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投資初心者でも分かるスマホでの株取引の始め方。セキュリティ面の危険性とは?

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スマホでの株式売買取引の始め方とメリットや危険性について解説します。スマホアプリでの株取引は投資初心者にとって非常に便利ですが、一方でセキュリティ面で大きなリスクがあります。メリットだけでなく、デメリットや注意点もきちんと理解したうえでスマホアプリサービスを活用して株式投資を始めていきましょう。

スマホでの株取引の始め方を検索しているひとの画像

初心者でもわかるスマホでの株取引

株式投資は、スマホがあれば誰でも始めることができます。それでは以下より、投資初心者でも分かるスマホから行う株式投資について簡単に解説します。

スマホだけでも株式投資は可能

株式投資や取引は、パソコンを目の前にしてチャートを眺めトレードを行っているイメージがありますが、最近ではスマホが1台あれば簡単に行うことができます。これはスマホやタブレットの普及に合わせてネット証券会社の利用が増加したことで多くの証券会社がサービス配信を開始しました。

この取引サービスは、証券口座開設手続きや、デイトレといった頻繁に売買を繰り返す投資でも、長期的な投資を行う場合でもスマホ1台から操作を行うことができて非常に便利です。

スマホで株取引を行うメリット

スマホ1台で株式投資を行うことが可能となることで、投資家に3点のメリットがあります。

  1. どこでも取引が可能
  2. 操作が簡単
  3. 手数料が安い

以下よりそれぞれのメリットについて詳細に解説します。スマホでの株取引のメリットをきちんと理解してこれから行う自身の投資の際に役立てていきましょう。

1.どこでも取引が可能

日常的に持ち歩くスマホで株取引を行うことが可能となったことで、いつでもどこでも取引を行うことができるようになりました。

株式市場は平日の日中の限定された時間(*1)しか開いておらず、従来はこの開場時間にパソコンを開いて株価を確認する方法でしか、取引を行うことができませんでした。そのため、スマホから取引を行うことができるようになったことで、リアルタイムな株価を確認してその場で取引を行うことができるようになりました。

(*1:取引市場は平日9時から11時半と、12時半から15時の間のみ開場しています。)

参考:内国株の売買制度(日本取引所グループ公式サイト)

2.操作が簡単

スマホでの株取引の第二のメリットとして、操作が非常に簡単な点があります。

スマホでの株式取引は基本的にアプリによって行なわれます。そのため、アプリによっては起動後すぐに株価や自身のポートフォリオを確認することができ、取引の約定(やくじょう)(*1)も数回操作するだけで完了することができます。

(*1:取引が成立することです。)

参考:約定(やくじょう) (SMBC日興証券株式会社公式サイト)

3.手数料が安い

スマホでの株式投資を行う際のメリットの3点目に、手数料の安さがあります。

インターネット上で証券口座から株式売買取引を行う際には、基本的にヒトの手間がかかりません。投資家がアプリ上で取引操作画面を操作することで、機械的に取引が行なわれることとなります。従来であればヒトの手を経由して行なわれていた作業が機械化によって人件費がかからなくなり、結果的に手数料の安さに繋がっています。

スマホで株取引を行うデメリット

スマホから株式投資を行う際にはメリットだけでなくデメリットもあります。以下より2点、お教えします。

情報量が少ない

スマホでの株式投資は基本的にアプリから行なわれますが、証券会社によってはアプリ内提供されている投資情報量が少なく、情報が偏っている可能性があります。

投資は情報戦と言われるほど情報収集が非常に大切です。そのため、スマホの画面が小さいことで情報量が少なくなってしまい、パソコンから取引を行うのに比べて一度に閲覧することができる情報が少なくなってしまうデメリットがあります。見やすいチャート(*1)や企業情報が提供されている証券会社やアプリを選択して活用することが大切です。

(*1:株価の変動をグラフにしたものです。)

セキュリティ問題

スマホでの株取引は、セキュリティ面に大きな危険があります。例えば、自身のスマホがウィルス感染することで自身の証券口座が乗っ取られ、保有資産を自身で管理することができなくなる事態に陥ってしまう可能性があります。このデメリットは、スマホから株取引を行う投資家にとって大きなリスクとなっています。

スマホで株取引を行う際の注意点

スマホでの株取引は、利便性に対してセキュリティ面で大きなリスクがあります。ここからは実際にスマホから株式投資を行う際に注意しておきたい注意点を3点お教えします。せっかく形成した自身の資産が無くなってしまう可能性がありますので、きちんと理解して自身の投資に役立てていきましょう。

