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証券会社10社のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座を比較。おすすめの証券会社とは

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証券会社10社のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座を比較しましょう。NISA口座は複数の証券会社で開設できないため、利用する金融機関選びが非常に重要です。また、証券会社と銀行のNISA口座のメリット・デメリットも説明しますので、自身に最適な金融機関でNISA口座を開設できるよう、参考にしてください。

証券会社のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座の情報が表示されたパソコンの画像

NISA(ニーサ)・つみたてNISAにおすすめの証券会社比較

NISA(ニーサ)やつみたてNISA口座から投資を行う際におすすめの証券会社を比較します。

日本国内には、野村證券や大和証券といった大手証券会社からSBI証券や楽天証券などのネット証券会社まで様々な証券会社があります。その中でも特におすすめの証券会社10社について、取扱商品数や手数料、対応している取引所、IPOへの対応など詳細な項目までを比較します。

NISA口座を開設する証券会社選びに迷っている方は必見の情報ですので、きちんと確認して自身に最適な証券会社を選択しましょう。

NISA(ニーサ)口座開設におすすめの証券会社ランキング

NISA(ニーサ)口座を開設するのにおすすめな証券会社を、10社厳選し、様々な項目ごとに点数を付けた上で点数が高い順にご紹介します。

これからNISA制度を利用した投資を行おうと思っている方は、以下の情報を参考にして自身のNISA口座を開設する金融機関選びに役立ててください。

1位.SBI証券 26点

NISA(ニーサ)口座開設に最もおすすめなのは、SBI証券です。SBI証券のNISA口座では、非常に豊富な取扱銘柄数と手数料の安さで業界最高水準を誇ります。つみたてNISAでは金融庁によって162本の投資信託の中から150本が取り扱われています。

また、IPO投資が可能なため、非課税枠を最大限活用した資産運用を行えます。投資相談やセミナーも定期的に開催されているため、投資知識を身に着けることもできます。

SBI証券を始める

2位.楽天証券 23.5点

SBI証券に次いでNISA口座開設におすすめな証券会社として、楽天証券があります。楽天証券のNISA口座では、SBIと同水準の取扱銘柄数を誇り、SBI証券では非公開となっている国内株式は、3,700本以上の取扱数を誇ります。

つみたてNISAについてはSBI証券と同数の150本の取扱があります。豊富な取扱銘柄の中から自由に投資先を選択でき、コストを抑えた投資を行えるため非常に便利です。

しかし、楽天証券のNISA口座はIPO投資を行えず、取扱のある証券取引所については東京・名古屋の2拠点に限定されています。さらに、投資相談サービスは提供されていないため、相談しながら投資を判断したい方には不向きです。

楽天証券を始める

3位.松井証券 23点

松井証券のNISA口座は、手数料の安さが非常に魅力的です。SBI証券や楽天証券と同様に、国内株式の売買手数料はもちろん、NISA口座に対応している投資信託はノーロードでないファンドについてもキャンペーンによって買付け手数料が無料になります。

また、つみたてNISAに対応している投資信託は146本であること、IPO投資ができることもメリットです。しかし、投資信託の取扱数は707本と少ないため、様々な銘柄の中から投資先を選択したい方には不向きです。

松井証券を始める

4位.マネックス証券 20.5点

次におすすめなのは、マネックス証券のNISA口座です。マネックス証券は米国・中国株式への投資に非常に強く、取扱銘柄数は合計で5,000を超えます。そのため、米国や中国の株式への投資をNISA口座からメインに行いたい方にはぴったりです。

しかし、国内株式や投資信託の取扱数はSBI証券や楽天証券よりも少なく、対応している取引所は東京証券取引所1箇所となっている点はデメリットです。投資相談サービスも提供されていないため、投資初心者には不便です。

マネックス証券を始める

5位.カブドットコム証券 20点

カブドットコム証券のNISA口座では、国内の証券取引所に上場している銘柄を全て取引できます。

海外株式にがは対応していませんが、つみたてNISAの取扱本数は149本とネット証券会社業界で最高水準を誇ります。さらに、投資信託の買い付け手数料が最大で3.78%と非常に安く、IPO投資も行える点も魅力です。

しかし、投資信託の取扱本数が約1000本しかないこと、投資相談サービスは提供されていないため、投資初心者にとっては不便な点が少なくありません。

カブドットコム証券を始める

5位.野村證券 20点

カブドットコム証券と同ポイントで、総合証券会社最大手の野村證券がランクインしています。野村證券のNISA口座では、他の総合証券会社に比べて国内株式の取引手数料が安く設定されている特徴があります。

NISA口座では国内株式にしか投資できず取扱本数も非算出となっていますが、投資信託については830取扱数があります。

また、総合証券会社として全国各地にある店舗で投資相談から実際の取引注文を約定できるため、専門家に相談しながら投資したい方には最適です。

野村證券を始める

7位.大和証券 19点

総合証券会社の大和証券のつみたてNISA口座では、総合証券会社の中で最多の15本の投資信託の中から投資先を選択できます。総合証券会社の多くでは、つみたてNISAに非対応なケースが少なくありませんが、大和証券では15本もの取扱があります。

