世界中に数多く存在する仮想通貨の種類とその特徴や違い、将来性についてお伝えします。
日本と海外両方のおすすめ銘柄と、実際に仮想通貨を購入するときにおすすめの取引所も紹介します。
種類の系統ごとの特徴や今までの価格の推移なども考慮にいれて、今後の仮想通貨取引の参考にしてください。
大量に存在する仮想通貨の数
現在、インターネット上に存在する仮想通貨の種類はおよそ1600種類と言われています。
プログラミングさえできれば誰でも作ることが可能なので、どんどん種類が増えています。
種類によって価格も幅広く、1単位70万円を超えるものから、規模サイズで世界のTOP30以内でも75円から購入できるものなどまであります。
日本で人気のおすすめ仮想通貨の種類とその特徴
日本で人気の仮想通貨の種類は何になるのでしょうか。
特徴とともに見て行きます。
決済系
ビットコインを中心に、「仮想通貨を使って決済する」という機能が主な、決済型のコインを紹介します。
基本的には決済以外の機能は付いていないというのが特徴的です。
Bitcoin(ビットコイン)
世界中に大量にある仮想通貨のなかで最も有名な仮想通貨です。
世界で初めて誕生した仮想通貨として、仮想通貨システムの基礎を作りました。
実店舗でも使用可能な場所が最も多く、日本国内の登録済みの仮想通貨取引所では全社が対応しています。
Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)
ビットコインから分裂して誕生した仮想通貨で、処理能力に関してはビットコインよりも上です。
他アルトコインと同じで、ビットコインとは全くの別物です。
日本の大手取引所で扱われるほど大きな注目を集め、アルトコインの中で最も高い時価総額を誇ります。
monacoin(モナコイン)
掲示板サイト「「2ちゃんねる」で開発された日本の国産仮想通貨です。
取引データ改ざんへの対策と1ブロックに格納できる取引量の増加を同時に行うことのできる「SegWit」という技術を世界で初めて採用したことで注目されました。
また、2ちゃんねるをベースとした熱烈なファンがいることで、強力な経済圏が形成されています。
オミセゴー(Omisego)
昨年の上場後、短期間で25倍もの値上がりを見せた仮想通貨です。
日本だけでなく、タイやインドネシアにも拠点があり、アジアを中心に主要決済手段にはほとんど自由に決済が可能となっています。
金融機関を介さない決済方法として、アジアに多いアンバンクド(金融機関を利用できない人々)に高い人気があります。
国際送金系
国境を超えて送金する際のコストを抑え、より早い送金を実現するためのネットワークを構築している仮想通貨です。
このサービスが将来的に世界中の金融機関やクレジットカード会社でも利用され、送金手数料や所要時間が圧倒的に早くなる可能性があるとして注目されている仮想通貨です。
Ripple(リップル)
Googleが出資したことでも有名な、国際送金型の代表的な仮想通貨です。
リップル社という事業会社が運営しているどちらかと言うと中央集権型な通貨になります。
当初は決済システムに特化して開発されたことから、実用性も高いという特徴があります。
リップルでは現在、世界の銀行を束ねるための技術が開発されています。
これが将来完成することによって、金融機関同士の大規模送金も非常に便利になり、リップルのコイン自体の価値も信頼性の向上とともに非常に高くなるとされています。
Stellar Lumens(ステラールーメン)
リップルと同じ送金と決済を便利に行うためのシステムで開発された仮想通貨です。
世界各国の法定通貨と仮想通貨の換金・送金を簡単に行うことができます。
リップルが企業間の取引の円滑化を目指したのに対し、ステラールーメンは個人向けの取引に特化して作られたため、少額の取引スピードがリップルに比べて早くなっています。
Litecoin(ライトコイン)
通貨の歴史としては、ビットコインに次ぐ古い仮想通貨になります。
このライトコインも、モナコインと同様に「Segwit」という技術が早くから採用され、ビットコインに比べて4倍のスピードを誇り、安い手数料での送金を可能にしました。
また、暗号化技術に関するマイニング業務が家庭用PCからも行うことができ、富の分散という点で大きな特徴になっています。
CardanoADA(カルダノエイダコイン)
カルダノとは、不公平にプログラミングされたオンンラインゲームの環境を改善するために誕生したプラットフォームです。
このカルダノ上で利用されている通貨がエイダコインになります。
