マネーパートナーズには、パートナーズFXnanoとパートナーズFXの2つのコースがあります。両者は最低取引単位数が異なり、パートナーズFXnanoは100通貨から取引ができます。また、取引単位数だけでなく、通貨ペア数やスプレッド、スワップポイントなども異なります。こちらでは、マネーパートナーズのそれぞれのコース内容と評判、また口座開設の手続きについて解説します。
マネーパートナーズの2つのFX
マネーパートナーズで取引する際、パートナーズFXnanoとパートナーズFXの2つのコースから選ぶことができます。
パートナーズFXnanoは、少額投資向けのコースです。一方、パートナーズFXは、スタンダードなコースであり、初級者からプロまで利用しています。両者は最低取引単位や必要証拠金が異なり、パートナーズFXnanoの場合、米ドル/円は400円から取引することができます。
少額取引をしたい方はパートナーズFXnano、専業トレーダーやまとまった金額で取引したい方は、パートナーズFXがおすすめです。
マネーパートナーズFXの特徴
FX業者は、サービス内容や取引において、強みや特徴があります。それぞれの特徴を把握し、「コストを抑えたい」「使いやすい取引ツールがいい」など、ご自身のトレードスタイルと相性の良いFX業者を選びましょう。
メリット
マネーパートナーズのメリットは、約定力、少額投資、そして外貨両替の3点です。
マネーパートナーズは、約定力が高いことで知られているFX業者です。FXサービスパフォーマンスコンテストでは、10年連続で約定力ランキング1位を獲得しており、利用者からも高い評価を得ています。約定力が高いと注文価格と確定価格のズレを最少に抑えることができるため、トレーダーにとっては非常に重要なポイントです。
マネーパートナーズのパートナーズFXnanoでは、100通貨から取引することができます。例えば、米ドル/円のトレードにおいて、必要となる証拠金はわずか400円です。少額からFXを始めたい方は、少額投資が可能なパートナーズFXnanoでの取引がおすすめです。
マネーパートナーズの空港外貨受取サービスでは、米ドル、ユーロ、ポンド、スイスフラン、韓国ウォン、中国元の外貨を主要な4空港にて両替対応が行われています。(*1)さらに、両替手数料も安く抑えられており、受け取った外貨でFXの証拠金として預け入れることもできます。
(*1:成田空港、羽田空港、関西国際空港、中部国際空港)
デメリット
マネーパートナーズのデメリットは、通貨ペアが少なく、スプレッドが広く設定されていることです。
取り扱い通貨ペアは、パートナーズFXnanoで全18通貨ペア、パートナーズFXで全20通貨ペアです。20通貨以上取り扱っているFX業者もあるため、マネーパートナーズの通貨ペアは比較的少なめとなっています。しかし、主要な通貨ペアや高金利のメキシコペソ、トルコリラは取り扱っています。
パートナーズFXnanoの米ドル/円におけるスプレッドは0.4銭となっています。スプレッドが0.3銭のFX業者が多いなか、比較的広めのスプレッドに設定されています。ただし、パートナーズFXのスプレッドは0.3銭のため、取引コストを抑えたい方はパートナーズFXがおすすめです。
マネーパートナーズFXの詳細
上述したように、マネーパートナーズではパートナーズFXnanoとパートナーズFXの2つのコースがあります。ここからは、それぞれのコースの内容について解説します。
取扱商品
パートナーズFXnanoとパートナーズFXでは、通貨ペア数や最低取引単位が異なります。まずは、それぞれのコースのサービス内容を把握しましょう。
通貨ペア数
マネーパートナーズでは、パートナーズFXnanoで全18通貨ペア、パートナーズFXで全20通貨ペアを取り扱っています。パートナーズFXにある香港ドル/円、シンガポールドル/円の通貨ペアは、パートナーズFXnanoでは取り扱っていません。
以下は、パートナーズFXnanoとパートナーズFXの通貨ペアです。
パートナーズFXnano(全18)
米ドル/円 | ユーロ/円 |
豪ドル/円 | ユーロ/米ドル |
ポンド/円 | NZドル/円 |
南アフリカランド/円 | スイスフラン/円 |
カナダドル/円 | ポンド/米ドル |
豪ドル/米ドル | ユーロ/豪ドル |
ユーロ/ポンド | 豪ドル/NZドル |
ポンド/豪ドル | NZドル/米ドル |