また、2種類の投資コースから自身に最適なコースを選択して投資スタイルに合わせた最適な手数料体系で投資を行えます。しかし、単元未満株投資を行えないため、非課税枠を効率的に利用した投資を行う際にデメリットとなる可能性があります。

大和証券を始める

8位.SMBC日興証券 18点

大和証券の次にNISA口座開設におすすめな証券会社は、SMBC日興証券があります。

SMBC日興証券のNISA口座では、1,000本を超える投資信託の取扱があり、国内外の株式へ投資できます。海外株式については米国と中国の株式に対応していますが、海外株式への投資は海外委託取引となるため、現地手数料や委託手数料などの諸費用がかかります。

また、国内株式については基本的に上場銘柄は全て取扱がありますが、タイミングによって取引できないケースがあるため、自身が取引したい銘柄が取引可能かどうかを確認する必要があり、手間がかかります。

SMBC日興証券を始める

9位.みずほ証券 17.5点

みずほFGの証券会社であるみずほ証券のNISA口座では、国内外の株式と、149本の投資信託へ投資できます。つみたてNISAにも対応していますが、3本しか取扱がないため、豊富な投資対象の中から投資先を選択したい方には非常にデメリットです。

投資コースが2種類に分かれており、自身の投資経験やスタイルに合わせてコースを選択することで、コストを抑えた投資を行えます。

みずほ証券を始める

10位.岡三オンライン証券 16.5点

ネット証券会社である岡三オンライン証券のNISA口座では、国内株式約4,000銘柄と、投資信託479本にしか投資できません。海外株式には投資できず、つみたてNISAにも非対応です。

投資信託の購入手数料は、上場投資信託以外であればキャンペーン対象となり、実質無料で買い付けできます。しかし、ネット専業証券会社であるため店舗がなく、電話注文も行えないため、インターネット注文にしか対応していません。

岡三オンライン証券を始める

取扱商品数

まずは取扱商品数を比較します。NISA(ニーサ)では国内外の株式や投資信託へ投資でき、様々な金融商品へ幅広く投資できますが、投資可能な取扱銘柄は証券会社によって異なります。対応している銘柄数が多いことで、投資幅を広げたくなった場合に好きな商品へ投資でき、リスクを分散させた投資を行えます。

ただし、つみたてNISAについては金融庁に指定された安全性の高い投資信託にしか投資できませんので注意が必要です。

NISA(ニーサ)

まずは各証券会社のNISA(ニーサ)口座で対応している取扱商品と銘柄数を確認しましょう。株式と投資信託それぞれについて比較して、自身の行いたい投資スタイルに合った証券会社を確認しましょう。

以下は全て2019年3月12日時点の数字です。

証券会社 国内株式 海外株式 投資信託
楽天証券 3,720 2,580 約2,680
SBI証券 −(記載なし) 3,573 2,590
松井証券
3,980 5 707
野村證券 非算出 取扱無し 830
大和証券 非算出 非算出 非算出
マネックス証券 非算出(*1) 約5,000
 米国株式:3,056本
 中国株式・ETF:2,000本以上
約1,150
みずほ証券 非算出 非算出 149
カブドットコム証券 国内上場銘柄全て 取扱無し 1103
岡三オンライン証券 4,029 取扱無し 479
SMBC日興証券 取引の都度確認 取引の都度確認 1,015

楽天証券のNISA口座では、国内株式の3,500を超える銘柄の中から投資対象を選択できます。投資信託についても約2,680本と非常に多く、大手ネット証券会社の中で最高水準を誇ります。また、SBI証券では海外株式の取扱数が3,573と非常に多く、米国や中国など9カ国の株式へ投資できます。

松井証券では国内株式の取扱銘柄数がおよそ3,900本となっており豊富ですが、海外株式の取扱数が限定され、投資信託も非常に少なくなっています。国内株式以外に海外株式や投資信託にも投資したい方には不向きです。一方、マネックス証券では海外株式の5,000銘柄以上に対応しているため、NISA口座から海外株式への投資をメインに行いたい方にはぴったりです。

野村證券やカブドットコム証券、岡三オンライン証券では、NISA口座から海外株式へ投資できません。また、大和証券では全ての取扱商品について取扱数が明示されていません。

SMBC日興証券では、国内の金融商品取引所に上場している株式の取扱があります。しかし、取引したい銘柄が取引可能かどうかは、取引の都度ホームページもしくは電話等で確認する必要があります。取引を行う度に確認が必要になるため、手間と時間がかかってしまう恐れがあります。

(*1:名古屋・福岡・札幌証券取引所上場株式と、証券保管振替機構非取扱銘柄、プロ向け株式市場「TOKYO PRO Market」上場銘柄は取扱がありません。)

つみたてNISA(ニーサ)

次に、つみたてNISA(ニーサ)口座から投資できる投資信託の数を比較しましょう。つみたてNISAでは、金融庁によって投資可能な投資信託が162本に限定され、さらに証券会社ごとに取扱商品が限定されます。

