新生銀行では、投資信託や外貨預金のほかに、FXサービスも提供しています。新生銀行FXは、全26通貨ペアを取り扱い、スプレッドも米ドル/円で0.5銭と比較的狭く設定されています。こちらでは、新生銀行FXを検討されている方に、スプレッド、スワップポイント、キャンペーンなど、FXサービスについてご紹介します。
新生銀行FXの特徴
FX業者は、サービス内容や取引において、強みや特徴があります。それぞれの特徴を把握し、「コストを抑えたい」「使いやすい取引ツールがいい」など、ご自身のトレードスタイルと相性の良いFX業者を選びましょう。
メリット
新生銀行FXのメリットは、充実したサポート窓口と独自のTポイントサービスです。
新生銀行では、利用者の相談や質問を店頭窓口、コールセンター、メール、さらにはチャットにて対応しています。さらに、コールセンターでは、口座開設や暗証番号変更、サービや商品など相談内容ごとに窓口が設けられており、24時間受け付けています。
新生銀行で取引を行うと、インターネットATMの入出金や振込入金でTポイントが貯まる「Tポイントプログラム」を利用することができます。Tポイントは入出金だけでなく、カードショッピングや公共料金の支払いでも付与されるため、Tポイントをお得に貯めたい方におすすめです。
新生銀行の取り扱い通貨ペアは全26ペアであり、FX業者の通貨ペアが20前後のなか、比較的多く取り扱っています。メキシコペソやトルコリラなど、高金利の通貨ペアも含まれているため、幅広い通貨ペアから取引することができます。
デメリット
新生銀行のデメリットは、スプレッドや取引ツールにおいて特徴や強みがない点です。
新生銀行FXのスプレッドは、米ドル/円で0.5銭と比較的狭く(低く)設定されています。しかし、他のFX業者には0.3銭や0.27銭で取引できるところもあり、新生銀行のスプレッドが特別狭いというわけではありません。また、取引ツールもパソコンとスマホには対応していますが、人気取引ツールのMT4は導入されていません。
各FX業者は、FXi24やフィスコなど、為替情報を配信しています。新生銀行が配信している為替情報は、FXi24のみであり、独自のセミナーやレポートでの情報配信は行なっていません。新生銀行FXで配信される情報量は少ないため、利用者は個別に情報収集をする必要があります。
新生銀行FXの詳細
新生銀行FXについて、取扱商品やコスト、機能ごとに解説します。新生銀行のメリットとデメリットだけでなく、詳しいサービス内容も確認してから口座開設するようにしましょう。
取扱商品
FX業者ごとに、サービスの特徴や強みは異なります。安全性やコスト、ツールの操作性など、ご自身がFX業者に求めるポイントを整理し、ご自身と相性の良いFX業者を探しましょう。
通貨ペア数
新生銀行の通貨ペア数は、全26通貨ペアです。FX業者の通貨ペア取扱数が20前後であるなか、新生銀行は比較的多くの通貨ペアを取り扱っています。
米ドル/円 | ユーロ/円 |
ユーロ/米ドル | ポンド/円 |
豪ドル/円 | NZドル/円 |
南アフリカランド/円 | カナダドル/円 |
スイスフラン/円 | ポンド/米ドル |
豪ドル/米ドル | 香港ドル/円 |
シンガポールドル/円 | NZドル/米ドル |
米ドル/スイスフラン | ポンド/スイスフラン |
ユーロ/ポンド | ユーロ/スイスフラン |
豪ドル/スイスフラン | NZドル/スイスフラン |
豪ドル/NZドル | ノルウェークローネ/円 |
トルコリラ/円 | 人民元/円 |
メキシコペソ/円 | 米ドル/カナダドル |
最低取引単位数
最低取引単位数とは、FXの1度の取引における取引単位です。
新生銀行では、1000通貨単位から取引することができます。取引単位数が少ないほど少額資金で取引ができ、1000通貨単位は比較的低い取引単位数となっています。例えば、米ドルでは1,000ドルから取引が可能です。
上限取引単位数
上限取引単位数とは、1度の取引における最大取引数量です。
新生銀行では、一度の取引で最大200万通貨単位まで注文できます。例えば、米ドルでは200万ドルが取引の上限額となります。
コスト・利益
FXでは、口座開設の際には口座開設費が、取引の際にはスプレッドと呼ばれるコストが発生します。コストはFX業者で異なり、コストの違いは得られる利益にも大きく影響します。必ず各FX業者のコストを確認しましょう。