トルコリラ/円 | メキシコペソ/円 |
パートナーズFX(全20)
米ドル/円 | ユーロ/円 |
豪ドル/円 | ユーロ/米ドル |
ポンド/円 | NZドル/円 |
トルコリラ/円 | メキシコペソ/円 |
南アフリカランド/円 | スイスフラン/円 |
カナダドル/円 | 香港ドル/円 |
シンガポールドル/円 | ポンド/米ドル |
豪ドル/米ドル | ユーロ/豪ドル |
ユーロ/ポンド | 豪ドル/NZドル |
ポンド/豪ドル | NZドル/米ドル |
最低取引単位数
最低取引単位数とは、FXの1度の取引における取引単位です。
マネーパートナーズでは、パートナーズFXnanoで100通貨、パートナーズFXで1万通貨が最低取引単位となっています。最低取引単位数が少ないほど、取引にかかる資金が少額済むため、パートナーズFXnanoは少額投資に最適なコースです。
上限取引単位数
上限取引単位数とは、1度の取引における最大取引数量です。
マネーパートナーズでは、パートナーズFXnanoで100万通貨が上限取引単位となっています。一方、パートナーズFXは、ユーロ/円、豪ドル/円は300万通貨、それ以外の通貨ペアは200万通貨が上限です。
コスト・利益
FXでは、口座開設の際には口座開設費が、取引の際にはスプレッドと呼ばれるコストが発生します。スプレッドが広い(高い)と、その分トレーダーの利益が減ってしまいます。できるだけ、スプレッドの狭い(低い)FX業者を利用しましょう。
FXのスプレッドはトレーダーにとって手数料。変動要因や計算方法を理解しましょう
手数料
パートナーズFXnanoとパートナーズFXでは、手数料に違いはありません。以下は、マネーパートナーズの手数料です。
手数料 | 料金 |
口座維持費 | 無料 |
取引手数料 | 無料 |
日本円の入金手数料 | 無料(*1) |
日本円の出金手数料 | 無料(*2) |
(*1:クイック入金は無料です。振込入金の場合は、手数料は自己負担です。)
(*2:外貨での出金の場合は手数料が発生します。また、日本円で月6回以上出金した場合も手数料が発生します。)
参考:FX取引に必要な資金・コスト(マネーパートナーズ公式サイト)
スプレッド
スプレッドとは、取引におけるコストです。スプレッドが狭い(低い)と、取引にかかるコストを安く抑えることができます。
以下は、マネーパートナーズにおける主要4ペアのスプレッドです。表からわかるように、パートナーズFXnanoの方がスプレッドが広く設定されています。
パートナーズFXnano
通貨ペア | スプレッド |
米ドル/円 | 0.4銭 |
ユーロ/円 | 0.7銭 |
ポンド/円 | 1.2銭 |
豪ドル/円 | 0.9銭 |
パートナーズFX
通貨ペア | スプレッド |
米ドル/円 | 0.3銭 |
ユーロ/円 | 0.4銭 |
ポンド/円 | 0.9銭 |
豪ドル/円 | 0.6銭 |
スリッページ(約定力)
FXでは、注文価格と実際に確定した価格に差が生じることがあります。この差をスリッページと言います。スリッページを最小限に抑えるためには、約定力が高いFX会社を選ぶことが大切です。(*1)
マネーパートナーズは、FXサービスパーフォマンスコンテストの約定率において、約定力第1位を獲得しています。(*2)
以下は、マネーパートナーズの約定力に関して、利用者の口コミや評価を一部抜粋したものです。
お高めの食品に釣られて昨日からマネパで取引始めたんだけどスプ広がり過ぎだろ(*_*)
ドル円スプ0.5でも約定しっかりしてたら良いかと思ってたけど、ちょっと値が動くたびにスプが1.9に拡がる、このスプ代でキャンペーンの肉やらカニ買えるじゃん(°_°) #fx— カニタマ (@sannryuu_as) November 18, 2014
引用元:価格.com
引用元:価格.com
引用元:価格.com
引用元:マネフルFX
(*1:約定力とは、投資家の希望通りに注文が通る割合や確率のことを指します。)
(*2:株式会社矢野経済研究所による2018年12月の調査)
スワップポイント
スワップポイントとは、取引する通貨の金利差で、業者ごとに異なります。マネーパートナーズでは、マネーパートナーズFXnanoとマネーパートナーズFXで異なるスワップポイントが設定されています。
以下は、マネーパートナーズの主要4ペアのスワップポイントを抜粋したものです。(*1)
