1注文の約定代金によって手数料が決定):1注文の約定代金が5万円以内の手数料が54円(税込)
     10万円超え20万円以下:105円(税抜)
     20万円超え50万円以下:250円(税抜)

    いちにち定額コース:1日の約定代金合計が10万円以内場合、手数料が無料
     10万円超え20万円以下:100円(税抜)
     20万円超え50万円以下:238円(税抜)

  • 取扱商品:国内株式・外国株式・投資信託・債権・FX・IPO株式ほか
  • 投資信託の取扱本数は2,659本とSBI証券よりも多く、そのうちノーロード投信が1,347本とこちらも業界トップを誇ります。
    楽天証券では、特に株式売買の際に使用することとなるツール「マーケットスピード」について高い評価があり、多くの投資上級者にも利用されています。

    手数料は業界最安値で仕組みもSBI証券と同様となっており、SBI証券と同レベルの高水準を誇ります。特に、1日定額コースについては20万円超え50万円以下の株式売買を行う際にはSBI証券に比べて非常にお得に行うことができます。また、一方の超割コースについては手数料の1%がポイントとしてバックされるキャンペーンが実施される等、楽天証券独自のメリットがあります。取引ツールの利便性や、情報量の多さ、公式サイトの使いやすさや始め方が分かりやすい点も投資家に愛用される理由となっています。

    楽天証券を始める

    マネックス証券

    外国投資商品に強いマネックス証券です。

  • 手数料:1注文の約定金額に応じて決定
  • (現物株取引の手数料)
    1注文の約定代金が10万円以下の場合は100円(税抜)
    10万円超え20万円以下:180円(税抜)
    20万円超え30万円以下:250円(税抜)

  • 取扱商品:国内株式・外国株式・投資信託・債権・FX・IPO株式ほか
  • マネックス証券の強みとしては、特に米国株式の取扱銘柄数が多く、米国銘柄のみで3,087銘柄から投資対象を選択することができます。それに加えて中国株式も2,000銘柄近くの取扱があります。また、外国との時差を踏まえた時間外取引にも対応しています。

    手数料については、1注文の約定代金に応じて変化する仕組みとなっており、金額自体はパソコンからでもスマートフォンからでも変わりません。

    マネックス証券を始める

    松井証券

    老舗のネット証券会社です。

  • 手数料:1日の約定金額合計に応じて決定
  • (現物株取引の手数料)
    1日の約定代金合計が10万円以内場合、手数料が無料
    10万円超え30万円以下:300円(税抜)

  • 取扱商品:国内株式・外国株式・投資信託・債権・FX・IPO株式ほか
  • 投資信託の取扱本数が620本と非常に限定されていますが、そのうちノーロードファンドが599本とほとんどの投資信託について購入時の手数料がかからず、投資初心者でも知らぬ間に手数料が引かれていた事態に陥ることがありません。

    手数料については他ネット証券に比べて若干高く設定され、電話から買い付けを行った場合には別で手数料が発生する形になります。

    松井証券を始める

    カブドットコム証券

    三菱UFJフィナンシャル・グループのネット証券会社です。

  • 手数料:1回の約定金額合計に応じて決定
  • (現物株取引の手数料)
    1回の約定代金合計が10万円以下:90円(税抜)
    10万円超え20万円以下:180円(税抜)
    20万円超え50万円以下:250円(税抜)

  • 取扱商品:国内株式・外国株式・投資信託・債権・FX・IPO株式ほか
  • 投資信託は1,077本の取扱本数があり、約半数のファンドがノーロードファンドとなっています。投資信託の取引については専用の電話相談を行うことが可能な窓口が設定されており、便利です。また、その月の新規上場企業がひと目で分かるIPOカレンダー機能があり、IPO株式で確実な投資を行いたい方には最適です。

    カブドットコム証券についても松井証券同様に、インターネット経由での買い付けは上述の手数料となりますが、電話での買い付けを行った場合には自動応答の場合には1回の約定代金が10万円以下で190円、オペレーターを通した場合には2,090円と非常に高額になります。