スマホの画面ロック

スマホから株式取引行うことで、実質的に自身の証券口座がスマホにあることとなり管理に注意が必要となります。そのため、スマホにはロックを仕掛けておくことが大切です。

アプリ起動に伴って、ログイン情報が記憶されていることですぐに証券口座から取引を行うことができるメリットの一方で、スマホに入りさえすれば誰でも証券口座内の資産を自由に取引し、盗むことができてしまいます。このようなこととならないよう、日頃からスマホを開く前のロックを設定し、自分以外のひとが証券口座を自由に操作できないようにしておくことが重要です。

使うデバイスの制限

複数のデバイスから証券口座にログインすることで、ログイン情報が漏れる危険性が高まるため注意が必要です。そのため、スマホやタブレット等、自身が株取引を行うデバイスを決めて株取引を行うことで、情報漏洩のリスクを軽減することができます。

ウィルス対策ソフト

スマホでもウィルス感染する危険性があります。自身のスマホがウィルス感染すると、スマホ自体を乗っ取られ、証券口座を自由に操作されてしまう可能性があります。

近年では国家規模でサイバー攻撃が行なわれており、自身で対策を行うことが大切となります。セキュリティ面で不安の大きいスマホでの株取引を行う際には、自身の資産保護のために対策ソフトを入れることが大切です。

スマホでの株取引の進め方

スマホでの株取引はデメリットが多い反面、非常に利便性が高い投資ツールです。そこでここからは、スマホでの株取引の始め方を簡単に解説します。

株式投資の始め方入門。初心者や学生でも負けない取引方法と必要資金も解説

証券会社を選ぶ

株式投資を行う際には、まず証券口座の開設が必須となります。証券会社は国内だけでも250社(*1)を超え、投資初心者がこのなかから自身に最適な証券会社を選択する必要があります。また、そのなかでも証券会社によってアプリの利便性が異なることから、その点も考慮したうえで証券会社選びを行うのは非常にハードルが高いです。そこで以下より証券会社選びを行う際に見ておきたい2点をお伝えします。

(*1:2018年11月21日現在。日本証券業協会の協会員数より。)

参考:協会員(日本証券業協会公式サイト)

機能で選ぶ

スマホから株取引を行う際はアプリを経由して取引が行なわれるため、スマホアプリの機能性が重要となります。取引アプリは、証券会社によってデザインから構造まで異なり、自身の利用する証券会社によって利便性が大きく変わってきます。

また、取引の利便性だけでなく得られる投資情報やチャートの形式等も違います。それぞれのアプリの特徴を理解して自身の使いやすいアプリを提供している証券会社を選ぶことが大切です。

手数料で選ぶ

証券会社選びの際に、手数料に着目することは非常に重要です。

株式投資の取引手数料は、一般的に1取引に対して発生する仕組みとなっているため、取引ごとに手数料が引かれることで本来投資に回すことができる資金や自身の資産することができるお金が手数料負担で消えていってしまいます。1取引の手数料が誤差であっても、何度も取引を行うことで最終的に大きな差となります。

初心者におすすめのネット証券会社

アプリの機能性と手数料の2点に着目して証券会社選びを行うことで効果的な株式投資を行うことができます。ここからは、上述の2点に着目して、スマホから簡単に株取引を行うことができるおすすめのネット証券をご紹介します。

SBI証券

ネット証券会社の最大手で、ネット証券会社のなかで口座開設数NO1、国内株式の売買代金シェアNO1を誇ります。

  • アプリ機能
  • SBI証券のアプリは、「国内株式」「FX」という風に投資対象によって使用するアプリが異なります。操作の簡単さと自動ログイン機能によってスムーズな株取引を行うことができます。NISA(ニーサ)にも対応しており、幅広い投資家が利用することが可能です。

    銘柄選びの際の参考となる、銘柄ランキングや、取引が約定した時点で通知してくれる機能もあります。情報量については決算カレンダーからアナリストによる予想レーティング、株価の動きをグラフにてひと目で見ることができます。

  • 手数料(現物株取引の手数料)
  • 2プランより投資家が自身の投資スタイルに合わせて自由に選択することができます。

    スタンダードプラン:1注文の約定代金によって手数料が決定
     1注文の約定代金が5万円以内の手数料が54円(税込)
     10万円超え20万円以下:105円(税抜)
     20万円超え50万円以下:250円(税抜)
    アクティブプラン:1日の約定代金の合計より手数料が決定
     1日の約定代金合計が10万円以内の手数料は無料
     10万円超え20万円以下:191円(税抜)
     20万円超え50万円以下:429円(税抜)

