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初めてのFX海外口座。メリットや税金、開設方法について理解して開設しよう

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海外口座を開設しようか検討していませんか?今回は海外口座を初めて開設する方のために、海外口座のメリットや税金、作り方についてご紹介します。海外口座はFX会社によってそれぞれ特徴が異なります。スプレッドやレバレッジ、出金方法など確認してから開設するようにしましょう。

海外口座を開設しようとしている人

FX海外口座と国内口座の比較

FXでよく耳にする海外口座ですが、実際国内口座と何が違うのでしょうか?まずは、海外FXの概要からメリット、デメリットについて解説していきます。FXを始めようと考えている方は、口座選びの参考にしてください。

海外FXとは

海外FXとは外国のFX会社を利用したFXのことで、そこで開設した口座を海外口座と言います。海外FXは国内のFX会社とレバレッジやスプレッド、手数料などが異なってきます。海外口座を開設する場合はメリットやデメリットをきちんと理解しておきましょう。

FX海外口座のメリット

海外口座と国内口座では規制内容が違うため、レバレッジやスプレッドもそれぞれ違います。では、具体的に海外口座のメリットとは一体何なのでしょうか?

レバレッジが規制適用外

FXにはレバレッジという仕組みがあります。日本国内ではレバレッジは最大でも25倍までに規制されています。

しかし、海外口座を利用すれば1000倍などのハイレバレッジをかけることが可能です。つまり、海外FXでは少額資金で大幅な利益を狙うことができます。ただし、レバレッジをかけ過ぎは膨大な損失を生み出す原因ともなるため、初心者は注意するようにしてください。

追証ゼロ

追証とは証拠金がなくなった場合に、証拠金を追加することです。レバレッジをかける際には、その分証拠金も必要となっていきます。

国内口座では証拠金が減少した際に追証を求められることがありますが、海外口座では追証が必要ありません。しかし、FX会社によって追証が必要かどうか変わってくるので、口座開設する際は必ず確認するようにしましょう。

約定力が高い

FXではわずかな値動きで利益が大きく左右されます。そのため注文がいかに早く成立するかが非常に重要です。トレーダーが注文してから成立するまでを約定と言いますが、海外FXはこの約定力が高いという特徴があります。つまり、海外FXは注文してから成立するまでの差が少なくなるのです。

FX会社選びでは約定力はとても重要なので、ぜひ海外FXも候補の1つに入れてみてはいかがでしょうか?

MT4が使える

MT4とはロシアの企業が開発したトレーディングソフトです。MT4はオリジナルテクニカル指標の作成や自動売買ができるなどメリットがありますが、FX会社によっては使うことができません。特に日本ではMT4を利用できるFX会社が少なく、2割程度とも言われています。

しかし、海外FXではMT4が利用できるのがほとんどです。MT4を使いこなせる知識や経験があれば、

豪華なボーナス

海外口座を開設すると豪華なボーナスや特典がついてきます。ボーナス内容はFX会社によって異なりますが、大きく未入金ボーナスと入金ボーナスの2種類です。

未入金ボーナスとは初回入金が不要で、海外FXを利用できるものです。一方の入金ボーナスは入金額が増額されます。増額の割合はFX会社やキャンペーン期間によって違ってきます。

FX海外口座のデメリット

海外口座はスプレッドや約定力の高さが魅力です。しかし、一方で海外口座ならではのデメリットもあります。特に初心者の場合はこちらで紹介するデメリットを必ず知っておきましょう。

スプレッドが広い

スプレッドとは取引にかかる手数料のことです。このスプレッドの幅が広ければ広いほど手数料が高くなります。海外口座では国内口座よりもスプレッドが広い傾向にあります。海外FX会社の主な収入源はスプレットとなるため、国内に比べてスプレッドが広く設定されています。

しかし、最近ではスプレッドの狭さも改善されてきており、国内FX会社と大幅な差がなくなってきています。

信託保全の義務がない

国内FX会社では信託保全が義務づけられています。信託保全とはFX会社の倒産の場合に備えて、トレーダーの証拠金を信託銀行に預ける制度です。万が一会社が倒産した場合は信託保全によって顧客の資産が保護されます。