カルダノエイダコインは、日本国内の取引所では扱われておらず、国内の取引所からは購入することができません。
今後も日本の取引所へは上場しないと言われる一方で、今年中にも上場するのではないかという噂も多く飛び交っており、真相はわかりません。
匿名系
ビットコインは、利用者の個人情報が暗号化されて取引が行われるため、匿名性の高さも大きな特徴です。
この仮想通貨における匿名性をより強化し、完全な匿名性を目指すコインが「匿名系」の仮想通貨です。
プライバシーが保護され、個人情報の流出に関しても心配が少ないという大きなメリットがあります。
しかし匿名化の特徴を生かして、記録の透明性がなくなることから、違法なマネーロンダリングなどに悪用されていることも多い通貨です。
DASH(ダッシュ)
1年間で価値が40倍以上にも高騰しており、匿名系の特性から送金の追跡ができなくなっています。
即時決済機能が搭載され、ビットコインの10倍のスピードで取引を完了することができます。
今後、この即時決済機能による取引スピードが日常的に利用され、既存の決済方法と競合するのではないか、という見方もあります。
Monero(モネロ)
通常の電子署名の仕組みと異なる「リング署名」という仕組みを採用して、送金者を匿名化するシステムの仮想通貨です。
送金側だけでなく、取引の内容も匿名化してくれ、匿名性が非常に高いです。
しかし、一方で常にマネーロンダリングのリスクがあります。
2016年には世界最大の違法ドラッグや個人情報が取引されるオンラインマーケットの決済方法としてこのモネロが採用されました。
そこから価格が上昇し、取引の総額が上昇しました。
取引の際のプライバシー確保を最重要項目としていますが、違法取引との境界線が難しく、世界中で様々な議論がなされています。
Zcash(ゼットキャッシュ/ジーキャッシュ)
ダッシュやバージでは、送金側の情報のみを匿名化しますが、ゼットキャッシュは送金側・受取側・送金量の全ての情報が完全に匿名化される仮想通貨です。
取引の有無のみを確認することができ、他の一切の情報は確認できません。
圧倒的なプライバシー保護を誇り、現行の仮想通貨で完全な匿名性を実現しているものは他にありません。
VERGE(バージ)
ダッシュと同様に送金側のみを匿名化する仮想通貨です。
ブロックの生成時間が非常に短く、送金時間が圧倒的に早いのが大きな特徴です。
また、優秀で強力なボランティアコミュニティが形成され、組織自体がほとんど寄付金で動いています。
安全面に関しても取組みが成されており、匿名系の仮想通貨のなかでは比較的規制の対象などにはなりにくいと言われています。
スマートコントラクト系
スマートコントラクトとは、直訳すると「賢い契約」となります。
契約に関する様々な行動をプログラム化して、人の手を介さず自動的に契約を実行してくれるシステムです。
オンライン上に契約の情報を残し、分散して管理することで情報の改ざんなどの不正を防ぐ役割を果たします。
また、機会が自動で一連を行ってくれるので、契約にまつわる訴訟も大幅に削減することも可能です。
Ethereum(イーサリアム)
世界で初めてスマートコントラクトを搭載した仮想通貨です。
2018年9月現在では、時価総額がビットコインに次ぐ2位となっています。
保険やクラウドファンディングなど、様々な市場でイーサリアムのスマートコントラクトが用いられています。
今後、セキュリティや匿名性の強化など様々な観点から将来性が期待されている仮想通貨です。
LISK(リスク)
リスクではイーサリアムなど他の仮想通貨と違い、単一のブロックチェーンに双方向へ接続可能な別のブロックチェーンが構築される、サイドチェーンという技術が活用されています。
この技術によってセキュリティや取引能力の向上が享受できます。
NEM(ネム)
スマートコントラクトい似た機能を搭載し、個人間の取引の際に小規模でも使いやすいようになっています。
また、マイニングの際に、ユーザーのなかの重要度が高いひとから報酬を受けやすくなるアルゴリズムが採用されています。
開発者の1人が日本人であることから、日本で人気が高いです。
スマートコントラクト系の仮想通貨で最も強いイーサリアムに比べると大きな特徴がなく、今後の進化によって価格が左右されそうです。
NEO(ネオ)
基本的なシステムはイーサリアムにそっくりで、中国版のイーサリアムとも言われる仮想通貨です。
独自の技術でイーサリアムの50倍の速度で処理を行うことができ、今後さらに早くなると言われています。
また、中国の大企業「アリババ」と提携していることで、高い信頼性と期待感があります。