証券会社 取扱数
楽天証券 150
SBI証券 150
松井証券
146
野村證券 6
大和証券 15
マネックス証券 146
みずほ証券 3
カブドットコム証券 149
岡三オンライン証券 取扱無し
SMBC日興証券 取扱無し

SBI証券と楽天証券では150本、松井証券やマネックス証券、カブドットコム証券のつみたてNISA口座も、146本の取扱があります。しかし、その他の証券会社では多くても15本と非常に厳選されたファンドのみの取扱となっています。

さらに、岡三オンライン証券やSMBC日興証券では、つみたてNISAに対応していません。SMBC日興証券の場合は、グループ会社である三井住友銀行でつみたてNISAの対応があるため、三井住友銀行での利用となります。

参照:つみたてNISA対象商品届出一覧(金融庁公式サイト)

手数料

各証券口座のNISA(ニーサ)口座を利用した際にかかる手数料を比較します。手数料は投資の利益額から差し引かれるため、投資家が得られる利益額に直接的に影響がある非常に重要なポイントです。各証券会社の手数料情報を確認して、金融機関選びの参考にしましょう。

証券会社 国内株式 海外株式 投資信託
楽天証券 無料 国毎に異なる 最大4.32%
SBI証券 無料 国毎に異なる 最大4.32%
松井証券
無料 無料 実質無料
野村證券 150円〜10,080円(*1) 取扱無し 最大5.4%
大和証券 1,080円
〜0.95040%+2,916円(*1)
0.29160%
〜0.86400%+1,080円(*1)
ファンドごと異なる
マネックス証券 無料 実質無料 最大3.78%
みずほ証券 1,026円
〜0.86400%+2,700円(*1)
1,026円
〜0.86400%+2,700円(*1)
最大0.86400%+2,700円(*1)
カブドットコム証券 90円〜5,690円 取扱無し 最大3.78%
岡三オンライン証券 無料〜5,400円 1.08%
最低5,400円
実質無料
SMBC日興証券 135円
〜0.972%+2,700円(*1)
0.20%(米国)
0.125%(中国)(*2)
ファンドごと異なる

上述の%の利率は、約定代金に対してかかる手数料率です。投資信託の購入時手数料は基本的にファンドごとに異なり、さらに購入後は運用管理費や信託報酬といった料金がかかるため、注意が必要です。

楽天証券とSBI証券のNISA口座では、国内株式の売買取引に手数料はかかりません。また、楽天証券では1,351本のノーロード投資信託が、SBI証券では1,323本の取扱があります。投資信託の売買手数料はファンドごとに異なりますが、楽天証券とSBI証券では約定代金に対して最大で4.32%の手数料がかかる可能性があります。

松井証券と岡三オンライン証券では、キャンペーンによって投資信託の売買手数料がキャッシュバックされるため、全ての投資信託の売買手数料が実質無料となります。特に松井証券は国内外の株式取引も手数料がかからないため、非常にお得です。また、岡三オンライン証券では、外国株式は中国株式のみの取扱となります。

大和証券やSMBC日興証券では、投資信託の売買手数料は他証券会社同様、ファンドごと異なりますが、具体的な手数料率は分かりません。投資を行う前に投資信託の目論見書などで手数料を確認してから買い付けを判断しましょう。

(*1:約定金額に対してかかる手数料率です。約定金額や注文方法によって金額が異なります。)
(*2:海外委託取引の場合の現地手数料です。この手数料率に加えて各国ごとに賦課金や国内取次ぎ手数料がかかります。)

つみたてNISA(ニーサ)

つみたてNISA(ニーサ)では、政令で販売手数料がかからない「ノーロード」投資信託しか取り扱っていないため、手数料が発生することはありません。

取引所

次に、各証券会社が対応している市場の数を比較してみましょう。対応している市場数が多いことで、より多くの上場企業へ投資でき、大小様々な規模の企業へ投資できます。

日本国内には、2019年3月13日時点で東京・名古屋・福岡・札幌に証券取引所があります。それぞれの証券会社のNISA口座が対応している取引所を確認しましょう。

証券会社 対応市場数(対応市場)
楽天証券 2
(東証・名証)
SBI証券 4
松井証券
4
野村證券 4
大和証券 4
マネックス証券 1(東証)
みずほ証券 4
カブドットコム証券 4
岡三オンライン証券 4
SMBC日興証券 4
オンラインでは2(東証・名証)

楽天証券とマネックス証券以外の証券会社では、国内にある証券取引所4箇所全ての上場銘柄へ投資できます。しかし、SMBC日興証券ではオンライントレードを行う際には東京証券取引所と名古屋証券取引所の2箇所の取引所にしか対応していないので注意が必要です。

IPO(新規上場株式)

IPO投資が可能かどうかで証券会社を比較しましょう。IPOとは、上場前の株式を事前に購入できる仕組みです。上場前の株価は安い傾向にあり、上場後に価格が高騰する可能性が高いため、非常に人気があります。

特に、投資の利益を非課税で受け取れるNISA(ニーサ)口座では、IPO投資が行えることで非課税枠を最大限効率的に利用できて非常に便利です。IPO投資を行いたい方は以下の情報を確認しておきましょう。

