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松井証券のFXについて解説。スプレッド・スワップポイント・評判を徹底比較

更新日:

松井証券では、NetFxと呼ばれるFXサービスを提供しています。株式投資では、少額投資におすすめの証券会社として知られていますが、FXでの評判はどうなのでしょうか? こちらでは、松井証券が提供するNetFxの通貨ペア、スプレッド、スワップポイント、手数料、取引時間をご紹介します。FXを検討している方は、各FX業者のサービスや特徴を比較してから手続きを始めるようにしましょう。

松井証券のFXについて検索している画面

松井証券FXの特徴

FX業者ごとに、サービスの特徴や強みは異なります。安全性やコスト、ツールの操作性など、ご自身がFX業者に求めるポイントを整理し、ご自身と相性の良いFX業者を探しましょう。

メリット

松井証券のFXのメリットは、ブランド力とマーケット情報配信に力を入れている点です。

  • 高いブランド力
    松井証券は、1931年に創業された国内大手証券会社であり、他のFX業者と比べてブランド力や信頼性において、高い評価を受けています。上場企業でもあるため、安定性のあるFX業者として知られています。

  • マーケット情報の配信に注力
  • 松井証券では、フィスコやロイターなどから情報提供を受けているため、常に最新のマーケット情報が配信されています。また、FXだけでなく株式投資に関する情報も多く取り扱っているため、情報収集がしやすい環境が整っています。

  • 幅広い金融商品
  • 松井証券では、FXのほかに、株式投資、投資信託、NISA、iDeCoなどの幅広い金融商品を取り扱っています。複数の金融商品で資産運用する際に、松井証券であれば口座を一括にまとめることができます。

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    デメリット

    松井証券のデメリットは、通貨ペアの取り扱いが少なく、スプレッドが広く設定されている点です。

  • 通貨ペアが少ない
  • 松井証券のNetFxの取り扱い通貨は、わずか9通貨ペアと非常に少ない取り扱い数です。主要な米ドル/円やユーロ/円は含まれていますが、高金利のメキシコペソは取り扱いがありません。幅広い通貨ペアを利用したい方には、物足りなさを感じるかもしれません。

  • スプレッドが広い
  • 松井証券のスプレッドは、米ドル/円で1~2銭に設定されています。これは、業界最狭水準の0.3銭を大幅に上回るスプレッドです。スプレッドは取引にかかるコストのため、松井証券はコストを抑えて取引したい方には不向きなFX業者です。

    松井証券FXの詳細

    松井証券では、NetFxと呼ばれるFXサービスが利用できます。ここからは、松井証券のNetFXについて、通貨ペアやスプレッド、スワップポイントごとに詳しくご紹介します。

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    取扱商品

    まず、松井証券の取り扱いペア数と取引単位をご紹介します。通貨ペアとは、売買できる通貨の組み合わせであり、FX業者ごとに取り扱い通貨ペア数は異なります。できるだけ幅広い通貨を取引したい方は、通貨ペアを確認するようにしましょう。

    通貨ペア数

    松井証券のNetFxの通貨ペアは、全9通貨ペアと取り扱いが少ないことが特徴です。そのため、松井証券で口座開設した場合、主要な通貨ペアのみ取引ができ、マイナー通貨は取引ができません。

    以下は、松井証券で利用できる通貨ペアです。

    米ドル/円 ユーロ/円
    NZドル/円 豪ドル/円
    ポンド/円 カナダドル/円
    スイスフラン/円 南アフリカランド/円
    トルコリラ/円

    参考:FX(NetFx)取引情報(松井証券公式サイト)

    最低取引単位数

    最低取引単位数とは、FXの1度の取引における取引単位です。

    松井証券では、通貨ペアごとに取引単位が設定されています。

    通貨ペア 最低取引単位数
    米ドル/円 1万通貨単位
    ユーロ/円 1万通貨単位
    豪ドル/円 1万通貨単位
    NZドル/円 1万通貨単位
    ポンド/円 1万通貨単位
    カナダドル/円 1万通貨単位
    スイスフラン/円 1万通貨単位
    南アフリカランド/円 10万通貨単位
    トルコリラ/円 1万通貨単位