    カブドットコム証券を始める

    銘柄を選ぶ

    自身の投資スタイルや投資対象としたい金融商品に応じて証券会社を選択したあとは、実際に投資する株式の銘柄を決定することとなります。ここからは銘柄選びの際に注目したい優良銘柄と言われる3種類の企業についてお教えします。

    業績の伸びが期待できる企業

    株式は、市場のなかでその株式を欲しいという需要が高まることで価格が上がり、反対に売りたい投資家が多いと値段が下がる仕組みです。つまり、株式を購入し保有する株式会社の実績に応じて株価が変動することとなります。

    業績が上がることでその企業の株式を買いたい投資家が増えるため、今後の値上がりが期待できる企業の株式を購入しておくことで株式投資において売却益を得ることができます。

    株主優待が充実している企業

    株主優待は企業によって異なり、優遇のレベルが全く異なります。また、優待品に対しては税金がかからないため優待品の価値をそのまま受け取ることが可能です。

    企業によっては日用品を物品として貰えるところもあり、非常に便利です。

    配当が充実している企業

    企業が売上金の一部を株主に還元する配当は、各企業の配当利回りによって確認することができます。配当利回りとは、株式購入時の価格に対する実際に受けとった配当金の利率を表す数値です。

    配当利回りが高い銘柄のことを「高配当株」と言いますが、高配当銘柄の多くは株主優待がないなど、株主優待とのどちらか一方にて株主に還元されているケースも少なくなく、銘柄選びの際には両者ともきちんと確認しておく必要があります。

    初心者におすすめの銘柄

    銘柄選びには今後の業績・株主優待・配当の3点が重要になります。ここからはこの3点を考慮したうえで投資初心者にもおすすめな銘柄をご紹介します。

    みずほ(8411)

    銀行業を営むメガバンク、みずほフィナンシャルグループです。配当利回りが平均2%と言われるなかで3.98%と非常に高く、購入可能な最低金額が2万円以下と投資初心者にとってもハードルが低いのが魅力です。

    双日(2768)

    卸売業の双日については配当利回りが2.74%で平均的ですが、こちらも4万円代から購入可能と少額投資が可能な点で投資初心者向けの銘柄と言えます。この3年で継続的に株価が上昇している点も大きなポイントです。

    日本ハム(2282)

    ハムや野球チームでも有名な日本ハムです。こちらも配当利回りは2.48%と平均的ですが、日本ハムでは株主優待が非常に豪華です。保有株式数に応じて優待内容が異なり、製品もしくはスポーツ関連グッズ、寄付のなかから自由に選択することができます。

    さらに、保有株式数だけでなく株式保有年数に応じてさらに追加で優待を受けることができます。

    参考:株主優待情報(日本ハム公式サイト)

    JAL(9201)

    日本航空の銘柄についても株主優待の豪華さから投資初心者におすすめです。

    保有株式数に応じて国内線の飛行機が50%割引になる非常にお得な優待を受けることができます。もしくは国内外問わず利用できるツアー割引券を受け取ることも可能です。

    参考:株主優待のご案内(JAL公式サイト)

    花王(4452)

    化粧品等の日用品を製造するメーカーです。配当利回り自体は高くありませんが、リーマン・ショック以前から継続して連続増配記録日本一を更新し続けており、今後も増配が続くと見込まれています。

    また、日用品メーカーであることから、今後も大幅な値下がりは見込まれず安定している点も大きなポイントです。

    東急電鉄(9005)

    電車をメインに陸運業を営む東急急行電鉄です。東急電鉄に限らず、インフラや日常生活に欠かせない交通機関関連の企業は、景気の変動を受けにくく株価の動きが安定している「ディフェンシブ株」と言われ、長期投資の際に非常におすすめな銘柄です。

    電鉄銘柄は比較的各企業安定していますが、特に東急電鉄では保有沿線の長期的な人口増加が見込まれており、今後の伸びしろを考慮したうえでおすすめの銘柄と言えるでしょう。