FXのスプレッドはトレーダーにとって手数料。変動要因や計算方法を理解しましょう
手数料
新生銀行では、入金や出金の際に手数料は発生しません。また、口座維持にも手数料は不要です。以下は、新生銀行の手数料です。
手数料 | 料金 |
口座維持費 | 無料 |
取引手数料 | 無料 |
日本円の入金手数料 | 無料(*1) |
日本円の出金手数料 | 無料 |
(*1:銀行振込の場合は、振込手数料は自己負担となります。)
スプレッド
スプレッドとは、取引におけるコストです。スプレッドが狭い(低い)と、取引にかかるコストを安く抑えることができます。
以下は、新生銀行の主要4ペアのスプレッドを抜粋したものです。米ドル/円の業界最狭水準のスプレッドは0.3銭であり、新生銀行の0.5銭は比較的狭いスプレッドが設定されています。
通貨ペア | スプレッド |
米ドル/円 | 0.5銭 |
ユーロ/円 | 1.1銭 |
ポンド/円 | 1.0銭 |
豪ドル/円 | 1.2銭 |
スワップポイント
スワップポイントとは、取引する通貨の金利差で、業者ごとに異なります。FXのスワップポイントは毎日得られるため、重要な収入源になります。できるだけ、高いスワップポイントが設定されているFX業者を選びましょう。
以下は、新生銀行の主要4ペアのスワップポイントを抜粋したものです。(*1)
通貨ペア | スワップポイント |
米ドル/円 | 買い 70円/売り -93円 |
ユーロ/円 | 買い 0円/売り -15円 |
ポンド/円 | 買い 25円/売り -50円 |
豪ドル/円 | 買い 0円/売り 0円 |
(*1:2019年1月28日時点の数値)
キャッシュバック/キャンペーン
新生銀行では、キャンペーンが開催されることはあります。しかし、他のFX業者と比べるとキャンペーン数は多くなく、開催も不定期です。
以下は、新生銀行のキャンペーンを抜粋したものです。
キャンペーン名 | 内容 | 期間 |
新生銀行FX10万円山分けキャンペーン | 新生銀行FXに関するクイズに回答し、全問正解者には10万円を山分け | 2018/6/1~2018/6/30 |
機能
FXは、利用する業者ごとに取引ツールが異なるため、ツールに搭載されている注文機能も異なります。自身のトレードスタイルに合わせて、利用できる注文機能を確認しましょう。
注文機能
新生銀行では、以下の10種類の注文機能を利用できます。
あらかじめ設定したレートに到達した場合に注文を確定する方法です。
あらかじめレートを設定し、予想外の値動きをした場合に、損失を拡大させないために注文(ロスカット)を確定する方法です。
新規注文と決済注文の2つの注文を同時に出す方法です。通常、注文と決済は別で発注しますが、IFDは両方同時に行います。
2つの注文(指値と逆指値)を同時に発注する方法です。1つの注文が約定すると、もう1つの注文は自動でキャンセルされます。
IFDとOCOを組み合わせた注文方法です。
自動的に決済注文と決済のポジションの選択が行われる注文方法です。発注ごとの条件の指定を行わなくてもよくなります。
成行注文において、許容スリッページを指定して注文する方法です。
全てのポジションを決済する注文方法です。
通貨ペアごとに一度に決済する注文方法です。
指値注文と逆指値注文を総称した注文方法です。
取引
新生銀行では、自動売買サービスを利用することができません。自動売買とは、あらかじめ搭載された自動売買プログラムにもとづいて、売買注文を行う方法です。システムトレードと呼ばれることもあります。また、デモトレードサービスもありません。
最大レバレッジ | 25倍 |
自動売買 | × |
追証 | ◯ |
スリッページ設定 | ◯ |
デモトレード | × |
入出金
新生銀行の入金、出金方法については以下の通りです。クイック入金に関しては、新生銀行のみ対応しています。
クイック入金(対応銀行数) | ◯(対応銀行:1行)(*1) |
ネット出金 | ◯ |
米ドルの証拠金換金 | 記載なし |
現受け | 記載なし |
初回入金額 | 記載なし |
(*1:新生銀行)
トレードスタイル
上述したように、新生銀行では自動売買が利用できないため、システムトレードには不向きです。さらに、バイナリーオプションや両建ても利用できません。