    参考:NetFx取引ルール(松井証券公式サイト)

    上限取引単位数

    上限取引単位数とは、1度の注文あたりの取引できる上限数です。

    松井証券では、2014年7月以降に全通貨の取引上限が1,000万単位に統一されました。例えば、米ドル/円の1度の注文で取引できる上限は1,000万ドルになります。

    参考:【NetFx】発注上限を国内最大級の1,000万単位に引き上げます(松井証券公式サイト)

    コスト・利益

    FXでは、口座開設の際には口座開設費が、取引の際にはスプレッドと呼ばれるコストが発生します。スプレッドが広い(高い)と、その分取引にかかるコストが高くなり、トレーダーの利益が減ってしまいます。できるだけ、スプレッドの狭い(低い)FX業者を利用し、コストを抑えましょう。

    FXのスプレッドはトレーダーにとって手数料。変動要因や計算方法を理解しましょう

    手数料

    松井証券では、口座開設や口座管理に手数料はかかりません。ただし、入出金に関しては一部有料になります。

    手数料 料金
    口座維持費 無料
    取引手数料 無料
    日本円の入金手数料 無料(*1)
    日本円の出金手数料 無料(*2)

    (*1:クイック入金と定期入金は無料です。銀行振込の場合は、手数料は自己負担となります。)
    (*2:即時出金の場合は1回の出金ごとに300円の手数料が発生します。)

    参考:入金(松井証券公式サイト)
       出金(松井証券公式サイト)

    スプレッド

    上述したように、スプレッドは取引にかかるコストです。できるだけスプレッドが狭いFX業者を選ぶようにしましょう。

    以下は、松井証券の主要4通貨ペアのスプレッドです。米ドル/円のスプレッドが業界最狭水準が0.3銭であるなか、松井証券の1~2銭は非常に広いスプレッドとなっています。

    通貨ペア スプレッド
    米ドル/円 1~2銭
    ユーロ/円 2~4銭
    ポンド/円 6銭
    豪ドル/円 2~4銭

    参考:FX(NetFx)取引情報(松井証券公式サイト)

    スリッページ(約定力)

    FXでは、注文価格と実際に確定した価格に差が生じることがあります。この差をスリッページと言います。スリッページを最小限に抑えるためには、約定力が高いFX会社を選ぶことが大切です。(*1)

    ただし、約定力は公式サイトで公表されるものではないため、利用者の評価や口コミから自己判断する必要があります。一度ご自身で評価や口コミを調査し、できるだけ利用者の評判が高いFX業者を選ぶようにしましょう。

    以下は、松井証券の利用者の口コミや評価を一部抜粋したものです。

    成り行きだとだだ滑り、指値だと入力が追いつかず
    手数料、スプレッドを考えても短期取引では厳しいです
    ですがシステム・信頼度ともに高いのでスワップ仕様と考えるなら良いと思います。

    引用元:FX取引会社のクチコミ&評判

    メリット
    ・システムが軽い
    ・発注システムがシンプル
    ・リアルタイムでチカチカとレートが
     動かないので目に優しい。
    デメリット
    ・スプレッドが広い、手数料がかかる。
    ・毎日のバッチ処理が1時間かかる
    ・為替差益の受け渡しが2日後
    のんびりとFXを続けたい人には適していると思う。個人的には気に入っている。

    引用元:FX取引会社のクチコミ&評判

    取引ツールも非常に使いやすく、しかも証券会社の頑強なサーバーによる取引であるため、確実な約定力も保証されています。

    引用元:マネフルFX

    (*1:約定力とは、投資家の希望通りに注文が通る割合や確率のことを指します)

    スワップポイント

    スワップポイントとは、取引する通貨の金利差で、業者ごとに異なります。スワップポイントの高い通貨を保有することで、金利で利益を得ることができます。FXのスワップポイントは毎日付与されるため、業者ごとのスワップポイントは必ず確認しましょう。