    株を買う・売る

    証券口座を開設し投資対象を決めたあと、具体的にはどのように売買注文を行えばよいのでしょうか。そこでここからは注文方法の2種類をお教えします。実際に注文を行う際にはこの2種類を上手く使いこなす必要がありますので、きちんと理解しておきましょう。

    指値注文

    指値(さしね)注文とは、投資家自身が値段を指定(*1)して注文を行う方法です。これは、自身の保有株式を追加する買い注文であれば指値以下の株価で、反対に売り注文の場合には指値以上の株価によって買い取られないと注文が成立しない仕組みです。例えば、株式Aについて400円で売り注文を出した場合には株価が400円以上、400円にて買い注文を出した場合には株価が400円まで下がらなければ注文が成立しません。

    指値注文は注文を出したひとの希望価格で売買を行うことができるメリットがある一方で、株価の変動によって誤差でも取引が成立せず、売買のタイミングを逃す可能性があります。

    (*1:指定した金額は指し値と言われます。)

    参考:指し値/指値注文(SMBC日興証券公式サイト)

    成り行き注文

    指値注文に対して値段を指定しない注文方法です。値段に関わらずとにかく売買取引を行いたい場合に採られる方法で、売り注文を出した時点で出ている売り注文のなかの最安価格にて注文が確定し、買い注文の場合にはその時点で出ている最高価格にてすぐに約定(*1)することとなります。

    例えば、株価が400円の時点で出ている売り注文の最安価格が420円であれば420円で購入することになり、反対に買い注文の最高金額が380円であった場合には380円で売却することとなります。

    成行注文は、価格に左右されず即座に注文が確定するメリットがありますが、具体例のように当初の想定よりも高く購入することとなるパターンや、反対に安く売ることとなってしまう可能性があります。この価格ギャップは、株価の価格変動が激しい場合には非常に大きなものとなることも考えられ、成行注文の大きなデメリットとなります。

    (*1:注文確定のことです。)

    参考:成行注文(野村證券公式サイト)

    初心者にもわかりやすい、株式投資の情報収集

    投資は情報戦と言われますが、投資初心者は一体どこからどのようにして情報を収集すればよいのか分からないと思います。ここからは、本やブログといった投資の基礎知識はもちろん、株価の変動に影響のありそうなニュースがどういったものなのかを理解する際に役立つブログをご紹介します。

    株式投資の本

    最近では、多くの投資家がインターネットを通じて情報収集を行っていますが、インターネット上には誤った情報が混在している可能性があり、特に投資初心者のような知識が無い状態ではどの情報が正しいか判断することが困難です。そこでここからは株式投資の始め方に関して正確な情報を得ることが可能なおすすめの投資関連の本をご紹介します。

    株の超入門書

    株式投資の入門書としてベストセラーとなった本です。株式の存在の基礎から実際に証券口座から株式を購入する手順まで解説されています。また、投資の失敗例やリスクについても説明され、投資の基本的な知識を得ることができる1冊です。

    いちばんカンタン! 株の超入門書 改訂2版

    マンガでわかる株式投資

    株雑誌の「ZAi」のなかの連載が単行本化された本です。株式投資で儲ける秘訣や世界的な金融機関の最先端情報まで掲載されています。第二弾として株式投資以外にもFXや新興国株式について書かれた本もあり、シリーズを通して様々な投資について学ぶことができます。

    マンガでわかる株式投資! 女子高生株塾―一番売れている株の雑誌ZAiのNo.1人気連載が待望の単行本化!

    株式投資のブログ

    実際の個人投資家のリアルな声を聞くことができるのがブログです。ここでは4種類のブログをご紹介します。

    たまにアルバイトしてる普通の主婦です。投資信託10年目。株3年目。順調に増えてます!

    投資信託を中心に資産形成を行う主婦のブログです。1週間に1度程度の更新で、損切り(*1)金額について具体的に記載されている等、長期投資の際のリアルな資産の動きや投資家の変化を確認することができます。

    (*1:保有資産が損失の状態で売却することです。)

    たまにアルバイトしてる普通の主婦です。投資信託10年目。株3年目。順調に増えてます!