マネーパートナーズFXnano
通貨ペア | スワップポイント |
米ドル/円 | 買い 0.8円/売り -0.9円 |
ユーロ/円 | 買い -0.01円/売り 0.01円 |
ポンド/円 | 買い 0.42円/売り -0.45円 |
豪ドル/円 | 買い 0.40円/売り -0.43円 |
マネーパートナーズFX
通貨ペア | スワップポイント |
米ドル/円 | 買い 53円/売り -104円 |
ユーロ/円 | 買い -10円/売り 1円 |
ポンド/円 | 買い 25円/売り -16円 |
豪ドル/円 | 買い 30円/売り -38円 |
(*1:2019年1月28日時点の数値)
キャッシュバック/キャンペーン
マネーパートナーズでは、キャッシュバックの他に、食品プレゼントキャンペーンも行われています。食品プレゼントキャンペーンを開催しているFX業者はそれほど多くなく、マネーパートナーズの他にヒロセ通商など限られた業者のみです。
以下は、マネーパートナーズのキャッシュバック、キャンペーンを抜粋したものです。(*1)
キャンペーン名 | 内容 | 期間 |
取引おためしキャンペーン | パートナーズFXnanoで1,000円分の取引をおためし | 2015/4/1〜 |
マネパ春のグルメキャンペーン | 取引量に応じて豪華商品プレゼント | 2019/3/1~2019/4/6 |
(*1:キャンペーンによって、対象のコースが異なります。)
参考:現在実施中のキャンペーン(マネーパートナーズ公式サイト)
機能
FXは、利用する業者ごとに取引ツールが異なるため、ツールに搭載されている注文機能も異なります。自身のトレードスタイルに合わせて、利用できる注文機能を確認しましょう。
注文機能
マネーパートナーズでは、以下の13種類の注文機能を利用できます。なお、パートナーズFXnano、パートナーズFX共に利用できる注文方法は基本的に同じですが、時限注文のみパートナーズFXで可能です。
成行
リアルタイムのレートで買いや売りの注文を出す方法です。あらかじめ価格を指定するのではなく、その瞬間の価格で売買します。
指値
あらかじめ設定したレートに到達した場合に注文を確定する方法です。
逆指値
あらかじめレートを設定し、予想外の値動きをした場合に、損失を拡大させないために注文(ロスカット)を確定する方法です。
IFD
新規注文と決済注文の2つの注文を同時に出す方法です。通常、注文と決済は別で発注しますが、IFDは両方同時に行います。
OCO
2つの注文(指値と逆指値)を同時に発注する方法です。1つの注文が約定すると、もう1つの注文は自動でキャンセルされます。
IFDOCO(IFO)
IFDとOCOを組み合わせた注文方法です。
トレール
注文を出すと同時に逆指値注文(ロスカット)を発注し、相場の変動に応じてロスカットも変動する方法です。
ASストリーミング
自動的に決済注文と決済のポジションの選択が行われる注文方法です。発注ごとの条件の指定を行わなくてもよくなります。
ストリーミング
成行注文において、許容スリッページを指定して注文する方法です。
全決済
全てのポジションを決済する注文方法です。
一括決済
複数の注文を一度に決済できる注文方法です。
時限注文(パートナーズFXのみ)
時間を指定し、注文する方法です。マネーパートナーズでは1分単位での注文が可能です。
連続予約注文
あらかじめレンジ幅を設定し、範囲内で注文の予約を複数設定できる注文方法です。
取引
マネーパートナーズでは、コースごとに追証やスリッページ設定の有無が異なります。必ずコースごとのサービス内容を確認しましょう
パートナーズFXnano
最大レバレッジ | 25倍 |
自動売買 | ◯ |
追証 | × |
スリッページ設定 | ◯ |
デモトレード | × |
パートナーズFX
最大レバレッジ | 25倍 |
自動売買 | ◯ |
追証 | ◯ |
スリッページ設定 | × |
デモトレード | × |
入出金
パートナーズFXnanoとパートナーズFXの入金、出金方法については以下の通りです。なお、マネーパートナーズでは外貨での証拠金の預け入れも可能です。
クイック入金(対応銀行数) | ◯(対応銀行:8行)(*1) |
ネット出金 | ◯ |
米ドルの証拠金換金 | ◯ |
現受け | ◯ |
初回入金額 | 規定なし |