一方海外FX会社では信託保全の義務づけられていません。そのため、倒産した場合にはトレーダーの資産が戻ってこないことになります。実際、2015年のスイスショックで大手海外FXが倒産した事例もあります。海外FX会社によっては信託保全を行なっていることもあるので、開設する際には確認するようにしましょう。

海外FXの税金制度

FXでは国内口座と海外口座で税金の税率や制度が異なります。税率や制度が変われば節税方法も変わってきます。税金は支払わなければいけないため、必ず確認するようにしましょう。まずは、国内の税金について解説します。

国内FXの税制度

FXの税金は所得に税率をかけて算出されます。日本国内ではFXの税率は20%(内訳:所得税15% 住民税5%)と定められていました。しかし、2013年1月1日〜2037年12月31日までは20.315%(内訳:所得税15% 住民税5% 復興特別所得税0.315%)に変更されているので注意しましょう。

また、FXの損益に関しては損益通算と損失繰越という2つの制度を利用することができます。損益通算とは一定期間内の損失を利益を相殺できる仕組みです。一方の損失繰越は損失を翌年度に持ち越すことができる仕組みです。

税金は利益が大きいほど高くなり損失が大きいほど安くなるので、損益通算と損失繰越を駆使して節税対策を行いましょう。

FXの税金が発生するのはいくらから?計算方法、税金対策、海外FXなど税の仕組みを理解しよう

海外FXの税金の仕組み

日本の税金は所得の額に関わらず、一律20.315%の税率をかけて算出されました。しかし、海外FXの場合は累進課税制度を採用しています。また、前述した損益通算と繰越控除に関しても海外FXでは国内FXと違う仕組みとなっています。

累進課税

海外FXは所得が高ければ高いほど税金も高い仕組みになっています。FXでの所得が多い場合は、国内FXを利用した方が税金対策になります。税率に関しては以下の通りです。

所得金額 税率 控除額
〜195万円 5% 0円
195〜330万円 10% 97,500円
330〜695万円 20% 427,500円
695〜900万円 23% 636,000円
900〜1,800万円 33% 1,536,000円
1,800〜4,000万円 40% 2,796,000円
4,000万円〜 45% 4,796,000円

損益通算・損失繰越

海外FXでも損益通算は可能ですが、対象となる所得が異なります。海外FXは総合課税の雑所得と国内FXは申告分離課税の雑所得と損益通算が可能です。つまり、海外口座同士は損益通算できますが、海外口座と国内口座の損益通算ができません。

また、損失繰越に関しては海外FXでは利用できません。そのため、本年度の損失に関しては翌年度に持ち越して利益と相殺することができないので、注意しましょう。

おすすめの海外FX会社

海外FXのメリットや税金制度について理解していただけたでしょうか?こちらではおすすめ海外FX会社をご紹介します。ぜひ海外口座を選ぶ際の参考にしてください。

XM

XMはヨーロッパに本社を置く世界トップレベルのFX会社です。日本での利用者数も多く、2011年からサービスを開始しています。約定力は高く、取引通貨も10通貨単位から可能です。知名度もあり、使いやすさにも定評があるため、海外口座を初めて開設する方におすすめです。

TitanFX

日本では2015年からサービスを開始した比較的新しい海外FX会社です。知名度はXMに劣りますが、日本語サポートが充実しており、サポート面では遜色無く利用できます。また、約定力も高く、取引サーバーやシステムも世界トップレベルです。約定力重視であればTitanFXが最適です。

AXIORY

AXIORYも新しいFX会社でありますが、日本では高い人気を誇ります。AXIORYの最大の特徴はスプレッドで、会社としても業界1位のスプレッドの狭さを掲げています。さらに、クリーンな海外FX会社としても知られており、安全性や情報開示性は業界トップです。信頼の高い海外FXを選びたい場合はAXIORYがおすすめです。