証券会社 IPO対応
楽天証券 ×
SBI証券
松井証券
野村證券
大和証券
マネックス証券
みずほ証券
カブドットコム証券
岡三オンライン証券
SMBC日興証券

値上がり確率が高いIPO投資は、楽天証券以外の全ての証券会社で行えます。IPO投資をNISA口座で行いたい方は、楽天証券の利用はおすすめできません。

口座開設

ここからは、NISA(ニーサ)口座開設に関して、ネット上のみでNISA口座開設を完了できるかどうかと、投資家に嬉しいキャンペーンが実施されているかをまとめました。

ネット上で口座開設手続きを完了できることで投資家の手間が省け、キャンペーンを利用して賢く投資できます。NISA口座を開設する証券会社選びに役立ててみてください。

ネットのみでの口座開設

まずはネット上でNISA(ニーサ)口座開設を完了できるかを説明します。口座開設手続きをネット上で完結できることで、投資家は郵便を出す手間などが省けて非常に効率的です。

ネットの利用に慣れている方は、ネットのみでのNISA口座開設が行える証券会社を選択しましょう。

証券会社 ネットのみ口座開設
楽天証券
SBI証券 ×
松井証券
野村證券
大和証券
マネックス証券 ×
みずほ証券 ×
カブドットコム証券
岡三オンライン証券
SMBC日興証券
(アプリのみ)

SBI証券・マネックス証券・みずほ証券ではネット上でNISA口座開設手続きを完了できません。SBI証券では総合証券口座開設の際に、郵送での書類送付が、マネックス証券ではNISA口座開設の際に郵送での書類送付が必要です。

また、みずほ証券とSMBC日興証券では、総合証券口座開設の際と、NISA口座開設の際それぞれで郵送での書類送付が必要です。

キャンペーン

NISA(ニーサ)口座の新規開設や、一定条件に該当する取引を行うことで、証券会社によっては現金キャッシュバックや手数料の割引特典を受けられる場合があります。以下より、2019年3月13日時点でNISA口座の利用者向けにキャンペーンが開催されているかどうかと、得られる特典をご紹介します。証券会社ごとにキャンペーン対象者や特典内容は大きく違いますので、自身が口座開設を検討している証券会社の情報を確認しておきましょう。

証券会社 キャンペーン
楽天証券
SBI証券
松井証券
野村證券
大和証券
マネックス証券
みずほ証券
カブドットコム証券 ×
岡三オンライン証券
SMBC日興証券 ×

カブドットコム証券とSMBC日興証券では、NISA口座の利用者を対象にしたキャンペーンは開催されていません。マネックス証券や野村證券、大和証券などでは、NISA口座開設に加えて取引を指定期間内に行わないとキャンペーン対象者とならないため、特典を受け取ることができません。

また、キャンペーンは期間限定で開催されているものが多く、時間が経過して開催の有無や内容が異なります。逐一各証券会社の情報を確認することが大切です。

NISA(ニーサ)・つみたてNISAのキャンペーン情報を比較。金融機関選びのポイントとは

取引

NISA(ニーサ)口座での取引に関連する情報を比較して、自身のNISA口座を開設する金融機関選びに役立てていきましょう。NISA口座で行える注文の種類や、総合証券口座と比較して優遇があるかどうか、単元未満株投資が可能かどうかを各証券会社ごとに確認して、自身が行いたい投資スタイルに合わせて最適な証券会社を選択していきましょう。

注文の種類

まずは各証券会社で行える注文の種類を確認しましょう。ネット注文はインターネット上で注文できるかどうか、スマホ取引はスマートフォンから注文を約定できるかどうかを意味しています。

証券会社 ネット注文 スマホ注文 店頭注文 電話注文
楽天証券 ×
SBI証券 ×
松井証券
×
野村證券
大和証券
(ダイレクトコースのみ)
マネックス証券 ×
みずほ証券
(3サポートコースのみ)
カブドットコム証券 ×
岡三オンライン証券 × ×
SMBC日興証券

楽天証券やSBI証券などのネット証券会社は、店舗を持たないため店頭注文は行なえませんが、野村證券や大和証券などの総合証券会社は全国各地にある店舗で注文できます。投資の専門家に直接相談しながら投資を行いたい方は、店頭注文に対応している証券会社がおすすめです。

また、店頭注文が行えないネット証券でも電話注文に対応しているケースが多いですが、岡三オンライン証券では電話注文を行えませんので注意が必要です。また、大和証券では店頭注文が可能なコンサルティングコースと、投資家自身で自由に取引を決定できるダイレクトコースの2種類があり、店頭注文はコンサルティングコースのみ、電話注文はダイレクトコースのみが行える仕組みとなっています。

ネット証券会社は店舗を持たないことで、安い手数料を実現しています。そのため投資経験があり、ある程度自身の判断で投資を行いたい方は店頭注文に対応していないネット証券会社を選択して、コストを抑えた投資を行うことがおすすめです。

口座優遇

次に、NISA(ニーサ)口座を利用することで投資家が得られる優遇があるかどうかを比較しましょう。NISA口座を利用することで、総合証券口座よりも安い手数料で取引できる場合や、口座管理にお金がかからないケースなどがあります。各証券会社の情報を確認して優遇を享受できるかどうかをNISA口座開設手続きを行う際の参考にしましょう。