    参考:SBI証券株アプリ(SBI証券株式会社公式サイト)
    SBI証券株式会社公式サイト

    楽天証券

    SBI証券に次ぐ国内大手ネット証券会社です。楽天グループの証券会社で、楽天市場での買い物によって得られたポイントを使用して投資信託を購入することができる等の独自のメリットがあります。

  • アプリ機能
  • 楽天証券の取引アプリ「iSPEED(アイスピード)」は、国内株式取引に対応しています。FX取引を行う際には「iSPEED FX」という専用アプリから行う必要があります。情報収集から取引注文の約定まで、一連の手続きを全てアプリ内で完結させることができ非常に便利です。

    売買取引注文を最短3タップで完了させることができ、スピードある投資を行うことができます。特筆すべきは、アプリ起動時に再度ロック機能があり、指紋認証によるロック解除を設定しておくことができ、セキュリティ面での安心感がある点です。スマホ本体が乗っ取られても、アプリ内に入られるリスクを軽減することができます。

  • 手数料(現物株取引の手数料)
  • 楽天証券でも、投資家が2プランより自由に手数料形態を選択することができます。

    超割コース(1注文の約定代金によって手数料が決定):1注文の約定代金が5万円以内の手数料が54円(税込)
     10万円超え20万円以下:105円(税抜)
     20万円超え50万円以下:250円(税抜)

    いちにち定額コース:1日の約定代金合計が10万円以内場合、手数料が無料
     10万円超え20万円以下:100円(税抜)
     20万円超え50万円以下:238円(税抜)

    アプリ内から日経新聞を読むことができ、元々投資情報の提供に高評価があった楽天証券の特徴がアプリにも反映されていることで投資家にとって大きなメリットとなります。手数料は業界最安値で仕組みもSBI証券と同様で同レベルの高水準を誇り、1日定額コースについては20万円超え50万円以下の株取引を行う際には、SBI証券よりも非常にお得に取引を行うことができます。

    参考:iSPEED(楽天証券株式会社公式サイト)
    楽天証券株式会社公式サイト

    マネックス証券

  • アプリ機能
  • マネックス証券の投資アプリには証券口座を確認するためのアプリのほかに、株式取引アプリ、FX取引アプリ、米国株式取引専用アプリの3種類があります。米国株式専用アプリは、特に米国株式取引に強いマネックス証券ならではのアプリです。

    アプリ起動時の指紋認証でのロック解除や、メニューを投資家自身で自由にカスタマイズすることも可能で、スムーズな取引に繋げることができます。

  • 手数料(現物株取引の手数料)
  • マネックス証券の手数料体系は、1注文の約定金額に応じて決定される仕組みとなっています。

    1注文の約定代金が10万円以下の場合は100円(税抜)
    10万円超え20万円以下:180円(税抜)
    20万円超え30万円以下:250円(税抜)

    参考:マネックス証券のアプリ・ツール(マネックス証券株式会社公式サイト)
    マネックス証券株式会社公式サイト

    カブドットコム証券

    三菱UFJフィナンシャル・グループのネット証券会社です。

  • アプリ機能
  • カブドットコム証券では、株取引から証券口座の開設、株価チャート、自身のポートフォリオ管理等、それぞれの目的に合わせてアプリが配信されており、全部で11種類のアプリがあります。

    IPO株式専用アプリでは、月ごとの新規上場株式一覧が分かることや、株主優待から気になる銘柄を検索することができる専用アプリがあります。

  • 手数料(現物株取引の手数料)
  • カブドットコム証券では、1回の約定金額合計に応じて手数料が決定されます。

    1回の約定代金合計が10万円以下:90円(税抜)
    10万円超え20万円以下:180円(税抜)
    20万円超え50万円以下:250円(税抜)

    参考:カブコムのアプリ(カブドットコム証券株式会社公式サイト)
    参考:スマートフォンアプリ(iPhone/ Android) (カブドットコム証券株式会社公式サイト)
    カブドットコム証券公式サイト

    松井証券

    老舗のネット証券会社です。

  • アプリ機能
  • 取引専用に開発された「株touch」というアプリがあり、NISA口座でも利用することができます。最大400銘柄の株価を一気に見ることができる機能や、スピード注文を行うことも可能です。さらに、株価一覧から個別銘柄に移行した際にはすぐにチャートを見ることができ便利です。