    なお、松井証券のスワップポイントは非公開とされています。

    キャッシュバック/キャンペーン

    松井証券では、FXのキャッシュバックやキャンペーンは開催されていません。なお、株式投資や投資信託のキャンペーンはいくつか実施されています。

    参考:キャンペーン・プログラム一覧(松井証券公式サイト)

    機能

    FXは、利用する業者ごとに取引ツールが異なるため、ツールに搭載されている注文機能も異なります。また、デモトレードの有無もFX業者で異なるため、口座開設の前に確認するようにしましょう。

    注文機能

    松井証券では、以下の5種類の注文機能が利用できます。他のFX業者と比べて注文機能数は少なく、必要最低限の注文方法のみ利用できます。

    成行

    リアルタイムのレートで買いや売りの注文を出す方法です。あらかじめ価格を指定するのではなく、その瞬間の価格で売買します。

    指値

    あらかじめ設定したレートに到達した場合に注文を確定する方法です。

    IFD

    新規注文と決済注文の2つの注文を同時に出す方法です。通常、注文と決済は別で発注しますが、IFDは両方同時に行います。

    スピード注文

    1クリックで新規から決済まで行える注文方法です。

    ロスカット注文

    注文と同時にロスカットラインを設定し、相場の変動に合わせてロスカットが行われる注文方法です。

    参考:その4FXの充実した注文機能(松井証券公式サイト)

    取引

    松井証券では、最大レバレッジ25倍で取引ができます。また、追証が発生した際、翌々営業日の11:30までに追加が完了していない場合は、松井証券によって注文が決済されます。

    最大レバレッジ 25倍
    自動売買 ×(*1)
    追証
    スリッページ設定 記載なし
    デモトレード ×

    (*1:AI搭載のロボアドバイザーサービスは利用できます。詳しくはこちらからご確認ください。)

    入出金

    松井証券の入金、出金方法については以下の通りです。

    クイック入金(対応銀行数) ◯(対応銀行:17行)(*1)
    ネット出金
    米ドルの証拠金換金 ×
    現受け 記載なし
    初回入金額 記載なし

    (*1:ゆうちょ銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行、セブン銀行、福岡銀行、楽天銀行、スルガ銀行、京都銀行、住信SBIネット銀行、ソニー銀行、ジャパンネット銀行、じぶん銀行、イオン銀行)

    トレードスタイル

    松井証券では、独自のサービスとしてAI搭載のロボアドバイザー「AIチャート・FX」を無料で利用することができます。「AIチャート・FX」は、ロボアドバイザーがチャートパターンからアルゴリズムを作成します。チャート分析が苦手な方は、ぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか。

    システムトレード ×(*1)
    スキャルピング 明記なし
    バイナリーオプション ×
    両建て

    (*1:AI機能が搭載されたロボアドバイザーサービスは利用することができます。)

    通知

    FXでは、注文が確定した際やロスカットが行われた場合に通知が届くようになっています。以下は、松井証券で利用できる通知機能です。

    ロスカットメール ×
    レートプッシュ(*1) ×
    注文受付通知 ×
    約定通知
    ウィジェット(*2) ◯(*3)

    (*1:あらかじめ設定したレートに到達した場合に、通知が届く機能)
    (*2:アプリを起動しなくても、スマホ画面上にニュースやレートの通知が確認できる機能)
    (*3:LINEにて為替情報や、マーケット入手を確認できます。)

    為替情報

    松井証券で利用できる為替情報は、以下の3種類です。

  • フィスコ
  • ロイター
  • FX Wave
  • また、松井証券では、全国各地で投資に関するセミナーも開催しています。セミナーは動画配信もされているため、遠方にお住みの方は動画セミナーをご利用ください。

    セミナー(会場)
    セミナー(オンライン)
    レポート
    自社コラム

    参考:セミナー一覧(松井証券公式サイト)