証券会社 優遇 優遇内容
楽天証券 国内株式・海外ETF
売買手数料が無料に
SBI証券 売買手数料が無料に
松井証券
株式売買手数料が無料に
野村證券 売買手数料の割引
大和証券 口座管理手数料が無料に
マネックス証券 投資信託全てを無料で購入可能
みずほ証券 ×
カブドットコム証券 投資信託買い付けで現金プレゼント
岡三オンライン証券 × -
SMBC日興証券 コストが割安に

楽天証券やSBI証券では、総合証券口座では約定金額ごとにかかる手数料が、NISA口座では無料になります。取引を行うごとにかかる手数料は、投資の利益から差し引かれるため、投資家の手元に残る利益額に直接影響する非常に大切なポイントとなります。そのため、NISA口座で手数料がかからないことは投資家にとって非常に嬉しいメリットです。

また、大和証券では総合証券口座を開設して口座内に資産を預けているだけで「口座管理手数料」がかかりますが、NISA口座ではかかりません。

多くの証券会社でNISA口座を利用した投資は総合証券口座よりもコストを抑えた投資が可能となっていますが、岡三オンライン証券だけは特筆すべき優遇がありません。

単元未満株

NISA(ニーサ)口座の取引について、最後に単元未満株への対応の有無を比較しましょう。単元未満株とは、市場で取引される株式の単位である「単元」という単位よりも小さい単位で取引できる株式のことです。

多くの株式は100株1単元が最小取引可能単位として設定されていますが、単元未満株では例えば1株式から売買取引でき、単元単位では購入できない銘柄への投資が可能となります。様々な銘柄へ投資できることで、リスクを分散した少額投資が行え、資産価格の暴落リスクを抑えることが可能です。

証券会社 単元未満株
楽天証券
SBI証券
松井証券
野村證券
大和証券 ◯(売却のみ)
マネックス証券
みずほ証券
カブドットコム証券
岡三オンライン証券
SMBC日興証券

大和証券以外の証券会社では、単元未満株へ投資できます。大和証券では単元未満株を買い付けることはできませんが、単元未満単位で保有資産の売却は行なえます。

NISA口座は非課税枠が設定されているため、単元未満株制度を利用した少額投資が可能なことで、非課税枠を最大限活用できます。できるだけ単元未満株へ投資可能な証券会社を選択しましょう。

情報

ここからは、各証券会社で利用可能な情報収集のための便利ツールについて比較しましょう。投資初心者に嬉しい投資相談サービスや、投資知識を身につけたい方にぴったりのセミナーが開催されているかをそれぞれ確認して、気になるものがあれば参加してみましょう。

投資相談サービスが提供されている証券会社を選択することで、資産運用について相談しながら投資を判断できます。また、投資だけでなく相続などお金に関する様々な悩みに対応してくれるサービスがあることで、自身の資産運用に悩んだ際に役立てることができます。

証券会社 投資相談サービス セミナー
楽天証券 ×
SBI証券
松井証券
×
野村證券
大和証券
マネックス証券 ×
みずほ証券
カブドットコム証券 ×
岡三オンライン証券 ×
SMBC日興証券

総合証券会社では、店頭が全国各地にある強みを活かして、投資相談サービスが全社で提供されています。一方でネット証券会社ではSBI証券以外は相談サービスは提供されていないため、投資家自身で判断して取引を行う必要があります。

投資セミナーは、総合証券会社では全国各地にある店舗で定期的に開催されています。野村證券や大和証券などは全国各地にある150以上の支店で開催されており、多くの人が参加可能です。

また、ネット証券会社のSBI証券や楽天証券では、公式サイトの「セミナー」メニュー内に動画セミナーが掲載されており、インターネット環境下であれば誰でも利用できて非常に便利です。

つみたてNISA(ニーサ)の最低積立額と投資頻度

つみたてNISA(ニーサ)では、一定額を積み立てて投資を行います。以下より、つみたてNISA口座で行える、最低積立可能額を各証券会社ごとに比較し、利用できる投資頻度も比較確認しましょう。

つみたてNISAでは一年間の非課税枠が40万円に設定されているため、毎月の頻度で積立投資を行う際には約3.3万円が上限となります。少額投資が可能なことで、様々な投資対象へ分散投資でき、非課税枠を最大限活用できます。最低積立額と頻度を確認して自身の行いたい投資スタイルに最適な金融機関でつみたてNISA口座を開設しましょう。

証券会社 最低積立額(単位) 投資頻度
楽天証券 100円(1円) 毎月・毎日
SBI証券 100円(1円) 毎月・毎週・毎日
松井証券
100円(1円) 毎月(*1)
野村證券 1,000円(1,000円)(*2) 毎月
大和証券 1,000円(1円) 毎月
マネックス証券 100円(1円) 毎月(*1)
みずほ証券 1,000円(1,000円) 毎月
カブドットコム証券 100円(1円) 毎月
岡三オンライン証券 100円(1円) 毎月(1〜28日まで)
SMBC日興証券 10,000円(1,000円) 毎月