    一定条件を指定して銘柄検索を行うことができる機能や、豊富な投資情報を得ることも可能です。

  • 手数料(現物株取引の手数料)
  • 1日の約定代金合計が10万円以内場合、手数料が無料
    10万円超え30万円以下:300円(税抜)

    参考:株touch(松井証券株式会社公式サイト)
    松井証券公式サイト

    口座開設する

    自身の投資スタイルやアプリの機能性、手数料を考慮して、効率的な投資を行っていける証券会社を選択し、口座を開設します。証券口座の開設はインターネット上から行い、申請とともに必要書類(*1)を用意しておくことで、最短で翌営業日から取引を行うことができます。

    (*1:基本的には、マイナンバーの分かる書類と本人確認書類の用意が必要です。)

    アプリをダウンロードする

    ネット証券会社で口座開設を行う際には、基本的にインターネット上で口座開設を申請してからアプリをダウンロードすることとなります。しかし、中には例外的にアプリから証券口座開設手続きを行うことが可能な証券会社もあり、投資初心者が証券口座を開設する際には、開設したい証券会社の情報をきちんと確認しておく必要があります。

    入金する

    アプリから自身の証券口座にログインしたら、投資資金を入金します。

    入金は銀行の窓口やネットバンキングから行うことができますが、証券会社によっては提携銀行の口座から入金することで手数料が軽減される可能性があります。入金時も証券会社の情報をきちんと確認しておきましょう。

    買い付け・売却

    入金した投資資金を元に投資商品を購入し、取引を行います。取引操作は、多くの証券会社でアプリ上で完結することができますので、ダウンロードしてログイン可能な状態になった時点で早めにアプリをダウンロードしておくと便利です。

    One Tap BUY(ワンタップバイ)

    スマートフォン特化型のネット証券会社として「One Tap BUY(ワンタップバイ)」があります。これは、スマホアプリから少額投資を行うことができるサービスで、3タップで株式売買取引を行うことができるとして、投資初心者の投資に対する難しいイメージを払拭する目的で配信されています。

  • アプリ機能
  • 株式売買注文は基本的に金額単位で行なわれ、単元株や手数料を気にせず自身の投資資金範囲で取引可能な資産のみに簡単に投資することができます。1,000円から日本国内株式だけでなく世界的有名企業の株式も購入することができ、投資初心者には嬉しいポイントです。
    スマホ専用のネット証券であることから機能性の高さにも高い評価があります。

    アプリの種類として、日本国内株式の取引専用アプリ、米国株式取引専用アプリ、積立投資アプリに加えてデイトレードを行う投資家向けの専用アプリ、IPO株式取引専用アプリの全5種類があり、自身の投資スタイルに合わせて最適なものを使用することができます。

    スマホでの使いやすさから多くの投資家に利用されており、特に投資初心者の方の利用が多いアプリとなっています。

  • 手数料(現物株取引の手数料)
  • 投資家の投資スタイルに応じて自由に手数料コースを選択することができます。

    都度プラン:1取引の約定代金によって手数料が決定
     1取引の約定代金×0.5%
    定額プラン:1ヶ月ごとに金額が設定されています。取引回数は関係ありません。
     1ヶ月定額980円(税込1,058円)

    都度プランでも定額プランのどちらも、日本国内株式取引と米国株式取引にかかる手数料は同じです。ただし、都度プランではNY市場の閉場時間に行った取引についてはスプレッドが0.7%となるため注意が必要です。

    例えば、取引回数が多い方は定額プランを選択することで手数料を気にせずに済みます。また、投資初心者でまずは少額投資から始めたい方は都度プランを選択することで無駄な投資コストを削減することができます。

    One Tap BUY(ワンタップバイ)

    スマホでの株取引の注意点を理解して始めましょう

    スマホから行う株投資について概要とメリット・デメリット、実際に取引を始める際の手順を解説しました。スマホから株取引を行えることで、いつでも気軽に市場の状況を確認することができ、スムーズな取引を行うことができるメリットがあります。しかし、スマホから投資を行う際にはスマホから証券口座にログインする必要があり、セキュリティ面で懸念が少なくありません、自身の証券口座が乗っ取られてしまうことで、保有資産がなくなってしまう可能性があり、こういった危険性をきちんと理解したうえで対策を講じることが大切となります。デメリットを確認し、スマホでの株取引のメリットを自身の投資に活用していきましょう。

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