Tradeview

Tradeviewも同じくスプレッドの狭さで知られています。実際に米ドル/円やユーロ/米ドルの取引が1pips以下と海外FX会社の中でも格安です。しかしながら、レバレッジは200倍、最低取引通貨も1万通貨からとそのほかのスペックに関しては平均です。手数料をとにかく抑えたい方にTradeviewがおすすめです。

HotForex

HotForexは手厚いボーナスが特徴です。100%クレジットボーナスでは、口座に100USD以上の入金すれば、入金額に対して100%のボーナスが贈呈されます。さらには証拠金が倍になるボーナスや50USDに対して30%入金ボーナスも揃っています。ボーナス重視の方はぜひHotForexで開設してみてはいかがでしょうか?

LAND-FX

LAND-FXもHotForexと同様に豪華なボーナスが揃っています。LAND-FXでLPボーナス口座を開設した場合、最大で50万円のボーナスが受け取ることができます。こちらのボーナスは新規口座開設者に限らず、既存ユーザーも対象です。スプレッドも狭く、ボーナスも豪華のため、LAND-FXも初心者におすすめの海外FX会社です。

海外口座の開設方法

ここでは海外口座の開設方法を開設します。海外FX会社によっては身分証明書の提出が不要であったり、日本語サポートがない場合もあります。口座選びの際は口座開設のしやすさも重要視するようにしましょう。

登録口座を選ぶ

海外FX会社でも口座は数種類用意されています。まずは登録する口座を選んでいきましょう。口座によってスプレッド、通貨、レバレッジなどが異なります。口座選びは非常に重要なので、わからない場合は公式HPやサポートに問い合わせるようにしましょう。

個人情報の入力

海外口座では個人情報はローマ字入力が原則です。特に住所に関しては日本語表記と異なるので注意しましょう。また、メールアドレスはIDの受信や今後のやり取りで必要です。必ずメールが確認できるアドレスで、入力ミスをしないようにしましょう。

取引通貨、レバレッジを選択

個人情報を入力した後は取引通貨とレバレッジを選択します。取引通貨は基本的にJPYで構いません。レバレッジに関しては海外口座は国内口座と比べて高い倍率をかけることができます。初心者の場合ハイレバレッジはハイリスクにもなりますので、慣れないうちは最大レバレッジをかけないようにしましょう。

投資経験の入力

次に投資家の情報を入力します。資産額や所得額、さらには学歴や雇用形態なども入力する必要があります。取引スタイルに関しても質問されることがあるので、ここも必ず入力するようにしてください。情報の入力後は投資経験について質問されます。投資経験についても正確な情報を入力しましょう。

送られてきたID/PASSでログイン

すべての情報を入力したら規約に同意してください。同意後、登録したメールアドレス後に口座開設に必要なIDとPASSが送信されます。これで口座は開設されたので、次にログインして本人確認を行います。IDとPASSは絶対に忘れないようにメモを残しておきましょう。

本人確認書類と住所証明書をアップロード

ログイン後、必要書類を提出します。身分証明書はパスポート、運転免許証など名前と生年月日が明記されているものを提出します。また、住所証明書は住所が明記されている証明書(公共料金の請求書など)を提出してください。特に身分証明書は期限切れに注意しましょう。

証拠金を入金

証明書の提出が確認されれば、口座が利用可能になります。さっそく証拠金を入金して取引を開始しましょう。入金方法は主に3つです。

・海外送金
・国内送金
・クレジットカード入金

海外送金は国内銀行口座から海外銀行口座(海外FX口座)へ入金する方法で、国内送金は国内銀行口座から国内銀行口座(海外FX口座)へ入金する方法です。FX会社によっては仮想通貨での入金も可能です。

海外口座について理解し、ご自身に合う口座を開設しましょう

今回は海外口座や海外FX会社について解説しました。海外口座は国内口座と仕組みや税制度が異なります。また、海外FX会社での詐欺被害も多発しています。利用しようか考えている方は、必ず海外口座について情報を集めてから開設しましょう。

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