しかし、中国国内の仮想通貨に対する規制の対象にもなり得る可能性も秘めています。
取引所トークン系
仮想通貨取引所が既存のブロックチェーン技術を借りて発行する仮想通貨を「トークン」と言います。
この取引所が独自に発行するトークンは取引所ごとに上場しており、売買も可能です。
BINANCE(バイナンス)
世界有数の登録者数を誇り、1000種類以上の取扱い通貨がある中国の大手取引所の発行したトークンです。
トークンを利用することで、ユーザーが上場コインを投票にて決定することができ、手数料も安くなるという特徴があります。
バイナンスで取引を行うユーザーにとっては非常にお得なトークンです。
QASH(キャッシュ)
ICOで112億円という日本最高額の調達額を記録した仮想通貨です。
また、日本の法律を遵守して実施した世界初のICOという点でも世界から大きな注目を集めました。
イーサリアムをベースに決済や取引が行われ、発行元のQUOINEX社が計画している様々なプロジェクトを実現する際に特典を受けることができると考えられています。
DAG系
ブロックチェーンと異なる仮想通貨の基礎システムとして話題の「DAG」が使われている仮想通貨です。
ビットコインと同様に中央管理者のいない分散型のネットワークが形成され、自身で取引の正当性を承認する仕組みです。
複数の方向に巡回して分岐する構造になっていて、同じ時間内でもブロックチェーンに比べて多くの取引を結合することが可能です。
他のユーザーに正当性を証明してもらうマイニングの必要がなくなるため、手数料が安くなり、さらに取引にかかる時間が短縮されます。
Byteball(バイトボール)
スマートコントラクトを利用して、通貨や株式などの価値の取引を安い手数料で行う仮想通貨プロジェクトです。
取引の承認は信頼のある承認者によって構成されたメインチェーンで取引の承認が行われます。
また、定期的に新規仮想通貨が支給される、AirDropという仕組みも特徴的です。
これは、バイトボールがICOを実施しておらず、新規のユーザーを増やすために行われているようです。
NANO(ナノ)
競合する取引同士で、回路の技術を用いた投票によって取引の承認が決まります。
マイニングの手間と人力が省略されたことで、送金手数料が無料になっています。
また、セキュリティ上のバグなどを発見したユーザーに報酬が与えられるプログラムも開催されています。
お店の売上を集計するPOSシステムの開発も進められており、完成しお店と提携することで、Nano払いが可能になります。
他にもICチップの開発など、Nanoでの支払いが世界中でできるようになることで、価格が向上することは必至です。
市場予測系
仮想通貨はブロックチェーン技術を搭載しているため、過去の取引記録が全て記録されます。
また、分散型の管理体制のため、1度取引が承認されると、取り消すことはできません。
この記録技術が、市場の未来予測や、ギャンブルなど予測した結果が正しければお金を得ることのできる市場で生かされるテクノロジーとして、様々な市場での利用が期待されています。
Aurgur(オーガー)
市場予測系で最も代表的な仮想通貨です。
市場の未来予測のために作られたオープンプラットフォームです。
スマートコントラクトも搭載され、大衆の知恵によって専門家以上に正確な未来を示唆してくれるという機能もあります。
Gnosis(ノーシス)
イーサリアムのブロックチェーンを利用する仮想通貨です。
オーガーと異なり、売り手が設定した価格から徐々に下がっていき、最初に買い手がついた値段で商品を売る方式が採用されています。
事実確認の際に、ユーザーの中から選ばれた専門家が報告することによってスピードアップが図られています。
SNS系
SNSやインターネット上でチップの支払いや投稿への報酬としても用途がある仮想通貨です。
TRON(トロン)
ブロックチェーンの技術を用いて、無料のコンテンツシステムの構築を目指す仮想通貨です。
最終的には、アプリやゲーム内でこのトロンが利用可能になり、実際に法定通貨と交換することも出来るようになるとされています。
実際に中国の音楽アプリで導入が決まっており、期待が集まっています。
STEEM(スティーム)
ユーザーが報酬を貰える世界初のSNSのプラットフォームとして注目を集めるヤフー知恵袋の海外版のようなサイト内で、投稿記事に対して支払われるコインです。
SNSをサポートする新しい仮想通貨として世界で注目を集め、将来性についても期待が寄せられています。
ALIS(アリス)
SNSの特にレビュー、評価をきちんとするためのプラットフォームです。