毎月100円から積立投資が可能となっている証券会社は、全てネット証券会社です。最低積立可能額が低いことで、まとまった投資資金を用意できない方でも簡単に投資を始めることができます。また、総合証券会社では最低積立額の設定が各社異なりますが、大和証券では1,000円から積立額を指定できるため、非常に便利です。

SMBC日興証券では最低でも10,000円を毎月積み立てる必要があり、投資資金があまりない方には負担が大きくなる可能性があります。また、SBI証券では毎日・毎週・毎月のコースが用意され、投資家が自由に投資頻度を選択できます。多くの証券会社では毎月での積立投資しか行えないケースが多く、投資タイミングでの分散投資を行いたい方には嬉しい制度です。

(*1:積立日「毎月」で29日・30日を選択し、指定日が存在しない場合(2月29日~2月30日)は、翌営業日を積立日として扱われます。)
(*2:年2回まで、増額月として積立額の増額が可能です。増額月は2ヶ月連続でも指定できます。)

証券会社でのNISA(ニーサ)の始め方

ここからは、証券会社でNISA(ニーサ)制度を利用した投資を始める方法を説明します。証券会社のNISA口座から非課税メリットを受けながら投資を行いたい方は、以下の手続きの流れを理解した上で、口座開設手続きを開始しましょう。

NISA(ニーサ)口座を開設する

NISA(ニーサ)制度を利用した投資を行うには、まずはNISA口座を開設する必要があります。NISAは専用口座がないと非課税適用を受けて取引できません。NISA口座を開設する前に知っておきたい情報を3点解説しますので、きちんと確認しておきましょう。

利用したい証券会社でNISA口座を開設して、投資資金を入金してNISA投資を始めていきましょう。

NISA(ニーサ)口座は1人1つまで

NISA(ニーサ)口座は、投資家一人につき1口座しか開設できません。これは全ての証券会社とつみたてNISAを含めた中で一人1口座です。

また、NISA口座開設前にはNISA口座の複数開設を防ぐ目的で税務署審査があります。NISA口座は税務署審査を通過しないと開設できない仕組みになっているため、既にNISA口座を保有している方は、新規のNISA口座を開設できません。

特定口座を開設する

NISA(ニーサ)口座を開設する際の総合証券口座は、特定口座とすることがおすすめです。NISA口座の開設には、NISA口座を開設する証券会社の総合証券口座の開設が必要で、、NISA口座開設前、もしくは同時に申し込むことができます。

総合証券口座は一般口座と特定口座の2種類に分かれ、特定口座はさらに源泉徴収の有無で2種類に分けられます。特定口座は一般口座に比べて確定申告手続きの手間が省け、特に源泉徴収あり特定口座を選択すると確定申告が不要になります。

NISAでは非課税枠を超えた買い付けを行った際に自動的に総合証券口座での投資として扱われるため、知らない間に納税が必要になる可能性があります。そのため、総合証券口座は特定口座にしておくことで脱税のリスクを抑制できます。

参考:No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人(国税庁公式サイト)

NISA(ニーサ)口座開設の流れ

ここからは、NISA(ニーサ)口座の開設手続きを説明します。基本的に以下の流れで証券会社のNISA口座は開設できますので、証券会社でのNISA口座開設を検討している方は、一度読んで自身の投資に活かしていきましょう。

1.総合証券口座を開設する

まずはNISA(ニーサ)口座を開設したい証券会社で総合証券口座を開設する必要があります。証券会社によっては総合証券口座とNISA口座を同時に申し込めるケースがありますので、証券会社の情報を確認しましょう。

既に総合証券口座を開設している方は、次のNISA口座開設申し込みから始めていきましょう。

2.NISA口座開設を申し込む

次に、証券会社へNISA口座開設を申し込みましょう。証券会社によって、インターネット上で申し込みを完了できる場合や、資料請求や店頭での手続きが可能な場合がありますので、自身のやりやすい方法で口座開設を申し込みましょう。

3.必要書類を提出

証券会社へNISA口座開設を申し込んだら、必要書類を証券会社へ提出します。NISA口座開設には、NISA口座申込書やマイナンバーの分かる書類、証券会社が指定した本人確認書類の提出が必要になります。

本人確認書類は、証券会社ごとに該当書類が指定されている場合があります。さらに、総合証券口座開設時にマイナンバー登録が完了している方は、本人確認書類の提出が不要となるケースがあります。自身の状況に合わせて、口座開設を行う証券会社の情報を確認しましょう。

4.税務署審査

書類提出が完了したら、証券会社から税務署へNISA口座開設の可否の審査へ出されます。税務署審査はNISA口座の二重開設を防ぐ目的で行われます。

税務署審査通過後、税務署から証券会社へ通知が行き、証券会社を経由して投資家へ通知されます。通知方法も証券会社ごとに違いますので、事前にきちんと確認しておきましょう。

5.NISA(ニーサ)口座開設完了

税務署審査に通過したら、NISA(ニーサ)口座開設が完了します。口座開設完了の通知は郵便で届くケースやオンラインサイトのログイン画面の通知欄やお知らせに通知されるパターンなど証券会社ごとに異なります。