    取引環境

    松井証券は、パソコンやスマホ、携帯電話など幅広い端末から取引をすることができます。

    ウェブブラウザorインストール
    mac対応
    モバイル対応(アプリ)
    ガラケー対応
    日本語対応

    運営会社

    松井証券は、FXだけでなく株式投資、投資信託、iDeCo、NISAなど幅広い金融商品を取り扱っています。

    口座数 81,253口座
    自己資本規制比率 879.3%(2018年12月時点)
    資本金 119億4,491万4,736円(2018年3月31日時点)
    証拠金残高 記載なし
    証拠金の信託先 日証金信託銀行
    決済の公開
    上場 東証一部8628
    サポート(24時間) ×
    取引時間/注文受付時間 月曜日午前7:00~土曜午前6:40(*1)
    電話受付時間 平日8:30〜17:00
    月間取引額 記載なし
    最短口座開設日数 記載なし

    (*1:発注不可時間も含みます。詳しくはこちらをご確認ください。)

    申し込みの流れ

    松井証券でFXを始める場合、NetFx口座を開設する必要があります。さらに、NetFx口座の開設手続き前に、ネットストック口座の開設を行う必要があります。まずは、ネットストック口座の開設方法をご紹介します。

    松井証券を始める

    申し込みフォームから必要情報を入力

    まずは、松井証券の申し込みフォームから必要情報を入力します。入力する項目は、以下の通りです。

  • 氏名
  • 住所
  • 性別
  • 電話番号
  • Eメールアドレス
  • 住所
  • 国籍
  • 本人確認書類の提出

    上述した項目を入力したあとは、本人確認書類の提出が求められます。本人確認書類は、マイナンバーと以下の書類を提出します。

  • 運転免許証
  • 各種健康保険証
  • 住民票の写し
  • 印鑑登録証明書
  • 住民基本台帳
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書
  • 提出方法は、WEBからのアップロードもしくは郵送の2種類です。なお、本人確認書類に関して、顔写真付きの場合は1点、顔写真なしの場合は2点提出する必要があります。

    審査後口座開設

    申し込みフォームの入力と本人確認書類の提出が完了すると、審査が行われます。審査が完了すると、松井証券より、「ネットストック口座開設完了のご案内」が送付されます。案内状に、以下の2点の情報が記載されているか確認しましょう。

  • 会員ID
  • 会員パスワード
  • ログイン画面からログイン

    次にNetFx口座を開設します。まず、ログイン画面から、案内状に記載された会員IDとパスワードを入力してログインします。

    右上の「口座管理」ボタンから、「各種口座開設状況」→「NetFx口座開設する」を選択し、口座開設手続きを始めます。

    確認情報・登録情報・電子開設を確認

    以下の情報について、順に確認しましょう。

    1. 口座申込受付基準
    2. 登録情報
    3. NetFx口座の電子開設への承諾
    4. NetFx口座開設に必要な書面の確認

    申込審査と取引経験の入力

    申込の際に、申込審査を受ける必要があります。松井証券の質問や取引リスクに回答した上で、「次へ」ボタンを押してください。

    次に、取引経験が質問されるため、全ての質問に回答した上で、「確認する」ボタンを押してください。

    口座開設手続き終了

    全ての情報を確認した後は、「申込する」ボタンで口座開設手続きが完了します。

    会員画面で、「各種口座開設状況」のNetFx口座が開設済となっていれば、取引を始めることができます。

    こんな人は松井証券を

    今回は、松井証券のメリットとデメリットについて解説しました。1931年に設立された松井証券は、国内大手の証券会社であり、高いブランド力を誇ります。また、FXや株式投資、投資信託、iDeCo、NISAなどの金融商品を取り扱っているため、幅広く資産運用を行いたい方におすすめです。

    一方、松井証券のFXサービスNetFxは、取り扱い通貨が全9通貨ペアと、他のFX業者と比べてあまり取り扱っていません。スプレッドにおいても、米ドル/円が1〜2銭、ユーロ/円が2〜4銭と広く設定されています。FXサービスにおいては、突出したメリットがないことが挙げられます。

    ブランド力を重視し、資産運用の口座を一括にまとめたいという方は、松井証券で口座を開設してみてはいかがでしょうか。

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