システムトレード | × |
スキャルピング | 明記なし |
バイナリーオプション | × |
両建て | × |
通知
FXでは、注文が確定した際やロスカットが行われた場合に通知が届くようになっています。以下は、新生銀行で利用できる通知機能です。
ロスカットメール | ◯ |
レートプッシュ(*1) | × |
注文受付通知 | × |
約定通知 | ◯ |
ウィジェット(*2) | × |
(*1:あらかじめ設定したレートに到達した場合に、通知が届く機能)
(*2:アプリを起動しなくても、スマホ画面上にニュースやレートの通知が確認できる機能)
為替情報
新生銀行で利用できる為替情報は、FXi24のみです。
なお、セミナーは開催しておらず、レポートや自社コラムによる情報配信も行なっていません。
セミナー(会場) | × |
セミナー(オンライン) | × |
レポート | × |
自社コラム | × |
取引環境
新生銀行FXの取引ツールは、パソコンとスマホに対応しています。また、取引ツールはiPadやタブレッドからもダウンロード可能です。ただし、携帯電話には対応していないため、携帯電話からの取引はできません。
ウェブブラウザorインストール | ◯ |
mac対応 | ◯ |
モバイル対応(アプリ) | ◯ |
ガラケー対応 | × |
日本語対応 | ◯ |
運営会社
新生銀行は、FXのほかに外貨預金や投資信託、iDeCo(個人型確定拠出年金)のサービスも提供している金融機関です。
口座数 | 記載なし |
自己資本規制比率 | 記載なし |
資本金 | 5,122億円(※2019年2月) |
証拠金残高 | 記載なし |
証拠金の信託先 | 新生信託銀行 |
決済の公開 | ◯ |
上場 | 東証一部8303 |
サポート(24時間) | ◯ |
取引時間/注文受付時間 | 月曜日 午前7:00~翌6:55 (夏時間:午前7:00~翌5:55) 火曜日~金曜日 午前7:10~翌6:55 (夏時間:午前6:10~翌5:55) |
電話受付時間 | 平日9:00~17:00 |
月間取引額 | 記載なし |
最短口座開設日数 | 記載なし |
申し込みの流れ
新生銀行でFXの取引をするためには、新生総合口座パワーフレックスを開設し、そのあとにFXの口座開設をする必要があります。新生総合口座パワーフレックスは、アプリ、郵送、店頭にて開設手続きをすることができます。
まずは、新生総合口座パワーフレックスの口座開設の手続きの流れを解説します。
アプリでの申し込み方法
アプリでの新生総合口座パワーフレックスの開設は、以下の手順で行います。
- 新生銀行アプリをダウンロード
- 必要情報を入力
- 運転免許証と署名(捺印でも可)を撮影し、アップロード
- キャッシュカード、セキュリティーカード、暗証番号通知を受け取る
郵送での申し込み方法
郵送での新生総合口座パワーフレックスの開設は、以下の手順で行います。
- WEBにて申し込みフォームを送信
- 申込書をプリントアウト、もしくは郵送にて受け取り記入
- 申込書と本人確認書類を郵送にて提出
- キャッシュカード、セキュリティーカード、暗証番号通知を受け取る
店頭での申し込み方法
店頭にて口座開設する場合は、以下のものを揃えて近くの店舗で手続きします。
口座開設ができない方
新生銀行では、以下に該当する方は口座開設を行うことができません。
こんな人は新生銀行を
今回ご紹介した新生銀行の特徴は、サポート体制とTポイントサービスの2点です。
まず、新生銀行のサポート体制に関して、利用者の相談や質問に対して、店頭や電話にて受け付けています。特に電話での相談では、商品やサービス内容、暗証番号など相談内容ごとに窓口が設けられており、24時間対応しています。さらに、口座開設に関しては、チャット式で相談できるため気軽に相談や問い合わせが可能です。
2点めの特徴は、独自のTポイントサービスです。新生銀行で口座開設すると、お得にTポイントが貯められる「Tポイントプログラム」が利用できます。入出金だけでなく、公共料金の支払いやショッピングでも貯めることができます。
サポート体制を重視している方やTポイントを貯めたいという方は、新生銀行FXをぜひチェックしてみてください。