(*1:三井住友銀行、楽天銀行、ジャパンネット銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行、三菱UFJ銀行、住信SBIネット銀行、ソニー銀行)
トレードスタイル
マネーパートナーズでは、トレードに関して以下の場合に取引を制限される可能性があります。そのため、短期間で何度も取引を繰り返すスキャルピングを行う際は注意が必要です。
システムトレード | ◯ |
スキャルピング | 上記参照 |
バイナリーオプション | × |
両建て | ◯ |
通知
FXでは、注文が確定した際やロスカットが行われた場合に通知が届くようになっています。パートナーズFXnano、パートナーズFX共に利用できる通知機能は共通です。
ロスカットメール | ◯ |
レートプッシュ(*1) | × |
注文受付通知 | × |
約定通知 | ◯ |
ウィジェット(*2) | × |
(*1:あらかじめ設定したレートに到達した場合に、通知が届く機能)
(*2:アプリを起動しなくても、スマホ画面上にニュースやレートの通知が確認できる機能)
為替情報
マネーパートナーズで利用できる為替情報は、以下の3種類です。
さらに、マネーパートナーズではセミナーや自社コラムでマーケット情報を配信しています。なお、レポートに関しては会員専用サイトのみに掲載されます。
セミナー(会場) | × |
セミナー(オンライン) | ◯ |
レポート | ◯ |
自社コラム | ◯ |
投資に役立つエッセンス満載!マネパWebセミナー2019(マネーパートナーズ公式サイト)
取引環境
パートナーズFXnano、パートナーズFX共にパソコン、スマホ、携帯電話から取引することができます。ただし、コースごとに利用できる取引ツールやアプリは異なります。
ウェブブラウザorインストール | ◯ |
mac対応 | ◯ |
モバイル対応(アプリ) | ◯ |
ガラケー対応 | ◯ |
日本語対応 | ◯ |
運営会社
マネーパートナーズは、「外為を誠実に」をモットーにFXなどの資産運用のサービスの提供を行なっています。
口座数 | 326,421口座(※2018年3月) |
自己資本規制比率 | 351.6%(※2018年3月) |
資本金 | 31億円 |
証拠金残高 | 記載なし |
証拠金の信託先 | 三井住友銀行・みずほ信託銀行 |
決済の公開 | ×(*1) |
上場 | 非上場 |
サポート(24時間) | × |
取引時間/注文受付時間 | 月曜日 午前7:00~翌6:55 (夏時間:午前7:00~翌5:55) 火曜日~金曜日 午前7:10~翌6:55 (夏時間:午前6:10~翌5:55) |
電話受付時間 | 月曜日 午前7:00〜午後11:00 火曜〜金曜日 午前7:30〜午後11:00 |
月間取引額 | 記載なし |
最短口座開設日数 | 1日 |
(*1:親会社の株式会社パートナーズグループにて公開)
申し込みの流れ
マネーパートナーズの口座開設は、WEBにて行います。手続きの流れは、以下の通りです。なお、ログイン情報と口座番号は、簡易書留郵便で発送されます。
- 口座開設申込フォームに情報を入力
- 本人確認書類とマイナンバーをアップロード
- ログイン情報と口座番号を受け取る
入力する情報
口座開設申込フォームには、以下の情報を入力します。
利用可能な本人確認書類
利用できる本人確認書類は、以下の通りです。なお、顔写真がない場合は、本人確認書類を2点を提出する必要があります。
また、提出方法は、画像アップロードの他に、メール、FAX、郵送から選ぶことができます。
こんな人はマネーパートナーズを
今回はマネーパートナーズのメリットやデメリット、特徴について解説しました。
マネーパートナーズは、高い約定力を誇り、利用者からも高い評価を受けているFX業者です。さらに、パートナーズFXnanoでは、最低取引単位は100通貨単位であり、少額資金からでも投資ができます。マネーパートナーズは、約定力を重視する方や少額投資で取引したい方と相性が良いFX業者です。
ただし、パートナーズFXnanoのスプレッドは、他のFX業者と比べると比較的広く設定されています。また、通貨ペア数も18通貨であり、取り扱いが多いとは言えません。メリットとデメリットの両方を把握し、パートナーズFXnanoとパートナーズFXのそれぞれのサービス内容を比較したうえで申し込むようにしましょう。