NISA口座開設を申請した証券会社の通知方法を確認して、口座開設後すぐに投資を始めていきましょう。

NISA(ニーサ)口座での商品の買い方

NISA(ニーサ)口座の開設が完了したら、金融商品を買い付けて投資を始めていきましょう。ここからは、簡単に証券会社のNISA口座から買い付けを行う手順を説明します。

銘柄を選ぶ

まずは買い付ける銘柄を選びましょう。NISA(ニーサ)の場合は株式や投資信託など様々な種類の投資対象の中から投資先を選択する必要があります。つみたてNISAの場合は取扱のある投資信託の中から投資先を選択します。

自身の投資スタイルによっておすすめの銘柄は異なりますので、自身に最適な銘柄を選択し非課税メリットを最大限活用した投資を行いましょう。

注文の流れ

投資銘柄が決定したら、NISA口座から買い付け注文を出して注文を約定しましょう。

ネット証券会社や総合証券会社のネット注文を利用する場合には、自身のNISA口座へログインして注文できます。買い付けたい銘柄を検索して買い付ける株式数を入力し、金額や留意点を確認した上で、注文を確定しましょう。

また、店頭注文を利用する場合には店頭の証券会社の専門家に申し込み、電話注文を利用する場合には、オペレーターを通じて注文を約定できます。

証券口座と銀行口座の違い

ここまで、証券会社のNISA(ニーサ)口座を解説しました。ここからは、証券口座と銀行口座の違いを説明します。NISA口座は証券会社だけでなく、銀行でも開設できますが、どのような違いがあるのでしょうか。

NISA口座を開設する金融機関の種類選びに迷っている方に役立つ情報が満載ですので、きちんと確認して自身の投資に活かしていきましょう。

証券口座のメリット

まずは証券会社でNISA(ニーサ)口座を開設するメリットは、2点があります。以下のそれぞれのメリットを理解し、銀行口座の場合と比較して金融機関選びに役立ててください。

運用商品が豊富

証券会社のNISA(ニーサ)口座のメリットの1点目に、銀行のNISA口座に比べて投資対象の数が豊富なことがあります。

例えば、イオングループの銀行であるイオン銀行のNISA口座では、投資信託の取扱数は約250(*1)となっていますが、ネット証券会社のSBI証券では2,590、日本国内最大手の野村證券では830となっており、証券会社の取扱商品の多さが分かります。

投資可能な商品数が多いことで、資産運用を行う中で新たな資産に投資したくなった場合や地域などで分散投資したい場合に役立ちます。

(*1:2018年3月31日時点の数字です。)

参考:NISA(少額投資非課税制度)が、始まりました!NISA口座ならイオン銀行がおトク!(株式会社イオン銀行公式サイト)

手数料が安い

証券会社のNISA(ニーサ)口座を利用するメリットの2点目に、手数料の安さがあります。

例えば、大手銀行のみずほ銀行のNISA口座で投資信託を購入する場合は最大3.78%の購入時手数料がかかりますが、松井証券のNISA口座で投資信託を買い付ける場合は、キャンペーンが適用されて手数料は実質無料となります。

売買取引の際の手数料は、投資の利益額から差し引かれるため利益額の大小に直接影響があります。また、多くの金融機関では1回の約定ごとに手数料がかかるため、取引回数が増える度に手数料が引かれます。そのため、一取引にかかる手数料差が小さい場合でも、結果的に大きな金額差が生じる可能性があり、手数料の安さは大切なポイントです。

銀行口座のメリット

次に、銀行でNISA(ニーサ)口座を開設するメリットを説明します。銀行口座でNISA制度を利用した投資を行う場合には、以下の2点のメリットを享受できます。銀行のNISA口座利用のメリットを理解して、証券会社と比較してみましょう。

投資資金の入金が楽

銀行のNISA(ニーサ)口座には、証券会社のNISA口座に比べて投資資金の入金が簡単なメリットがあります。例えば、既に自身が利用している銀行でNISA口座を開設した場合、銀行によっては自身の預金口座とNISA口座を一括で管理できます。そのため、預金口座からNIS口座への資金移動が不要になり、管理の手間も省けます。

証券会社のNISA口座の場合は、銀行の預金口座と証券口座を別で管理する必要がありますが、全て一括で管理したい方には手間となります。

使い慣れた銀行でワンストップ資産管理

銀行でNISA(ニーサ)口座を開設するメリットの2点目に、利用のハードルが低いことがあります。投資経験が浅い方の場合、証券口座を開設して証券会社のサービスを新しく利用開始する必要がありますが、銀行のNISA口座であれば使い慣れたサービスを利用できます。

特に、つみたてNISAの利用者は投資未経験者が多い傾向にあるため、日常的に利用している銀行でNISA口座が開設できることで、投資のハードルが下がるメリットがあります。