優良な記事やレビューに対していち早く評価したユーザーに、アリスが支払われる仕組みになっています。
経営者のなかに日本人がいることで、日本市場への参入が予想されています。
ペグ通貨系
ペグ通貨とは、他の通貨と連動した価値をもつ通貨です。
為替レートと相場を固定化することを言います。
法定通貨によって価値の信頼性が上がり、価格変動が少ないというメリットがあります。
Tether(テザー)
ブロックチェーンの技術をベースに、ペグ通貨としての安定性ももつ仮想通貨です。
明確な中央管理者が存在し、他の仮想通貨の避難先としての役割も果たすことができます。
しかし、破綻や倒産の際には価値がゼロになってしまうため、注意が必要です。
BitUSD(ビットユーエスディー)
アメリカの法定通貨であるドルと価格が連動しているペグ通貨で、他コインに比べてシステムのしっかりしたコインです。
日本国内の取引所では扱いがなく、日本円で直接買うことはできません。
Nubits(ニュビッツ)
価格の安定性の度合いが高いコインです。
価格が下落しそうなときに、安定を図るための、発行量を調整する仕組みがあります。
現在ではユーロやドルと一定の価格を保つものがリリースされており、今後日本円に対応したものもリリースされる予定です。
DEX系
「DEX」とは分散型取引所で、中央管理者を介さずに個人間で直接仮想通貨取引を行うことができる取引所のことです。
流動性のシェアと仮想通貨の取引の活発化を目的に取引が行われます。
OX(オーエックス)
イーサリアムのプラットフォームをベースに作成されたトークンの取引を自由に行えるようにするアルトコインです。
このオーエックスを経由して、トークンの取引を行うことで従来よりもスムーズに売買が行われるようになると言われています。
また、手数料の安さや送金にかかる時間の短縮など、ユーザーに様々なメリットがあります。
Etherdelta(イーサデルタ)
未上場であったり、まだまだ知名度の低い通貨を発掘して購入することができます。
手数料の高さがネックですが、ICOのトークンが多く取引されているため、参加してみたい方にとっては価値のあるものになっています。
日本語対応がないため注意が必要です。
Waves(ウェーブス)
ビットコインや為替も、交換して取引することのできるコインです。
流通量の多い法定通貨やウェーブスのプラットフォームに対応しているペアであれば、1度変換せずとも取引を行うことが可能になっています。
新たな自分の仮想通貨の発行が可能な仕組みもあり、柔軟性の高さから今後にも期待が集まっています。
おすすめの仮想通貨取引所
日本国内だけでもたくさんある仮想通貨取引所ですが、それぞれの特徴や自身の用途に合わせて最適なものを見つけるのは難しいです。
そこで、ここでは国内の仮想通貨取引所のなかで、安心して利用できるところを4つ、おすすめします。
DMMビットコイン
DMMグループが運営する取引所です。
ネムやイーサリアム以外にも、マイナーな仮想通貨数種類も取引が可能になっています。
スマートフォンアプリにも対応しており、チャートが見やすいとして利便性も高くなっています。
ビットバンク
最大の特徴は期間限定にはなりますが、手数料が無料になる点です。
比較的高い手数料が取られてしまうアルトコインの売買ですが、ビットバンクにて取り扱われる全てのアルトコインが購入することができます。
相場の分析方法である、テクニカル分析が60種類に対応しているため、上級者にもおすすめです。
GMOコイン
同業種である「GMOクリック証券」で培ったしっかりした管理体制と、高いセキュリティ対策に定評があります。
最大5倍のレバレッジ取引が可能なのも大きな特徴です。
販売所としての機能のみ持っているため、個人間の直接取引はできないので注意が必要です。
ビットフライヤー
資本金・ビットコインの取引量・ユーザー数で日本No1を誇る仮想通貨取引所です。
ビットコインと主要なアルトコインは網羅され、日本国内最大級の取引所となっています。
販売所での簡単な仮想通貨の購入からFXのやり方まで、なんでも幅広く学ぶことのできる取引所です。
盗難の際の補償額が国内最大なので、初心者にもおすすめです。
しかし、金融庁の業務改善命令に伴い、新規口座の開設は現在受け付けていません。
仮想通貨には詳細な分類があることを理解して、取引の参考にしていきましょう
仮想通貨の中の、それぞれ特徴をもった多種多様なコインを見てきました。
今回解説した種類以外にもさらに細かく分類することもできるほど、仮想通貨は細かく分かれています。
自身の投資の目的やニーズに合わせて、最適な仮想通貨や取引所を選ぶ際の参考にしてみてください。