    主婦りんごの株主優待生活

    こちらも主婦投資家の方のブログです。5年ほどの株式投資歴でこの方も含み損(*1)の金額や資産状況についてリアルな数字が公開されており、自身の投資に当てはめてリアルな投資状況を想定することができます。また、株主優待についても物品や金券・優待券等が具体的にどのようなものが届いたかが写真付で報告されていて非常に参考になるブログです。

    ただし、育児中とのことで更新頻度が低く、最新情報を掴むには向いていません。

    (*1:保有資産が損失の状態にあることです。)

    主婦りんごの株主優待生活

    サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました。

    2003年、250万円の投資資金から株式投資を始めたサラリーマンの方が目標期間までに資産形成を目指す様子が記録されているブログです。
    ブログトップで具体的な年利回りと金額について目標値が公開されていることや、年ごとに具体的な資産運用の実績が1円単位で記録されているため、先行きが不透明になりやすい長期投資を行いたい方には非常に参考となります。

    基本的に1日2投稿され、朝は最新ニュースや株式投資に関連する知識・情報について記載されており、日常的に投資情報を確認するのに便利です。

    サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました。

    すのーまんの投資生活

    30代のサラリーマンの方が税制優遇制度であるNISA(ニーサ)を中心に株式投資を開始し、そこからの投資実績を記録したブログです。毎晩その日の市場の動きについて保有株式に関連する情報が丁寧に記録されているのに加えて、投資家目線での感想があり投資家のリアルな声を参考にすることができます。

    毎日の資産運用実績はもちろん、その他にNISA制度の概要や株主優待の説明等投資に関連する幅広い情報が簡潔にまとまっており、サクッと読んで知識を得ることができます。

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    取引量がすくなければNISA(ニーサ)を活用

    NISA(ニーサ)とは、取引量が一定条件内の場合に投資利益が非課税となる税制優遇制度で、賢く活用することで効率的に資産形成を行うことができます。ここからはこのNISA制度を活用した投資の始め方に関する情報を簡単にお教えします。

    参考:NISAとは?(金融庁公式サイト)

    NISAとは?非課税制度の仕組みと期間や積立、デメリットまで解説

    株式投資の運用益は課税される

    通常の証券口座(一般口座や特定口座)から行った投資の利益は所得税や住民税の対象として、利益額に対して20.315%(*1)が課税されることとなります」。これはどの投資家であっても、投資対象が異なっていても、納税の義務として運用益の総額から差し引かれます。

    (*1:所得税15.315%、住民税5%。この所得税には「復興特別所得税」として0.315%が含まれています。)

    参考:No.1463 株式等を譲渡したときの課税(申告分離課税)(国税庁公式サイト)

    120万円までの投資なら非課税のNISA(ニーサ)

    通常証券口座では資産運用益に対してかかる20%超の税金が、NISA(ニーサ)を活用することで一切かからなくなります。

    NISAは、非課税期間という制限された期間内に非課税枠という上限内の投資資金から行った投資の利益が非課税対象となることができます。この制限は基本的に1年間の単位で更新されることとなり、年間で120万円以内の投資資金であれば生じた利益が課税されません。そこで年間の投資額が120万円を超えそうにないと想定される方はNISA制度を活用することで非常に効率的な資産運用を行うことが可能となります。

    参考:NISAとは?(金融庁公式サイト)

    初心者・学生でも正しい準備をして始めれば安心

    株式投資に関する総合的な情報を幅広く解説しました。株式投資を行う際には基礎的な知識を得ていることが非常に重要で、知識が乏しいことで場合によっては自身の保有資産がなくなってしまう可能性があります。基礎的な知識をきちんと理解しておきましょう。

    さらに、株式投資初心者にとっては、投資の情報収集が難点と思われるため、そのような際に役立つブログや本もお教えしました。リスクが付き物と言われる投資において、失敗例を参考にすることで自身の投資に活かすことができます。正確な情報を入手して安全な株式投資を行っていきましょう。

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