証券口座のデメリット

証券会社のNISA(ニーサ)口座では、投資対象が多いため投資初心者にとっては銘柄選びの難易度が高いデメリットがあります。

投資経験が浅い投資家の場合、どのような基準で投資先を判断すべきか分からず、証券会社の非常に多い取扱商品数の中から最適な銘柄を選択することは非常に難しいです。投資経験が豊富で、様々な銘柄へ幅広く投資したい場合には証券会社の取扱商品数が非常に魅力的ですが、中には運用実績の悪い投資信託や、今後の値上がりが期待できない株式銘柄も存在しています。

投資初心者がそのような銘柄を見極めることは非常に難しく、証券会社のNISA口座を利用するデメリットと言えます。

銀行口座のデメリット

銀行のNISA(ニーサ)口座を利用する際には、以下2点のデメリットがあります。投資に対するハードルが高い初心者向けの銀行のNISA口座ですが、どのようなデメリットがあるのでしょうか。確認しましょう。

運用商品が少ない

銀行のNISA(ニーサ)口座は、証券会社のNISA口座に比べて運用商品が少ないデメリットがあります。上述の通り、イオン銀行ではおよそ250の投資信託の中から最適な投資先を選択できますが、SBI証券では約10倍の2,590銘柄の中から投資先を選択できます。

銀行の取扱商品数の少なさは、NISA口座で幅広い投資を行いたい場合に選択肢が狭くなるため、デメリットとなります。

手数料が高い

銀行のNISA(ニーサ)口座のデメリットの2点目に、手数料が高いことがあります。

例えば松井証券では、購入手数料がかからないノーロード投資信託が取扱銘柄の半数以上を占め、キャンペーンによって全ての投資信託の売買手数料が無料になります。また、楽天証券やSBI証券、マネックス証券などのネット証券会社では取扱のある投資信託の半数以上がノーロード投資信託となっています。

しかし、みずほ銀行のNISA口座で対応している投資信託のうち、ノーロードファンドは6%ほどしかありません。せっかく投資で利益を上げても、手数料で多くを持って行かれてしまっては元も子もありません。証券会社でNISA口座を開設し、できるだけコストを抑えた投資を行いましょう。

証券口座でNISA(ニーサ)を始めるべき人

上述の証券会社と銀行それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、NISA(ニーサ)の非課税枠を最大限利用して様々な金融商品へコストを抑えた投資を行いたい場合には、銀行よりも証券会社でのNISA口座開設がおすすめです。

証券会社のNISA口座は銀行に比べて取扱商品数が多く、手数料も安く設定されている傾向にあります。NISAは一年間の投資資金の上限として非課税枠が設定されているため、利益額から差し引かれる手数料をできるだけ安くすることで、少しでも多くの利益を得ることができます。

NISA(ニーサ)口座開設後の注意点

ここからは、NISA(ニーサ)口座を開設した後に注意したいポイントを2点説明します。以下の状況は、NISA口座を利用して投資を行なっていく中で起こりうる事態ですので、事前に情報を確認して自身が同じ状況になった場合に慌てないように準備しておきましょう。

NISA(ニーサ)口座を変更したい

NISA(ニーサ)口座から非課税適用を受けて投資を行う中で、NISA口座を利用する金融機関を変更したくなる可能性があります。

上述の通り、金融機関によって同じNISA口座でも投資できる金融商品やかかる手数料など様々なポイントが違います。そのため、新たな金融商品へ投資したくなった場合に現状の金融機関で取扱がないケースや、別の金融機関を利用した方が手数料が安くなる場合があります。

NISA口座は一年に1回であれば自身に最適な金融機関を選択して、自由に金融機関を自由に変更できます。ただし、非課税期間の終了時にロールオーバー(*1)を選択できなくなりますので、注意が必要です。

(*1:非課税期間の延長措置です。NISAのみ利用でき、最大で10年間、非課税適用を受けた資産運用が行えます。)

参考:NISAのポイント(金融庁公式サイト)

NISA(ニーサ)口座は変更可能?金融機関変更のデメリットと手続きを解説

証券会社が倒産した

証券会社でNISA(ニーサ)口座を開設して投資を行う中で、証券会社が倒産してしまう可能性があります。

しかし、証券会社は投資家の資産を分別管理制度と投資者保護基金制度という2種類の制度を利用して管理しているため、倒産した場合も投資家の資産は保護されるため、投資家は安心して証券会社を利用して投資を行うことができます。

証券会社が破綻したら株や投資信託はどうなる?証券会社の投資家保護を解説。

自身に合った証券会社でNISA(ニーサ)を始めましょう

証券会社のNISA(ニーサ)・つみたてNISA口座について解説しました。証券会社のNISA口座は、証券会社ごとに投資できる商品や手数料、利用できる注文方法が異なるため、投資スタイルによって最適な証券会社が違います。

また、単元未満株やIPO投資に対応している証券会社を選択することで、NISAの非課税枠を最大限活用して賢い資産運用を行えます。つみたてNISAを利用する際には、最低積立投資額が小さい証券会社を選択することで、年間40万円の小さな非課税枠を上手に使用できます。

銀行のNISA口座に比べて取扱商品数が多く、手数料も安い傾向にあるため、NISA制度を利用した投資を行う場合には証券会社での口座開設がおすすめです。自身の投資スタイルに合わせて最適な証券会社を選択していきましょう。

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